うるさい職場のなかで集中して仕事を進めていくための方法とは? | オフィス移転・リニューアルのプラス株式会社ファニチャーカンパニー

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集中して仕事ができる職場環境には、いくつかの条件があります。例えば、温度や湿度、ほかの社員との距離などが挙げられます。仕事中にもっとも集中力を削がれてしまうのは、周囲のノイズです。電話の話し声、ミーティングの声、商談の声など、職場にはさまざまなノイズがあふれています。今回は職場で集中力を欠く大きな要因となる「うるさい職場」問題を解消し、生産性向上につなげる方法についてお伝えします。

集中スペースが仕事を効率化する

集中力を欠いてしまう、うるさい職場とは?

会社は基本的に集団で働く場所であるため、さまざまな音が発生します。多少の話し声や物音で業務に支障が出ることはないでしょう。しかし、騒音があまりにひどくなれば、集中力が途切れ、業務効率も落ちてしまいます。特に、以下のような職場環境では、集中力を持続することが難しくなります。

事業運営上、電話の声や話し声が聞こえやすい環境

執務室からコールセンターや応接室までの距離が近い場合、執務室のほうにも常に電話の会話や話し声が響き続くといった状態になりがちです。

Webが多い会社

最近、テレワークを実施する企業や全国に支社を持つ企業が、Web会議を導入するケースが増えています。電車内では、乗客同士の会話よりも電話の話し声のほうが気になるものですが、社内でも同様で、Web会議の声は気になりやすいものです。

コミュニケーションをとることを重視した職場レイアウトの会社

近年、コミュニケーションを重視したレイアウトを取り入れる企業が増えています。部署を越えたコミュニケーションを実現するフリーアドレス、会議室代わりや簡単な打ち合わせに利用できるミーティングスペースなどです。これらのレイアウトは、確かに社内コミュニケーションの活性化に効果がありますが、集中して仕事をしたいときにこのような場所の近くで集中力を持続させるのは困難な環境といえるでしょう。

実際、2022年7月にPLUSが行った「職場の居心地WEB調査」では、周りの声が気になって集中できない、居心地が悪いといったコメントが多く集まりました。

参照:【職場の居心地WEB調査】第2回・人目がある環境VS人目がない環境|PLUS

また、日本騒音調査(ソーチョー)が示す騒音値の基準と目安では、静か(20~30db)、普通(40~50db)となっています。40~50dbの具体的な騒音発生源と大きさの目安は、「図書館」「家庭用クーラーの室外機」「静かな事務所」などです。

そして、60db以上がうるさく感じる目安で、60db は、「声を大きくすれば会話ができる」レベルとなっています。60dbの騒音発生源と距離、大きさの目安は、「洗濯機(1m)」「掃除機(1m)」「トイレの洗浄音」「乗用車の車内」などです。さらに70dbになると、かなりうるさく、「かなり大きな声を出さないと会話ができない」レベルとされています。70dbの騒音発生源と距離、大きさの目安は、「セミの鳴き声(2m)」「騒々しい事務所の中」「騒々しい街頭」などです。つまり50db前後がうるさい職場と静かで快適な職場の分かれ目といえます。

参照:騒音値の基準と目安|日本騒音調査(ソーチョー)

うるさい職場問題の解消方法

では、集中力を持続させるのが困難な職場において、少しでも集中力を上げる環境にするためにはどうするべきなのでしょう。ここでは、うるさい職場問題の主な解消方法を見ていきます。

レイアウトを検討し直す

まず検討すべきは、レイアウトの変更です。コールセンターや応接室、ミーティングスペースを執務室から距離の離れた場所に設けることで、一定のノイズを避けることは可能です。

パーテーションで囲む

レイアウト変更を行うのが物理的に難しい場合に効果的なのは、高さがあり厚みのあるパーテーションを執務室の周囲に設置する方法です。現状のレイアウトを変更せず、ある程度のノイズを防げます。

簡易式の防音パネルを壁面に貼る

執務室ではなく、コールセンターや応接室、ミーティングスペースの壁面に簡易式の防音パネルを貼る方法です。こちらも大がかりな工事を行わずにノイズを減らすことが可能です。

うるさい職場で社員ができる解消方法

うるさい職場問題の解消方法として、レイアウトの見直しやパーティション、防音パネルの設置などは確かに高い効果が見込めるでしょう。しかし、その前に社員としても問題解消に向けて取り組める方法があります。具体的には次のとおりです。

業務内容の割り振りを見直す

業種にもよりますが、うるさいのは1日のなかでも数時間で、後は通常業務には支障がない程度のうるささといったケースも少なくありません。そこで、1日のなかでうるさい時間とそうでもない時間を見極め、比較的静かな時間に集中を必要とする業務を行い、うるさい時間にはルーティンワークを行うようにします。

