ビジネス環境の変化が著しいなか、チームワークの向上が求められています。チームワークが高まることでピア効果が生まれやすくなり、生産性の向上や新しいアイデアの創出にもつながる可能性があります。チームワークを向上させるにはオフィス環境の整備も重要です。今回は、チームワークが重要視される背景やチームワークを向上させるメリット、さらにチームワーク向上のためのポイントやオフィス活用について解説します。
チームワークが重要視される背景
ビジネスにおいてチームワークが重要であることは言うまでもありません。近年ではさらにチームワークの重要性が増しています。これにはどのような背景があるのでしょうか。
働き方の変化
少子化対策や労働者不足などの問題を抱えるなか、国はワーク・ライフ・バランスの実現に向けてさまざまな取り組みを行っています。労働時間の削減やテレワークの導入など、仕事とプライベートの両立がしやすい環境を整える企業も増えてきました。このような働き方の変化に伴い、業務の効率性が重要視されるようになりました。少ない労働時間で、いかに生産性を上げるかが課題となっています。
働き方改革についてより詳しく知りたい方は「「働き方改革」はどうして必要になった?その背景から労働環境の改善策を考える」の記事をご覧ください。
ビジネス環境のグローバル化や複雑化
国内市場に限界が見え始め、海外へ目を向ける企業も増えています。一方、海外からもさまざまな製品やサービスが国内にもたらされ、市場のグローバル化や複雑化が避けられない状況です。こういったビジネス環境に対応するためには、国内外問わない優秀な人材の採用もカギとなるでしょう。しかし、一人ひとりがどれほど高い能力を持っていても、チームとしてのまとまりがなければ高いパフォーマンスを発揮できません。複雑化するビジネス環境に対応するには、個々の力を結集させる必要があるのです。
市場競争の激化
人口減少や消費者の節約思考により、日本の消費は伸び悩んでいます。市場競争で勝ち残るには、さらなる企業努力が必要になります。製品やサービスの価格や品質を見直すだけでなく、自社ならではの価値があるモノを提供することが重要です。そのためには、チームワークを高め、新しいアイデアが生まれる環境を整える必要があるでしょう。
このように、企業はさまざまな課題に直面していますが、一人の力では成し遂げられない目標も、メンバーが力を合わせることで達成できる可能性があります。
チームワークを向上させるメリット
実際にチームワークが向上すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
チーム全体がレベルアップする
チームで働くことで、お互いに切磋琢磨してチーム全体がレベルアップする可能性があります。このような効果を「ピア効果」と言います。チームで同じ目標に向かって業務に取り組むうちに仲間意識が生まれ、お互いの成長に相乗効果をもたらします。そして個々が成長していくことでチーム全体のレベルが高まり、目標を達成しやすくなります。
ピア効果について詳しく知りたい方は、「ピア効果が注目される背景は?メリット・デメリット、活用方法などを解説」の記事をご覧ください。
仕事に対するモチベーションが高まる
高い意識を持った仲間同士が一緒に働くことでチームワークが向上し、メンバーのモチベーションが高まります。メンバー同士で励まし合い、支え合いながら業務を進めていくなかで、一人では成し遂げられない目標も達成できる可能性があります。その結果、業績向上や組織に対するエンゲージメントの高まりにもつながるでしょう。
エンゲージメントについて詳しく知りたい方は、「ワークエンゲージメントとは何か?高めるために必要なこと」の記事をご覧ください。
チームワークを向上させるポイント
チームワークを向上させるには、どのような取り組みが必要なのでしょうか。
目的や情報をチーム内で共有する
チームワークを高めるには、まず目標や情報をチーム内で共有する必要があります。チームとして達成すべき目標が伝わっていないと、メンバーのモチベーションを高めることは難しいでしょう。また、業務を進めるなかで情報共有ができていないと、無駄や欠陥が生じてしまいます。そのため、目標や情報を共有できる体制を整えることが大切です。
