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感染症対策として多くの企業が導入を進めた在宅勤務。通勤のストレスもなく、多様な働き方を実現する施策のひとつとして、定着しつつあります。しかし、オフィスで働くのに比べ、上司や同僚などからの監視の目がないことから、ついサボってしまうケースも少なくありません。そこで、今回は在宅勤務でサボってしまう原因とリスクを見たうえで、モチベーションを保ちながら生産性を向上させるポイントをお伝えします。

在宅勤務でサボる主な原因

在宅勤務でサボる主な原因としては、次の3点が挙げられます。

集中力が持続しない

在宅勤務では、上司や同僚、部下などが周りにいないこともあり、集中力を持続させるのが困難です。ついスマートフォンやテレビを見てしまう、家族やペットが気になってしまうなど、仕事を妨げる要因となるものが多く、集中力も途切れがちです。

テレワークで集中力を高めるための施策については、『オフィス、テレワークで集中力を高めるための効果的な施策とは?』をご覧ください。

オンとオフの切り替えが難しい

自宅に仕事専用の部屋を設けるのは難しく、仕事と私生活が入り混じり、メリハリがつきにくいのもサボる原因になります。朝起きて食事をして、そのまま同じ場所で仕事となると、なかなか切り替えができず、ついダラダラとしてしまいがちです。

業務環境が整備されていない

オフィスにいれば迅速に対応できることでも、業務環境が整備されていないとスムーズに業務を進められなくなる場合があります。このこともサボりの原因になってしまいがちです。

たとえば、自宅のネット環境がオフィスに比べて遅いと、「データのやり取りや、ネットを使った資料作成に、時間がかかる」、「オフィスの社員とのコミュニケーションがうまく取れずに孤立する時間が多くなる」など、時間のロスや手持ち無沙汰な時間が生まれやすく、それがサボりにつながってしまいます。

また、コミュニケーションツールがメールやチャットだけに限られると、在宅社員の業務管理がしにくくなり、サボりの原因となります。

在宅勤務で社員がサボることによるリスク

在宅勤務の社員がサボると、会社にはさまざまなリスクが発生します。そのなかでも主なものは次のとおりです。

サボり癖がついてしまいオフィスワークに戻りにくくなる

在宅勤務でサボる癖がつくと、オフィスに戻った際にもフルタイムで集中力を持続させるのが難しくなる可能性があります。オフィスなら上司や同僚の目があるからサボらないだろうと思われがちですが、サボりが習慣になると、上司や同僚の目が届かない所でサボり癖が出ることもあるでしょう。

生産性・業務効率の低下

会社の仕事は基本的にチームや部署単位で行うため、サボる社員が増えればそれだけ全体の生産性や業務効率が落ちてしまいます。つまり、サボる社員の増加は、単純にその社員の人事評価や給与が下がるだけではなく、会社全体の収益低下を招くリスクもあるのです。

在宅勤務でも生産性を落とさないための施策について詳しくは、『在宅勤務の問題点とは?生産性を維持するためには何をすべき?』をご覧ください。

在宅勤務時のサボリを防ぎつつ生産性を向上させるポイント

在宅社員のサボりを防ぎつつ、生産性向上を実現させるのは、監視体制の強化だけでは難しいでしょう。ポイントは集中力やモチベーションをアップさせる仕組みづくりです。

実際、株式会社ネクストレベルが2021年1月に行った、「テレワーク中のモチベーションの上げ方」についてのアンケート調査では、「モチベーションが下がった・集中が切れたことはある?」という問いに対し、97.7%が「はい」と回答しています。

出典:98%がテレワーク中の集中力低下を経験!男女300人に“集中力アップ”対策をアンケート|縁結び大学

この結果からも、重要なのは業務管理を徹底しつつモチベーションをアップさせる施策も同時に行っていくことだと結論づけられます。具体的には次のような施策が考えられるでしょう。

業務環境の改善

在宅で業務を行う際のデバイスを社員の私物にすると、デバイスの性能によって業務スピードに差が出てしまうことがあります。在宅社員に対しては、会社側からパソコンやスマートフォンなどを支給し、自宅でも快適に業務ができるようにしましょう。パソコンのスペックが原因の動作遅延がなくなれば、業務もスムーズに進み、サボる理由のひとつを解消できます。

在宅での勤務を快適に行うポイントについて詳しくは、『快適な在宅勤務を実現するうえで欠かせないオフィス家具の重要性』をご覧ください。

ハイブリッドワークの導入

完全在宅勤務にしてしまうと、緊張感を保ちにくくなり、サボり癖がついてしまいがちです。また、オフィスで働く社員とのコミュニケーションが取りにくくなることで孤立感が強まれば、モチベーションも一層下がってサボってしまうようになるかもしれません。

解決策としては、週1、2回はオフィスに出社して働くハイブリッドワークの導入がおすすめです。ハイブリッドワークならオンオフの切り替えがしやすくなるのに加え、コミュニケーション不全の解消にもつながります。

なお、ハイブリッドワークを導入する場合は、チームで働くスペース、コミュニケーションを取れるスペース、一人で集中して働けるスペースに分けるなど、レイアウトを工夫することが重要です。在宅勤務とのギャップも減らすことができ、モチベーションを上げて働けるようになるでしょう。

ハイブリッドワークについて詳しくは、『ハイブリッドワークとは?テレワークの定着を実現させるポイントと注意点』をご覧ください。

在宅勤務のサボり防止は業務環境の改善が重要

在宅勤務は一人での作業が中心となるため、オフィスにいるとき以上にしっかりと時間管理をしないと、すぐに集中力が途切れ、サボってしまいがちです。

かといって、常にWeb会議を開いた状態で監視を徹底すれば、サボりは防げるかもしれませんが、監視されていると過度に意識してしまい、かえって集中力が削がれるリスクもあります。

重要なのは、業務改善によって在宅社員のモチベーションをアップさせ、集中力を高めることです。

在宅であってもオフィスと変わらず快適に働ける環境を実現すれば、無駄な時間が生まれにくくなり、休憩を挟んだとしても生産性が下がってしまうリスクを軽減できます。

また、ハイブリッドワークの導入もおすすめです。在宅社員が出社した際にもすぐにコミュニケーションが取れたり、一人で集中したりできる環境を整えれば、メリハリがつき、在宅でのサボり癖解消にもつながるでしょう。

ハイブリッドワークの導入を検討の際は、ぜひ、こちらもご覧ください。

PEERence

この記事を書いた人

マーケティング部 コラム編集部 プラス株式会社ファニチャーカンパニー

プラス株式会社ファニチャーカンパニー マーケティング部 コラム編集部

プラス株式会社ファニチャーカンパニーのマーケティング部門です。オフィスに関する最新のトレンド情報や、オフィス移転・リニューアル・オフィスデザインに関する情報を発信しています。 オフィスの最新情報はInstagram「plus_kagu」で検索してフォロー!昨日よりもオフィスが好きになるような、「家具・働く空間にまつわる工夫・デザイン事例」などの情報をお届けしています。

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