サービス業のオフィスレイアウトの特徴は?課題解決につなげるコツと事例

サービス業のオフィスレイアウトは、来客対応やエンゲージメント向上につなげることが大切です。業種別のオフィスレイアウトの特徴と設計のコツを、プラスの事例とともに解説します。
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この記事でわかること

  • サービス業に不可欠な「魅せる・分ける・高める」オフィス空間の特徴
  • サービス業のオフィスレイアウトで来客動線の分離や、家具選定など設計のコツ
  • 金融、飲食、人材など業種別のレイアウトのポイントと成功事例

サービス業に含まれる業種は、金融・不動産・医療・飲食・教育・士業など多岐にわたり、そのオフィスではそれぞれの業務特性に応じたレイアウト設計が求められます。どの業種においても来客や接客、電話対応など対外的な業務が日常的に発生するため、「顧客に見せる空間」と「従業員が集中・協働できる空間」を両立させる設計が不可欠です。

この記事では、サービス業の業種別のオフィスレイアウトの特徴やコツを、プラスの事例とともに解説します。

サービス業のオフィスレイアウトの特徴

サービス業でのオフィスリニューアルをする際、レイアウトに取り入れたい特徴を紹介します。自社の課題に合わせて参考にしてください。

■サービス業のオフィスレイアウトの特徴

サービス業のオフィスレイアウトの特徴

「魅せるデザイン」を重視した来客・接客対応の設計

サービス業では、顧客・取引先・求職者など外部の人間がオフィスを訪れる機会が多く、エントランスや受付、応接スペースは企業の第一印象を決定づける空間となります。企業理念・ブランドカラー・世界観を体現した「魅せるデザイン」が、信頼感の醸成と採用競争力の強化に直結するでしょう。

特に士業や金融、コンサルティング業など信頼性が問われる業種では、重厚感や清潔感を意識した内装、照明、家具の選定が、来客への説得力をさらに高めます。

多職種の共存を前提とした機能的なゾーニング

サービス業のオフィスには、対外折衝が多い営業スタッフ、電話対応が中心のカスタマーサポート、事務処理を担うバックオフィスなど、異なる業務特性の職種が混在します。部署間で求められる静粛性・コミュニケーション量・設備が大きく異なるため、業務内容に応じてゾーンを設計することが欠かせません。

職種の配置を考慮した上でエリアを分けることが、社内の生産性を最大化するカギとなります。

人材定着と採用力を高めるエンゲージメント重視の空間

慢性的な人手不足により優秀な人材の獲得・定着競争が激化するサービス業界において、従業員が「この会社で長く働きたい」と感じられるオフィス環境の整備が急務です。休憩・リフレッシュスペースや、コミュニケーションが自然に生まれるカフェスペースは、従業員のウェルビーイング向上とエンゲージメント強化につながります。

採用面でも「オフィスを見て入社を決めた」という声は珍しくなく、オフィス環境が競合他社との差別化要因になりうる時代といえるでしょう。

サービス業のオフィスレイアウト設計のポイント

サービス業でオフィスリニューアルや移転をする際に取り入れたい、サービス業ならではの設計のポイントは次のとおりです。

<サービス業のオフィスレイアウト設計のポイント>

  • ポイント1:来客動線と従業員動線を分けたゾーニング設計
  • ポイント2:多様な打ち合わせ・商談スタイルに対応したスペース確保
  • ポイント3:従業員のモチベーションを維持する家具・設備の選定

ポイント1:来客動線と従業員動線を分けたゾーニング設計

サービス業のオフィスでは、エントランスから応接室・会議室への来客専用動線を確保し、従業員の執務エリアを経由させないレイアウトがおすすめです。機密情報を扱うバックオフィスやサーバールームは来客エリアから遠い位置に配置し、セキュリティとプライバシーを担保することが求められます。

来客が執務スペースを通らなければならない動線では、従業員のパソコン画面や書類が外部の目にふれるリスクがあります。ゾーニングの段階で動線を整理することが、情報セキュリティと接客品質を同時に高めるポイントです。

ポイント2:多様な打ち合わせ・商談スタイルに対応したスペース確保

サービス業では、大型会議室だけでなく、2〜4名用の小型打ち合わせブースや、立ち話で完結できるマグネットスペースをバリエーション豊かに用意することが重要です。クライアントとの商談やチーム内の情報共有、電話・Web会議など、規模や目的の異なる打ち合わせが日常的に発生するためです。

また、Web会議の普及により、音声・映像環境を整えた個室ブースへのニーズも高まっています。会議室の予約が取りにくいとチームの機動力を低下させるため、スペースのバリエーションと数の両面からの計画性が求められます。

ポイント3:従業員のモチベーションを維持する家具・設備の選定

サービス業では、従業員のモチベーションを維持する家具や設備の選定が欠かせません。長時間の接客やデスクワーク、立ち仕事が混在するサービス業では、身体的負荷を軽減する設備の選定が離職率低下に直結しがちです。人間工学にもとづいたチェアや昇降デスク、適切な照度の照明などを選定すれば、従業員の疲労を軽減し、長時間労働による健康リスクを抑制できます。

