オフィスの新たなミーティングスペースの形、ファミレス席とは?

オフィスデザイン

従来、オフィスにある会議室といえば、個別に仕切られた空間ということもあり、堅苦しいイメージを持つ方も多かったのではないでしょうか。もちろん会議の議題によっては秘密裡(ひみつり)に進められることもあるため、ほかとは切り離された空間にする必要があることは確かです。しかしその分、軽いミーティングや打ち合わせには向きません。そこで最近、多くの企業で導入が進んでいるのが、"ファミレス席"のようなデザインのミーティングスペースです。今回はこのオフィスにおけるファミレス席風デザインのメリットについてご紹介します。

オフィスへの導入が進んでいるファミレス席とは?

テーブルをはさんで向かい合わせに座る。これだけであれば、従来のオフィスでも会議室や応接室、商談室などでよく見かけるレイアウトです。これら従来のレイアウトと多くの企業で導入が進んでいるファミレス席の一番の違いは、会議室や応接室のような密室感や、商談室の堅苦しさを廃した点です。

ファミレス席の特徴は、コンパクトなソファとテーブルを配し、ファミレスにいるような感覚でリラックスしてミーティングが行える点にあります。空いたスペースを利用して設置できることも、多くの企業が導入を進めている理由のひとつです。次に実際にファミレス席を導入している企業の事例をいくつかご紹介します。

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景色の良い窓側に面してソファ席が設けられています。ちょっとした打ち合わせがしやすく、出会いがしらの偶発的な会話も増えるなど、社内コミュニケーションの活性化につながっています。

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リフレッシュコーナーとソファ席。主動線上に配置することで、ここがコミュニケーションの場として活用されます。休憩だけでなく、執務や作業にも使える多目的スペースです。

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まるでカフェのような設え。円形の壁際にはゆったりと座ることができるソファ席を用意。

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オフィスにファミレス席を設置することのメリット

ファミレス席を導入する企業が増えている理由として、前述したように空いたスペースがあれば設置できるため、スモールオフィスでも導入しやすい点が挙げられます。
そしてそれ以外にも次のようなメリットが期待できることから、導入を進める企業が増えています。

開放感があるミーティングスペースを実現できる

ファミレス席は少し広めの通路や、オフィス内の空いたスペースに設置することが多いです。
そのため上方の視界を遮られることがなく、開放感のあるミーティングスペースを実現できます。オフィスに圧迫感を与えることなくミーティングスペースを増やすことができるので、オフィスに軽快なイメージをもたせることができます。

会議室よりもスペース効率がよい

ファミレス席はコンパクトなソファとテーブルを使用するため、それ程広いスペースがなくても複数の席を設置可能です。これにより、個室の会議室を複数作ったときよりも効率よくレイアウトすることができます。
席数が確保できることにより、ミーティングスペースが埋まっていて使えないという場面が少なくなります。思い立った時にすぐにミーティングできるほか、空席かどうかの確認がすぐにできることも、ファミレス席のメリットです。

リラックスした環境でコミュニケーションが弾む

ファミレス席は会議室のような囲われた空間よりも気楽に会話ができるので、リラックスして会話をすることができます。
社内の気軽なミーティングだけでなく、取引先や商談相手とファミレス席で会話をすることで普段とは違った会話を引き出し、ビジネスを成功に導いてくれるかもしれません。

ファミレス席を成功させるためのポイント

さまざまなメリットを持つファミレス席ですので、導入企業では人気の席になっているようです。導入だけで終わらせず、利用上のルールなどを決めることで、より有効活用できるようになります。
ファミレス席導入を成功させるためのポイントをご紹介します。

予約制にするのか、しないのかを決める

思い立った時にすぐに使えるのが、ファミレス席のメリットです。一方で、使い勝手の良さから人気席となってしまい「使おうと思ったら全ての席が埋まっていた」という話もよく耳にします。
これを未然に防ごうとするとファミレス席を「予約制」にするのが良いでしょう。一方で、全席を予約席にしてしまうと思い立った時にすぐに使ったり、気軽に利用できなくなることも想定されます。
複数のファミレス席を導入するのであれば、一部予約制で自由に座れる席を残しておくという方法もあります。
また、予約制にしないのであれば一回あたりの利用時間の制限を設けることを検討してもよいでしょう。

多目的に利用できる場所として活用する

ファミレス席は多目的スペースとして利用できるようにすることで、その価値はさらに高まります。最近ですと、適度な囲われ感があるのでリモート会議で利用されるケースもよく耳にします。
また、昼食時のランチタイムスペースや、集中して作業したいときのソロワークの活用を認めることで、更に活用の幅は広がっていきます。
とはいえ、ミーティング業務での利用を優先したいところ。様々な活用方法を見据え、最初にルール付することが後のトラブルを防ぎます。

オープンすぎず、セミクローズドなスペースにする

会議室よりも堅苦しさがなく、気軽にミーティングを行えるファミレス席。オープンな作りにしすぎると、周囲の動きが気になったり、会話内容が周囲に漏れたりしてしまいます。
ファミレス席を導入する際は、少しの囲われ感を出しオープンにしすぎないことが導入を成功させるためのポイントのひとつです。

オープンすぎないセミクローズドなファミレス席を実現するために重要なのが、ソファの背もたれの高さです。
人が立てば存在がわかる程度、座った時には見えなくなる高さを確保することで、周りを気にせずミーティングに集中することが可能になります。

業務スピードのアップも実現するファミレス席

ファミレス席は、近年の働き方改革の影響もあり導入する企業が増えています。一方でクローズドな会議室でのミーティングスタイルも必要とされています。
オフィスのデザインを考える際は会議室とファミレス席のバランスを考え、導入していくと良いでしょう。また、ファミレス席は人気席になる傾向があります。
いつ行っても埋まっている席、いつも同じ人が座っているという印象を持たれてしまうと活用されません。導入の際はルールを明確化して活用しましょう。

ファミレス席は有効に活用できれば業務効率をあげることができる理想のスペースです。これから移転やリニューアルを考えているのであれば、是非ファミレス席の導入を検討しましょう。