信頼できる上司もしくは部署に相談する

うるさい職場になっている原因をつくっている社員がいる場合は、その本人に静かにしてもらえるようお願いする方法があります。ただし、うるさい職場をつくってしまっている張本人に直接話をするとトラブルになる可能性もあるでしょう。そうした場合は、信頼できる上司や部署(総務や人事)に相談し、話をしてもらうようにお願いするのがおすすめです。

上司・部署の承諾を得て耳栓をする

相談してもどうしても騒音が収まらない場合は、上司や部署の承諾を得て耳栓をする方法もあります。最近は必要な話し声は聞こえ、有害な騒音のみを遮る耳栓もあるため、業務に支障をきたすことなくオフィス内の騒音を抑えることが可能です。

ハイブリッドワークを活用する

ハイブリッドワークが導入されている企業であれば、集中が必要な業務は在宅で行う、コミュニケーションが必要な業務や簡単な業務はオフィスで行うという方法もよいでしょう。在宅とオフィスをうまく使いわけることで、周囲を変えなくても自分自身だけで解決可能です。

どうしても我慢できないときはいったん席を外して休憩する

うるさいと思い続けたまま業務を続けるのはストレスになり、効率的に作業を行うのは難しくなります。そこで、どうしても我慢できないと思ったら、いったん席を外して休憩するのがおすすめです。オフィス内の休憩室もよいですが、オフィスの外に出ると気分転換にもなり、集中力を取り戻しやすくなります。

社員から職場がうるさいと相談を受けた場合の具体的な対応方法

実際に社員から職場がうるさいと相談を受けた場合、企業としてはどのような形で対応していけばよいのでしょう。ここでは具体的な流れについて解説します。

現状把握

社員から相談を受けたらまずは現状把握を行いましょう。うるさくなっている箇所の特定、うるさくなってしまう原因の究明を行います。うるさい時間帯、曜日などがある場合は、ある程度の日数をかけて調査を行うことで、より明確な調査が可能になります。

解決策の検討

うるさくなってしまう原因を究明したら、次に解決策の検討を行います。うるさくなってしまう原因を基に複数かつ具体的な解決策を検討し、実施しやすいものから優先順位をつけましょう。

具体的にはできるだけコストがかからず、すぐに実施可能な解決策を優先的に実施するようにします。実施が難しいものを先に行おうとすれば、時間もコストもかかってしまうため現実的ではありません。

解決策の実施

優先順位の高い解決策から実施していきます。

解決策実施の効果検証

解決策の実施により問題が解決したかどうかの検証を行いましょう。もし解決していない場合、まずは実施した解決策で改善できるかどうかを検討し、難しいようであれば次に優先順位が高いものを実施します。

継続的な改善の実施

効果検証の結果、問題が解決した場合でも一定の期間が過ぎるとまた同様の問題が発生しているケースも少なくありません。そのため、問題が解決しても定期的に確認を行い、継続的に改善を続けていくことが重要です。

うるさい職場問題の効果的な解決方法は集中ブースの設置

ここまで、うるさい職場問題への対応として、大きな音を出す原因を抑える方法を紹介しました。これらの方法では、ノイズの原因を抑えることは可能です。しかし、電話や来客対応の際、常に執務室にいる社員に気を使わなくてはならないといった意識が生じるため、業務を行うモチベーションや業務効率の向上が困難です。

そこで、業務で音を出さざるをえない社員、静かな環境で集中して業務を行いたい社員双方がモチベーションを維持できる方法として、集中ブースの設置が考えられます。例えば、ミーティングスペースの一角を集中ブースの並ぶエリアとして使えば、レイアウト変更や職場スペースの拡充をしなくても、ノイズを気にせず集中して業務を行える環境をつくれます。

あるいは、ノイズが発生しやすいエリアから離れたスペースを集中エリアにすることも効果的です。社内に集中スペースは静かに利用する場所であることを周知徹底しておけば、そのエリアは集中して業務に取り組むための場所として機能するでしょう。

誰もが集中して働ける職場づくりには集中ブース、集中スペースの設置がおすすめ

コールセンター業務やテレビ会議、ミーティングなど、どれも企業として利益を上げるためには欠かせない業務です。財務、開発など基本的にコミュニケーションをとるよりも個人で集中して行う仕事もまた、企業にとって欠かせません。したがって、どちらを重視するということではなく、どちらも快適に行える環境をつくることが重要です。

うるさい職場問題を解決したいとき、つい音のもととなるコールセンターやテレビ会議の音を小さくする方向で考えがちです。しかし、場合によっては業務の成果や効率が落ちてしまうリスクも考えられます。そこでおすすめなのが、音を小さくする工夫ではなく、集中して仕事を行えるブースやスペースの設置です。

集中ブースを設置すれば、音を発する側も、そうでない側も、ストレスを感じることなく自身の仕事に打ち込むことが可能になり、生産性の向上につながります。うるさい職場問題の改善策に悩んでいる際は、集中ブース、集中スペースの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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