また、ブランドカラーを用いたアクセントウォールや企業のミッションを掲げたサイン計画など、帰属意識を高めるデザインも、従業員が誇りをもって働ける空間づくりに寄与します。

サービス業の各業種特性に応じたオフィスレイアウトのポイント

サービス業は多種多様な業態を含んでいるため、一律の設計ではなく、それぞれの業務特性に応じたレイアウトの優先順位付けが重要です。ここでは業種を3つの区分に分けて、特性に応じたオフィスレイアウトのポイントを紹介します。

<各業種特性に応じたオフィスレイアウトのポイント>

  • 金融、医療、法務、士業:セキュリティと信頼感を両立させる
  • クリエイティブ、コールセンター:業務特性に合わせ「音」と「集中」を分離する
  • 飲食、人材サービス:多様な働き方と現場の多様なニーズに対応する

金融、医療、法務、士業:セキュリティと信頼感を両立させる

金融、医療、法務、士業など、機密性の高い個人情報を扱う業種のオフィスレイアウトは、セキュリティゾーンの明確化が最優先事項です。

来客が執務スペースを目にする機会を最小化するため、従業員動線と来客動線が交差しない平面計画を徹底します。入退室管理システムや鍵付きロッカーの配置は、設計段階から組み込むべき必須要素です。

また、相談内容が漏れないよう、遮音性の高い会議室やサウンドマスキングを導入しましょう。インテリアに重厚感のある木目やレザー素材を取り入れるとブランド力を高め、「ここに任せれば安心だ」と思わせる格調高い空間を演出することが可能です。

クリエイティブ、コールセンター:業務特性に合わせ「音」と「集中」を分離する

例えばクリエイティブ、コールセンターなどさまざまな職種が混在するオフィスでは、集中を要する専門職エリアと、賑やかになりやすい電話対応エリアを物理的にゾーニングし、それぞれのエリアでの快適性を確保します。電話対応が多い部署には防音ブースを設けたり、吸音パネルや間仕切りを活用したりすれば、周囲への音漏れを最小限に抑えることができ、営業活動にも集中できます。

また、クリエイティブなど柔軟な発想が求められる職種では、あえてオフィスらしさを排除したラウンジやカフェスペースが有効です。リラックスした環境で偶発的な雑談を生み、キャスター付きデスクなどの可変性のある家具を採用すれば、プロジェクトごとの柔軟なチーム編成を可能にします。

飲食、人材サービス:多様な働き方と現場の多様なニーズに対応する

飲食、人材サービスなど、シフト制や多様な雇用形態、店舗との連携が必要な業種では、オフィスの席数に柔軟性を持たせつつ、現場が求めるバックアップに特化した機能を組み込む設計がポイントです。

アルバイトや派遣社員、時短勤務など、出社人数が時間帯で大きく変動する場合は、固定席よりもフリーアドレスグループアドレスの導入が適しています。状況に合わせて席数を柔軟に変動させると、スペースの無駄をなくし、賃料コストの削減にもつなげることが可能です。

飲食業の拠点オフィスでは、事務作業だけでなく、店舗や現場からのニーズをサポートする機能をオフィス内に取り入れる工夫が求められます。模擬カウンターや什器を設置したシミュレーションスペースを設ければ、新メニューの試作や接客ロールプレイングの場として活用することが可能です。

ユニフォームへの着替えが頻繁に必要な場合は、更衣室への動線を短縮し、大型のストック収納を配置するなど、現場の業務効率を徹底的に追求したレイアウトを検討してください。

【事例】プラスが手掛けたサービス業のオフィスデザイン

ここからは、プラスが手掛けたサービス業のオフィス事例を紹介します。サービス業界でオフィス移転やリニューアルを検討されている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

【約2,400平方メートル】コミュニティが拡がるオフィスをつくった株式会社プレステージ・インターナショナル 山形BPOパーク 様

入居人数約500名
延べ床面積約2,400平方メートル
業界・業種サービス業

「ガーデンからパークへ」をコンセプトに、既存の建築を活かしながら増築、リニューアルした同社。増築部分に移行したカフェテリアはイベント時などに地域住民も訪れることができ、地域の雇用を生み出すとともに、地域に開かれた市民の憩いの場も目指しました。特徴的な建築や、シンボルとなる中庭を活かすデザインも特徴です。

詳しくは、こちらのページをご覧ください。

【約2,400平方メートル】コミュニティが拡がるオフィスをつくった株式会社プレステージ・インターナショナル 山形BPOパーク 様

【約1,000平方メートル】さらなる成長への期待感を表現したオフィスが完成した株式会社ビーケージャパンホールディングス 様

入居人数約90名
延べ床面積約1,000平方メートル
業界・業種サービス業

ハンバーガーチェーン店の国内店舗展開や運営を行う同社の本社移転プロジェクトでは、装飾しすぎず余白を活かし、木やレンガといった素材感を全面に出す内装を取り入れました。従業員一人ひとりの異なるスキルや性格といった個性を強みとして発揮できるよう、さらなる成長への期待感を表現したオフィスです。

