オフィスのゾーニングを計画する上で欠かせないパーティション。高さや材質、オプションパーツなど数多くの選択肢があるため、選びにくいと感じている人も多いのではないでしょうか。ここでは、パーティションを選ぶうえで知っておきたい基準をご説明します。
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パーティションの高さは大きくわけて3種類
パーティションを選ぶうえで、まず決めておきたいのがその高さです。それぞれ設置場所や用途に応じて適切なものが異なるため、どのようなシーンで使いたいかを考えて選んでみましょう。
高さ900~1320mmのタイプ
およそ座った時の目線と同じ高さで、チェアに座っている人を前提とした間仕切りに使われます。デスク周りの空間を区切ったり、休憩スペースを確保したりする用途に最適です。
高さ1400~1720mmのタイプ
およそ立った時の目線と同じ高さのため、空間を完全に区切る必要のない、簡易的な間仕切りとして最適です。打ち合わせスペースやコピー機まわりの囲いとして使うといいでしょう。
高さ1825~2150mmのタイプ
立った状態でも顔まで隠れる高さで、しっかりと空間を区切ることができます。応接室や商談スペース、ロッカールームなど、プライバシーを確保したい場所に使用するといいでしょう。
材質はどんなものがある?
パーティションを選ぶうえで、次に注目したいのが素材です。こちらも区切る目的や設置場所に応じて使い分けるようにするといいでしょう。主なパーティションの材質には以下のようなものがあります。
ガラス・ポリカーボネートタイプ
ガラスやポリカーボネートなどで形成されたパーティション。透明もしくは半透明のものが多く光を透過するので、オフィスを明るく保ち、パーティションで区切っても空間を狭く感じにくいというメリットがあります。その反面、透明・半透明タイプは人の動きが見えてしまうのでプライバシーを確保したい場合や、ブースレイアウトのように集中できる空間を確保したい場合には不向きです。
クロス張りタイプ
パネル状の芯材にクロスを張ったタイプのパーティション。視線をしっかりと遮ることができるため、エントランスやミーティングスペース、執務室など、幅広い用途に使用することができます。高さや幅のバリエーションも多く、連結するためのオプションパーツも豊富にラインアップされているため、どのような空間や用途にも、フレキシブルに対応できるというメリットがあります。
スチールタイプ
スチール素材のパーティションは汚れてもさっと拭き取ることができるため、特に病院や塾など多くの人が集まる場所に最適です。また、マグネットで資料を貼り付けることができるため、簡易的な掲示板としても使用することもできます。
オプションはどうやって選ぶ?
オプションもパーティション選びの重要な基準のひとつ。設置場所や用途に応じて使い分けましょう。オプションには主に以下のようなものがあります。
カウンター天板
パーティションの上部に簡易的なカウンターを作るための天板。高さ900~1320mmのタイプなど、低めのパネルに適したオプションです。
パネルフック
パネルの上部に、時計や絵をかけるためのフックを追加するためのオプション。会議スペースのためのパーティションなどに便利です。
ブックシェルフ
パーティションのパネル面に書棚を設置するためのオプション。ファイルや書類などの一時的な置き場所として便利に使うことができます。
パーティションは用途や場面に合わせて選ぶ
一口にパーティションといってもさまざまな種類のものがあり、使用する用途や場面によって適しているものは異なります。この記事を参考に、ぜひオフィスに合ったものを選んでみてくださいね。