Interior work

内装工事

自社のブランド力や従業員のモチベーションをアップさせるような、
デザイン性の高いオフィスを作りたいと考えている企業は、内装工事を検討している人も多いのではないでしょうか。
内装工事のプロセスと、その注意点を説明します。

デザイン性の高いオフィスを実現する、
内装工事のプロセスを解説

せっかく内装工事を行うのであれば、自社のブランド力や従業員のモチベーションをアップさせるような、
デザイン性の高いオフィスを作りたいもの。
実際にはどのようにして行わるのか、具体的なプロセスや注意点を説明させていただきます。

一般的な期間は3〜5ヶ月!
まずはスケジュールを決めておこう

内装工事に必要な期間は工事内容やオフィスの規模にもよりますが、業者選定や内装プランの検討、施工、引き渡しまで含めると、3〜5ヶ月くらいが目安とされています。もちろん、デザイン性が高く細部にまでこだわった内装を検討している場合はそれ以上に期間が必要になることもあるため、早めにスケジュールを立てておきましょう。


一般的に、内装工事は「計画」と「工事」の2つのプロセスに分けられます。「計画」は内装デザインの設計や施工業者の選定など、どのような内装にするかを計画するプロセスで、物件の選定もここに含まれます。 それぞれ段階を経て進めていく必要があるので、およそ2ヶ月を目安にするといいでしょう。
「工事」は導入する家具の発注や実際の施工など、具体的に内装を作り上げていくプロセスです。
20坪程度のごく一般的な物件であればそれほど期間はかかりませんが、造作や建具を特注するなど、特別な内装工事を行う場合はそれに合わせて工期が延びます。
また、工事内容によっては音やにおいがでるため土日の作業が中心になる場合もあるので、1〜3ヶ月くらいは予定しておいたほうがいいでしょう。


工事を左右する設計・施工会社は、早めに決定しておこう

内装工事に関わる業者は、一般的に「デザイン設計会社」と「施工会社」の2つに分けられます。
デザイン設計会社は施主の要望に沿って内装のデザインやレイアウトを計画し、
それを設計書や図面に落とし込む役割を担います。
それに対し、施工会社は設計書を基に必要な人材や資材を手配し、実際の工事を受け持ちます。


デザイン性の高いオフィスを作りたいのであれば、2つの会社ともに依頼をすることになるでしょう。
そのため、内装工事を行うことが決まったら、できるだけ早い段階でデザイン設計会社に相談し、内装のプランニングを進めていく必要があります。
また、デザイン設計と施工の両方を手がけている会社も多く、そういった会社を選ぶことでトータルのコストを抑えられる場合もあります。


また、オフィスの内装工事には「A工事」「B工事」「C工事」の3種類があり、
それぞれ誰が工事を行うのか、誰が費用を負担するのかによって区分分けされています(下図参照)。


このうち、プラスファニチャーカンパニーが請け負うオフィスの内装工事はC工事に該当しますが、
場合によってはB工事の請負業者とも適宜調整を行い、お客さまの要望に合わせた空間設計を行います。
また、「B工事」「C工事」の区分はビルによって異なりますので、早い段階でご相談いただくことで、
より希望に沿った内装工事を実現することができます。

A工事

A工事

ビルオーナーが費用を負担し、ビルオーナーの指定した工事業者が施工する。主にビルの躯体や廊下、エレベーターなど共有部分の内装工事が対象。

B工事

B工事

賃借人が費用を負担し、ビルオーナーの指定した工事業者が施工する。空調や電気、防災など、ビルの設備の移設・増設に関わる工事が対象。

C工事

C工事

賃借人が費用を負担し、賃借人の指定した工事業者が施工する。オフィス内の内装工事や電話・LANなどの配線、什器設置などの工事が対象。

契約時は不明点を残さないことが大切

デザイン設計会社や施工会社が決まったら、いよいよ契約となります。この時大切なのは、必ず不明点を残さないようにすること。見積書に書かれている工事内容はどこまでの作業をカバーしているのか、追加工事が発生しないか、アフターフォローや保証期間など、後々のトラブルにつながらないためにもしっかり確認しておきましょう。

仮に契約後に施工内容を変更してしまうと、当初の見積金額が変わるだけでなく、資材や什器を新たに発注しなければいけないため、スケジュールも大きく変わってしまうことがあります。その結果、予定していた入居日に間に合わなくなる可能性があるため、契約内容は事前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。

内装工事中は予定通りに進んでいるか適宜確認

いったん内装工事が始まれば後は待つだけ……と言いたいところですが、内装工事中は全てを業者任せにせず、できる限り現場に足を運ぶことをおすすめします。

内装工事の現場では、設計図に近づけるためさまざまな工夫が行われて調整が入ります。そのため、仕上がったときには施主側のイメージと異なってしまったということもあるかもしれません。こまめに現場に足を運ぶことで、細かな色や仕上がりイメージとの差異にも気づきやすく、結果として満足の行く内装工事になるのです。

導入事例 株式会社メディカル・コンシェルジュ様

内装工事によって、オフィスの雰囲気はどこまで変わるのでしょうか。
細部にわたる綿密な設計で、非常にデザイン性の高いオフィスを実現した「株式会社メディカル・コンシェルジュ」様の事例をご紹介します。


株式会社メディカル・コンシェルジュ様は医師や看護師、薬剤師など医療関係の有資格者を対象とした人材サービスを手がける会社です。
同社では一人ひとり誠意を持ってお仕事探しのお手伝いをする特別な空間を実現するため、東京本社の新宿への移転を機に、特徴ある空間づくりを求められ、来訪者へホスピタリティを表現するためのオフィス空間を実現されました。


そんな中、同時進行で2拠点がオープンすることに。
全拠点に共通のコンセプトは、「一人ひとり誠意を持ってお仕事探しのお手伝いをする『頼れるコンシェルジュ』を表現する『特別な場所』」。まるでアメリカの市街地にあるカフェのように、来訪者がリラックスできるような空間を目指しました。町田支社は「ニューヨーク・カフェ」を、なんば支社は「カリフォルニア・カフェ」をイメージしました。町田支社の内装デザインの設計にあたっては、ブラックフレームや小窓など、ニューヨーク・カフェの要素を抽出し実際のオフィスに反映。壁部分に赤レンガの壁紙を配し、床は木調にすることで、質感の高い空間を実現しています。なんば支社は、鉄扉や窓枠に木調のシートを貼って、雰囲気を出したり、通路に小窓を設けたりして、明るいカリフォルニアの雰囲気を演出しました。ディティールにこだわることで、それぞれの支社のイメージを具現化した空間を作り上げています。 内装デザインというとエントランスや会議室ばかりに目が行きがちですが、執務スペースまで含めてトータルでデザインすることで大きく印象が変わるという同社の事例。内装工事を検討中の企業にとって、非常に参考になるオフィスではないでしょうか。

満足度の高い内装には、デザイン設計会社や施工会社との連携が欠かせない

デザイン性の高いオフィスを実現する上で内装工事は欠かせませんが、
そのためには早い段階からデザイン設計を行いこまめに現場に足を運ぶなど、
デザイン設計会社や施工会社と一体となってプロセスを進めていくことが大切です。
この記事を参考に、ぜひ満足の行く内装を実現してみてはいかがでしょうか。