詳しくは、こちらのページをご覧ください。

【約1,000平方メートル】さらなる成長への期待感を表現したオフィスが完成した株式会社ビーケージャパンホールディングス 様

【約540平方メートル】従業員同士のコミュニケーション・パフォーマンス向上につながるオフィスを目指した株式会社プロントコーポレーション 様

入居人数約50名
延べ床面積約540平方メートル
業界・業種サービス業

従業員同士のコミュニケーション・パフォーマンス向上につながるオフィスを目指し、明るく開放的なオフィスを設計。内装のイメージから家具の選定まで、お客さまと協力して完成させました。既成概念にとらわれず、常に新しい価値を生み出し続けてきた同社の企業文化をこれからも育めるオフィスです。

詳しくは、こちらのページをご覧ください。

【約540平方メートル】従業員同士のコミュニケーション・パフォーマンス向上につながるオフィスを目指した株式会社プロントコーポレーション 様

【約360平方メートル】交流促進による心身の充足や居場所と感じられるオフィスができた株式会社プレミアアシスト 一宮SC 様

入居人数約15名
延べ床面積約360平方メートル
業界・業種サービス業

日本全国にあるオフィスそれぞれに愛着がわくよう、拠点ごとに違うデザインコンセプトで空間を彩っている同社。リラックス効果を高めるとともに、交流促進による心身を充足できる空間を目指してオフィスをリニューアルしました。毎日通うオフィスだからこそ、従業員が働きやすく居心地のよい環境づくりを大切にしています。

詳しくは、こちらのページをご覧ください。

【約360平方メートル】交流促進による心身の充足や居場所と感じられるオフィスができた株式会社プレミアアシスト 一宮SC 様

【約240平方メートル】「コネクトワークスタイル」というビジョンを掲げてオフィス移転した株式会社セレブリックス 様

入居人数約35名
延べ床面積約240平方メートル
業界・業種サービス業

「コネクトワークスタイル」というビジョンのもと、センターオフィスの移転を実施した同社。お客さまからは従業員同士のつながりを意識したオフィスを作りたいというご要望をいただき、仕切りのないオープンなオフィスが実現しました。いつでも、どこでも、誰とでもつながりを保ったまま働くことができます。

詳しくは、こちらのページをご覧ください。

【約240平方メートル】「コネクトワークスタイル」というビジョンを掲げてオフィス移転した株式会社セレブリックス 様

サービス業のオフィスリニューアル、オフィス移転のことならプラスにお任せください

サービス業のオフィス設計は、来客対応・多職種の共存・従業員のエンゲージメント向上という3つの視点を同時に満たす設計が成功のカギです。エントランスの第一印象から従業員の働きやすさまでトータルで考えたオフィスづくりが、採用力や定着率、生産性の向上につながります。

オフィスづくりのプロ・プラスは、サービス業ならではの多職種共存・来客動線・採用強化ニーズにも柔軟に対応しています。部分的な施工から全面リニューアルまで、稼働への影響を最小化した計画をご提案しますので、サービス業でオフィスリニューアルをご検討されている担当者さまは、ぜひプラスにご相談ください。

サービス業のオフィスづくりに関するよくある質問

サービス業にはどのようなオフィスデザインが適していますか?

サービス業のオフィスには、来社したお客さまに「信頼できる企業だ」と感じてもらえる空間づくりと、多様な職種が効率よく働けるゾーニング設計の両立が適しています。エントランスや受付、応接スペースにはブランドイメージを体現するデザインを取り入れ、執務エリアは業務特性に合わせて集中ゾーンとコミュニケーションゾーンを明確に分ける設計がおすすめです。リフレッシュスペースの充実も、従業員のエンゲージメント向上に欠かせません。

サービス業のオフィスレイアウト設計のポイントは?

サービス業のオフィスレイアウトを行う際のポイントは、来客動線と従業員動線を分離したゾーニング設計を意識すること、また、多様な打ち合わせ規模に対応できるスペースのバリエーションを確保すること、そして従業員の身体的負荷を軽減する人間工学にもとづいた家具や設備を選定することです。特に来客が多い業種では、セキュリティゾーンの設計を計画の初期段階で固めると、誰にとっても使いやすいオフィスになるでしょう。

サービス業のオフィスレイアウトで起こりがちな失敗と回避策は何ですか?

サービス業のオフィスリニューアルのレイアウトでは、来客エリアと執務エリアが混在していたり、小規模な打ち合わせのための会議室が足りなかったり、自社の魅力を伝えきれず求職者の第一印象を損ねてしまうエントランス設計です。これらは初期段階で動線を分離し、多様な個別スペースを設けることで回避できます。求職者に「ここで働きたい」と思わせるクリーンで開放的なエントランスを優先的に設計することが、採用力を高め、投資対効果を最大化するカギとなるでしょう。

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