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新型コロナウイルスの感染拡大はこれまでの社会のあり方を大きく変えました。それはオフィスについても同様です。従来のようなオフィスレイアウトでは、感染症対策を行うのが困難なケースも多く、必然的に3密対策を踏まえた新たなオフィスレイアウトが求められるようになってきています。そこで、今回はウィズコロナ、アフターコロナにおける機能的なオフィスレイアウトを実現するためのポイントについてお伝えします。

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新型コロナウイルス感染拡大により再考を迫られるオフィスレイアウト

ウィズコロナ、アフターコロナにおける生活について、厚生労働省が示した「新しい生活様式」のなかでは、日常生活だけではなく、働き方にも新しいスタイルを導入する必要があるとして、次の5点を挙げています。

  1. テレワークやローテーション勤務
  2. 時差通勤でゆったりと
  3. オフィスはひろびろと
  4. 会議はオンライン
  5. 対面での打ち合わせは換気とマスク

この5点を実現するには、多くの企業で従来のオフィスレイアウトを再考しなくてはなりません。特にポイントとなるのは、「テレワークやローテーション勤務」と「オフィスはひろびろと」の2点です。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い発令された緊急事態宣言。これにより、多くの企業がテレワークの導入を進めました。その結果、自宅にいてもオフィスにいるときと同様の業務が可能になり、仕事はオフィスに出社して行うというこれまでの大前提に大きな変革がもたらされています。

また、テレワークにより、オフィスに出社する人数が減ったことで、効率的なオフィス活用方法としてフリーアドレスが注目を集めるようになりました。これもまた、オフィスレイアウトの変革を進めるポイントのひとつとなっています。

そして、もう一点、「オフィスはひろびろと」ですが、これはオフィスワークの際の3密防止対策として示されているものです。ただ、緊急事態宣言の発令により、業種によっては減収となり、固定費削減の一環として、オフィスの縮小移転や省スペース化が迫られている企業は少なくありません。そのため、縮小、省スペース化を進めつつも3密を防ぐレイアウトを検討していく必要もあります。

ウィズコロナ、アフターコロナの機能的なオフィスレイアウトとは?

前項で挙げたポイントを踏まえ、ウィズコロナ、アフターコロナの機能的なオフィスレイアウトとはどういったものか、特に省スペース化を前提としたレイアウトについて説明します。

フリーアドレスの導入

フリーアドレスは、椅子やデスクを社員間で共有するため、感染症対策としては好ましくはありません。しかし、省スペース化を実現しつつ、機能的なオフィスにするためのレイアウトとしては、大きな効果を発揮するため、殺菌の徹底を前提として、うまく取り入れていくとよいでしょう。

オンライン会議用の会議室、専用ブースの設置

省スペース化するのであれば、従来の会議室を分割し、同時に複数のオンライン会議をできるようにするのも一案です。また、取引先とのやり取りなど自社から一人だけが参加する会議は、自席で行うと周囲に迷惑がかかる場合もあるため、専用ブースを設置するのが望ましいでしょう。

ウィズコロナ、アフターコロナの機能的なオフィスレイアウトを実現するためのポイント

感染対策を行いつつ、機能的なオフィスを実現するためには、単純にテレワークやフリーアドレスの導入、オンライン会議用の会議室を設けるだけでは足りません。そこで、次のようなポイントに注意する必要があるでしょう。

3密対策の徹底

例えば、フリーアドレスを導入する場合でも、対面にならないように配慮したレイアウトが必須です。また、フリーアドレスは万が一の際に感染経路の特定が困難になります。そこで、席を予約制にして在席管理を厳格にする。部署やチーム内限定のフリーアドレスにするといった対策も欠かせません。

また、ペーパーレス化、スマホでオフィス内の機器を操作できるアプリの活用などで、設備の共有はできるだけ避ける、ソーシャルディスタンスを保つ、仕切りやパネルを設置するなど物理的な対策も必須です。

閑散とした雰囲気にならないよう、大型のテーブルの間にグリーンを設けることもおすすめです。オフィスの色合いがよくなることに加えて、対面の席と距離を取ることにも効果があります。3密の工夫だけでなく、社員が働く空間をよくする取り組みも合わせて行うとよいでしょう。

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オフィスレイアウトの改善をプロジェクト化して進める

感染症対策と機能的なオフィスレイアウトを共存させるには、企業全体で取り組む必要があります。そこで、テレワークの導入、ペーパーレス化、換気のための空調管理など、IT化や環境改善化の実現を目指したプロジェクトを発足させ、リーダーを決めて推進するとよいでしょう。

現場の社員が働きやすい環境を重視したオフィスレイアウトを

現在、多くの企業でオフィスレイアウトの再考が求められています。また、感染拡大の影響で経営が悪化し、オフィスの移転、省スペース化が急務になっている企業も少なくないでしょう。

どのような事情があるにしても、今後は感染症対策を前提としたオフィスレイアウトがスタンダードになっていくのは間違いないでしょう。ただ、ここで注意すべきは、感染症対策ばかりに気を取られて社員の働きやすい環境づくりを後回しにしてしまうことです。

どんなにしっかりとした感染症対策が取れたオフィスであっても、社員が機能的に動けないオフィスでは意味がありません。そこで、オフィスレイアウトの再考をする際には必ず、社員の意見も取り入れ、働きやすい環境と感染症対策双方を実現することが欠かせません。プラスでは、ウィズコロナ、アフターコロナのオフィスを安心快適に活用するための提案を行っています。新たなオフィスレイアウトを検討されている際は、ぜひ、こちらを参考にしてください。

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この記事を書いた人

マーケティング部 コラム編集部 プラス株式会社ファニチャーカンパニー

プラス株式会社ファニチャーカンパニー マーケティング部 コラム編集部

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