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新型コロナウイルスの影響が続くなか、オフィスではさまざまな感染症対策がとられています。そのひとつとして、SIAAの認定を受けたオフィス家具にも注目してみてはいかがでしょうか。SIAAは、抗菌・防カビ・抗ウイルス加工の製品をつくるメーカーや抗菌試験機関などが集まってできた団体で、消費者が安心して抗菌・防カビ・抗ウイルス加工の製品を利用できるように、独自の規準を設けています。今回は、SIAAのシンボルマークを取得した家具とはどのようなものなのか、特徴やメリット、メンテナンス方法などを解説します。

SIAA(抗菌製品技術協議会)とは?

SIAA(一般社団法人抗菌製品技術協議会)は、消費者が安心して使える抗菌・防カビ・抗ウイルス加工の製品普及を目指し、活動している団体です。国内外の抗菌・防カビ・抗ウイルス製品を製造するメーカー、抗菌試験機関などが参加し、新しい規定の制定やJIS・ISO・OECDの規格づくりなどを主導的に進めています。業界のほかにも、消費者や専門家、行政機関などからも意見を聞き、抗菌・防カビ・抗ウイルス製品の品質や安全性に関するルールの整備を行ってきました。

SIAAの活動は以下の4つのコンセプトに基づいています。

1. 消費者の立場に立ち、生活の質的向上に寄与する

2. 環境負荷が小さく、微生物と共生できる抗菌加工製品を提供する

3. 安全性と品質について情報公開する

4. 抗菌加工製品の正しい使い方の普及に努める

こうしたコンセプトをもとに基準に合った製品のシンボルとしてSIAAマークの運用を行い、基準に合致した製品にSIAAマークの表示を認めています。

抗菌・防カビ・抗ウイルス製品は数多く見られますが、消費者の立場から本当に安全なのか見分けにくいものです。メーカーによっても、抗菌・防カビ・抗ウイルスの効果は異なるでしょう。SIAAの活動は、消費者が安心して抗菌・防カビ・抗ウイルス製品を選ぶために必要なものであると考えられます。

SIAAマークとは?

SIAAマークには、「抗菌SIAAマーク」「抗菌SIAAマーク」「防カビSIAAマーク」「抗菌・防カビSIAA マーク」「抗ウイルスSIAA マーク」があります。JISやISOの番号がついたSIAAマークも存在します。

抗菌SIAAマークは、抗菌性、安全性、適切な表示の3つの基準を満たしている製品に表示が認められているマークです。また、防カビSIAAマークは、防カビ性、安全性、適切な表示の3つの規準を満たしている製品に表示が認められています。抗ウイルスSIAAマークは、抗ウイルス性、安全性、適切な表示がある製品で表示が可能です。

抗菌剤、防カビ剤の安全性については、飲み込んだ場合の有毒性、皮膚に長く触れた場合の炎症、遺伝子への影響、アレルギーなどを調べる試験において確認しています。そのため、SIAAマークを確認することで、品質や安全性が保証された製品を使うことが可能です。

オフィスにおける感染症対策

新型コロナウイルスの感染者数が依然として多く、人によっては重症化するリスクもあることから、オフィスでは徹底した感染症対策が必要です。現在オフィスでは、検温、マスクの着用など、さまざまな対策が取られており、飛沫による感染を防ぐため、人と人との距離を2メートル程度保つことも求められています。また、接触による感染防止策として、消毒や除菌を徹底することも大切です。オフィスで多くの人が触れるドアノブや電話機、コピー機などは頻繁に消毒・除菌をする必要があるでしょう。

オフィスにおける感染症対策の具体的な方法として、オフィスのレイアウト変更や家具の入れ替え、パネルの設置なども挙げられます。従来のオフィスでは島型のレイアウトが主流でしたが、背中合わせや一方向に向けたレイアウトが感染症対策には有効と考えられています。また、パネル付きデスクやパネル付きソファの設置、ブース型の座席の設置なども効果が期待できます。さらに、テレワークやオンライン会議などの導入を進めれば、極力人との接触を避けることが可能になるでしょう。

このような対策が進められるなか、抗ウイルス加工されたオフィス家具の導入も有効と考えられます。特に、SIAAを取得した製品であれば、感染症のリスクを減らすことが期待できるでしょう。

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SIAAを取得したオフィス家具の特徴・メリット・メンテナンス

SIAAを取得したオフィス家具とは、どのような製品なのでしょうか。ここでは、特徴やメリット、メンテナンスについて解説します。

特徴

SIAAマークを取得したオフィス家具は、抗菌・防カビ・抗ウイルス加工が施されていることが特徴です。通常の製品に比べて、製品の表面についた細菌やカビ、ウイルスの増殖を抑える効果が期待できます。これらは抗菌・防カビ・抗ウイルス効果の耐久性も試験により確認されています。ただし、SIAAマークがついているからといって、完全に感染症を予防できるわけではないので注意が必要です。また、マークによって抗菌・防カビ・抗ウイルスの3つの種類があるため、用途に合わせて選ぶ必要があります。

メリット

SIAAマークを取得したオフィス家具なら、家具の表面を清潔に保つことができます。SIAAの規準を満たした製品なので、性能の面でも安心して使えることがメリットです。新型コロナウイルスの対策を行いたい場合は、「抗ウイルスSIAAマーク」が表示されている製品を選ぶとよいでしょう。オフィス家具のほかにも、事務用品や事務機器、産業用機器など、さまざまな製品が抗ウイルスSIAAマークを取得しているので、それらを組み合わせて導入することも可能です。

メンテナンス

SIAAを取得した製品でも、常に清潔に保つ必要があります。製品の表面が汚れていると、十分な効果が期待できません。複数の人が使ったあとは、こまめに消毒することが大切です。

オフィスの感染症対策としてSIAA家具の導入を検討しよう!

抗ウイルス加工が施された家具は、通常の家具よりも感染症予防に対する効果が期待できます。とはいえ、数多くある抗ウイルス製品のなかから、本当にウイルスの増殖を抑える効果が期待できる製品を選ぶことは難しいでしょう。SIAAマークは、抗ウイルス加工された家具を選ぶ際のひとつの基準となります。ただし、「SIAAを取得した製品だから大丈夫」というわけではなく、人が使ったあとは消毒するなど、常に清潔に保つことが重要です。メンテナンスをしっかり行ったうえで、感染症対策に役立てましょう。

この記事を書いた人

マーケティング部 コラム編集部 プラス株式会社ファニチャーカンパニー

プラス株式会社ファニチャーカンパニー マーケティング部 コラム編集部

プラス株式会社ファニチャーカンパニーのマーケティング部門です。オフィスに関する最新のトレンド情報や、オフィス移転・リニューアル・オフィスデザインに関する情報を発信しています。 オフィスの最新情報はInstagram「plus_kagu」で検索してフォロー!昨日よりもオフィスが好きになるような、「家具・働く空間にまつわる工夫・デザイン事例」などの情報をお届けしています。

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