情報共有について詳しく知りたいかたは、「情報共有の重要性とは?コミュニケーションが生まれやすいオフィス」の記事をご覧ください。
メンバーそれぞれの役割を明確にする
チームで大きな目標を成し遂げるためには、メンバーそれぞれの役割が明確になっていなければなりません。役割が曖昧なままでは、一人ひとりの責任の範囲がはっきりせず、一部のメンバーの仕事が多くなるなど、業務量が偏る可能性があります。そうした偏りを防ぎ、個々のメンバーが存分に力を発揮できるようにするためには、それぞれの能力やスキルに応じた適切な役割分担が必要です。
コミュニケーションを通じて問題を解決する
メンバー同士のコミュニケーションが活発になると、チーム内で生じた問題を解決しやすくなります。そのためには、コミュニケーションが取りやすい環境を整えることが大切です。たとえば、チームチャットの導入やミーティングスペースの活用など、活発なコミュニケーションが生まれやすい環境を整えましょう。
ミーティングスペースについて詳しく知りたい方は、「オフィスの新たなミーティングスペースの形、ファミレス席とは?」の記事をご覧ください。
高いパフォーマンスが発揮できる環境を整える
チームで業務を進めるには、個人とチーム、どちらにおいても、高いパフォーマンスを発揮できる環境が必要です。個人で集中して業務に取り組む場、チームで話し合いながら業務を進める場、それぞれに適した環境があります。そうした環境を整えるために、オフィスレイアウトの改善やシステムの導入なども検討しましょう。
集中して業務に取り組む環境について詳しく知りたい方は、「うるさい職場のなかで集中して仕事を進めていくための方法とは?」の記事をご覧ください。
チームワークに好影響をもたらすオフィス活用とは
チームワークを高めるには、オフィス環境の整備が必要です。ここでは、チームワークに好影響をもたらすオフィス活用の方法を紹介します。
ハイブリッドワーク下でもコミュニケーションが取りやすい環境を整える
テレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークを導入する企業も増えています。ハイブリッドワーク下では、テレワークをする社員とオフィスワークをする社員が混在し、メンバー同士が直接会う機会が少なくなっているのが実状です。そのため、出社時にはメンバー同士で積極的にコミュニケーションを取り、仲間意識を高める必要があります。仕事の相談や打ち合わせスペースだけでなく、雑談やリラックスできるスペースを設けることで、オフィスで一緒に過ごす時間を共有できます。
ハイブリッドワークについて詳しく知りたい方は、「ハイブリッドワークとは?テレワークの定着を実現させるポイントと注意点」の記事をご覧ください。
個人とチームどちらでも働きやすい機能を整える
チームとして高いパフォーマンスを発揮するには、個人で進める業務とチームで進める業務にメリハリを付ける必要があります。フリーアドレスを導入すれば、業務内容に合わせて最適な座席を選ぶことが可能です。一人で業務を行いたいときには一人で集中できる席へ、チームで業務を進めるときはミーティングが可能な席へ移動すればよいのです。
さらに、「座席管理システムSuwary(スワリー)」を活用すれば、業務に最適な席を効率的に選ぶことができます。メンバーの席を把握しやすくなり、組織として管理しやすくなるのがこのシステムのメリットです。
フリーアドレスについて詳しく知りたい方は、「フリーアドレスがもたらすメリットを生かしデメリットを解消する方法」の記事をご覧ください。
チームワークの向上に効果的なオフィスづくりを!
働き方が変わっても高いチームワークを発揮するためには、メンバーそれぞれが働きやすいオフィスづくりが必要となります。たとえば、ハイブリッドワークへの対応はチームワークの低下を防ぐためにも重要な課題です。また、フリーアドレスは運用方法に課題を抱える企業も多いようですが、運用の仕方を工夫することでチームワークの向上が期待できます。
プラスではチームワークの向上に効果的なオフィスづくりをサポートするため、さまざまなサービスを提供しています。オフィスづくりにお悩みでしたら、ぜひご相談ください。