オフィスを移転する背景には、さまざまな理由があります。一般的によく聞かれるのは業容の拡大や社員の増加など、業務環境の変化に対応するものですが、それ以外にもオフィス移転はさまざまなメリットを生み出してくれます。具体的にはどのようなものがあるのか、オフィス移転の際に意識しておきたいことをご紹介しましょう。
最大のメリットは、オフィスコストの削減
オフィス移転のメリットにはさまざまなものが考えられますが、経営者にとって最も大きな効果を実感できるのはオフィスコストを削減できることではないでしょうか。
毎月発生する家賃はオフィスコストのなかでも大きな割合を占めます。移転を機に、会社の規模や立地にあわせた賃料の物件を探し、固定費を最適化できるのは非常に大きなメリットといえるでしょう。
特に、組織体制の再編成などで複数の拠点を統合したり、これまで同じビルの異なる階で営業していたようなケースでは、ワンフロアで業務を行うことでコピー機の台数を減らしたり、備品の重複を削減したりするなど、大きなコストカットを実現することができます。
また、訪問頻度の高いクライアントや取引先企業の近くに移転することができれば、交通費の削減にもつながるでしょう。
このほか、コピー機などOA機器のリースや電話・ネットワーク回線の契約などを見直すことでも、オフィスコストの大きな見直しを図ることもできます。オフィス移転はこれまでの業務環境を見直し、定期的に発生し続けているオフィスコストを最適化する絶好の機会なのです。
企業のブランディングにつながる
近年トレンドになりつつある「おしゃれなオフィス」。例えばオフィス内にたくさんの植物や自然光を取り入れて明るく開放的な空間にしたり、部分的にライトを落としてシックな空間にしたりといった取り組みは、その最たる例といえるでしょう。
こうしたデザイン性の高いオフィスは、一昔前までは一部の企業のものといったイメージもありました。しかし、最近では内装工事が必要になるオフィス移転を機にイメージを一新し、おしゃれなオフィスを実現する企業も増えてきているのです。
おしゃれなオフィスにはさまざまなメリットがありますが、まず言及すべきはブランディングを強化できるという点です。オフィス空間のデザイン性を高めることで、クライアントや取引先企業に「面白い取り組みをしている」「質の高い仕事をしてくれそう」といったポジティブな印象を与えることができれば、今後の取引にもいい影響を与えることができるでしょう。
また、ブランディング効果の高いおしゃれなオフィスを創ることで、そこで働く社員のモチベーションアップにつながったり、採用活動を有利に進めることができるなどの人事的なメリットも見逃せません。新オフィスに入居する前には必ず内装工事が発生するもの。移転を機に、オフィス全体のデザインを見直してみるのもいいかもしれません。
仕事環境を見直し、業務効率の改善を実現できる
入居した当時は使いやすかったオフィスも、時間を経るとともに荷物が増え使いにくくなってしまった……そんな悩みを抱えてはいませんか? どんなに綿密に計画してレイアウトされたオフィスでも、社員が増えたり業容が変化したりするなかで当初のレイアウト計画が崩れてしまうのはよくあること。
もちろん、その都度レイアウトを再考案する方法もありますが、オフィス移転を機に一から計画を立て直したほうが、使いやすいオフィスを実現できるのは言うまでもありません。
社員の動線が複雑になったり、適切な場所にOA機器がないなど使いにくいオフィスは、社員のストレスの原因になったり、業務効率を低下させる原因にもなりかねません。オフィス移転を機にオフィス空間を見直し、社員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を実現してみてはいかがでしょうか。
オフィス移転は業務環境を根底から見直す好機に
オフィス移転はただ業務環境の変化に対応するだけでなく、コスト削減やブランディング効果、業務効率の改善など、仕事環境を根底から見直す好機といえるでしょう。これらはいずれも企業の業績に大きな影響を与える要因となるもの。移転の際にはこれらをしっかりと意識し、理想のオフィスを実現してみましょう。
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