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オフィスでも感染症対策が求められるなか、「ソーシャルディスタンス」という言葉をよく聞くようになりました。感染症予防の観点では、「人と人が距離を保つ」という意味で使われています。飛沫感染や接触感染を予防するには、どのくらいの距離を保つ必要があるのでしょうか。

日本経済団体連合会ではオフィスにおける感染予防対策ガイドラインを公表しています。今回は、このガイドラインに基づき、オフィスでソーシャルディスタンスを保つためのスペースやツール、レイアウトなどを紹介します。

ソーシャルディスタンスとは?

ソーシャルディスタンスは、感染症予防対策としての効果が期待されています。ここでは、ソーシャルディスタンスとは何か、具体的に解説します。

「ソーシャルディスタンス」の意味

「ソーシャルディスタンス」は、日本語に直訳すると「社会的距離」。感染症予防の観点では、「人と人との距離を取ること」という意味で使われることが多いです。

感染の原因となる行為には、くしゃみ、咳、接触などが挙げられます。換気が悪い場所、人が多く集まる場所では、こうした行為による感染のリスクが高まるとされているため注意が必要です。特に、マスクを着用せずに人が密集した場所で飲食やスポーツを行う場合は感染しやすいと考えられます。こういった状況を避けるために、ソーシャルディスタンスの考え方が広まってきているのです。

どのくらいの距離を取る必要があるのか

感染症予防のためには、人が集まる場所を避けることが基本です。とはいえ、買い物や通院、公共交通機関の利用など、どうしても人が集まる場所に行かなければならないこともあるでしょう。また、在宅勤務ができない業務も多くあります。厚生労働省では、相手との距離を2メートル以上(最低1メートル)保つことを推奨しています。外出先では、ソーシャルディスタンスを意識して行動することが大切です。

ソーシャルディスタンスを保つためには?

人口の多いエリアでは人が密集しやすいため、ソーシャルディスタンスを保つことが難しいケースもあります。そのため、ソーシャルディスタンスを保つための対策が求められます。たとえば、通勤による感染を防ぐためにテレワークや時差出勤を導入している企業も多くなってきました。オフィス内においても、人と人との距離を保つために、これまでよりも1人あたりのスペースを広く取る工夫が必要です。

オフィスにおけるソーシャルディスタンスの適切な距離は?

多くの人が働くオフィスでは、感染症のリスクが高くなりがちです。オフィスに出社しなければできない業務が多い場合は、人が密集しないように適正な距離を保つ必要があります。実際に、どのくらいの距離を保つことが適正と言えるのでしょうか。

日本経済団体連合会は、「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を公開し、感染防止のための具体的な対策を挙げています。このガイドラインでは、オフィスでソーシャルディスタンスを保つためには、2メートル程度を目安に人員配置の見直しを行う必要があるとしています。また、始業時や休憩後の手洗い、勤務中のマスクの着用、1時間に2回以上の窓を開けての換気などの対策も挙げています。できるだけ直接対面することを避けるため、会議やイベント、採用面接などもオンラインで行うことを推奨しています。

そのほか、このガイドラインでは、以下のことなどが推奨されています。これらを参考に、オフィスでの感染予防対策を進めていきましょう。

・人が触れるテーブルや椅子、ドアノブ、手すりなどは定期的に洗浄や消毒を行う

・休憩スペースで飲食をする場合はできる限り2メートル以上の距離を確保し、一定数以上の人が同時に入らないようする

・休憩時間をずらしたり、座席の数を減らしたりといった工夫をする

ソーシャルディスタンスを保つために必要なオフィススペース・ツールやレイアウト例

従来のオフィスでソーシャルディスタンスを保てない場合、レイアウトの変更も検討しなければなりません。ここでは、どのような変更が必要なのか、具体例を紹介します。

オフィススペース

日本経済団体連合会が公表しているガイドラインに沿って、人と人との距離を2メートル以上(最低1メートル)あけるために、オフィススペースを見直しましょう。デスクを横並びにした場合、ひとつおきに空席にして、使用できるデスクの総数を制限するのも一案です。仮に、デスクの幅が1.2メートルの場合、1席あけることで約2.4メートル程度の距離を保てます。また、座席のレイアウトを工夫してソーシャルディスタンスを保てるようにするのも1つです。対面のデスクを空席にして、対角または横並びで座ることで距離を保てるでしょう。

ツール

ツールを導入することで、さらに感染予防の効果を高めることが可能です。特に、オフィススペースに対して従業員の人数が多く、2メートル以上の距離が保てない場合はツールを使って対策をする必要があります。たとえば、パーテーション(仕切り板)は、飛沫感染を防止するために効果が期待できるツールのひとつです。座席の前方と横に、頭よりも高い位置までパーテーションを設置するとよいでしょう。また、テレビ会議システムを導入すれば、ミーティングでの対面を避けることが可能です。

レイアウト

ソーシャルディスタンスを保つためには、従来のような島型ではなく、向かい合わせにならないようにレイアウトを工夫する必要があります。できるだけ背中合わせ、または壁に向かって座席を配置するようにしましょう。ミーティングスペースや休憩スペースでも同様です。

プラスでは、座席の予約ができるアプリ「Suwary(スワリー)」を提供しています。業務の内容に応じて働きたい場所を選び、簡単に空席確認や予約ができるアプリです。人との距離を保つためにも、ぜひご活用ください。

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ソーシャルディスタンスを保って安全・安心なオフィスを実現!

感染症を予防するためには、オフィスでもソーシャルディスタンスを保つことが重要です。そのためには、座席の間に広いスペースを設け、できるだけ対面にならないようなレイアウトにするなど、配置を変更することも検討しましょう。感染症対策は長期に及んで必要になる可能性もあります。従業員の健康を守り、安心して働けるオフィスを実現するためにも早めの対策が必要です。

この記事を書いた人

マーケティング部 コラム編集部 プラス株式会社ファニチャーカンパニー

プラス株式会社ファニチャーカンパニー マーケティング部 コラム編集部

プラス株式会社ファニチャーカンパニーのマーケティング部門です。オフィスに関する最新のトレンド情報や、オフィス移転・リニューアル・オフィスデザインに関する情報を発信しています。 オフィスの最新情報はInstagram「plus_kagu」で検索してフォロー!昨日よりもオフィスが好きになるような、「家具・働く空間にまつわる工夫・デザイン事例」などの情報をお届けしています。

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