PAGETOP

入居したばかりの頃は広く感じたオフィスも、時間を経るにつれて手狭に感じてくるもの。狭く感じるのは社員が増えたり荷物が増えたりと、単純に多くのスペースを必要としていることもありますが、それ以外に、空間の有効活用ができていないという原因もあるかもしれません。ここでは、オフィス空間を有効活用するポイントについて、考えてみましょう。

デスクのサイズは適切ですか?

オフィスの中で最も多くのスペースをとる執務スペース。社員の数だけ用意しないといけないから、スペース削減の余地はないと考えていませんか? デスクサイズが業務内容と合っているかを見直すだけで、意外と余分なスペースがあることに気付くかもしれません。

一般的にデスクのサイズは以下の3種類に分かれており、それぞれ職種や業務内容によって使い分けることをおすすめします。

デスク幅100cm前後のサイズ

オフィス用のデスクとしては最もコンパクトなタイプで、袖机のない平机タイプが主流。ノートパソコンやタブレットPCでの業務がメインの営業職やコールセンター業務など、資料を置くスペースなどが必要なく、最低限の執務スペースがあればいいという場合におすすめです。

デスク幅120cm前後のサイズ

オフィス用デスクとしてよく使われるサイズ。適度な執務スペースが確保でき、片袖タイプやキャビネットを利用すれば個人で資料を持つこともできるので企画や総務など、一般的な事務職におすすめです。

デスク幅160cm前後のサイズ

個人用デスクとしては大きいサイズです。執務スペースも広くとれ、両袖タイプやキャビネットを使うことで資料や書類を収納するスペースも充実します。デスクトップPCや、マルチモニターを使用する研究開発職やクリエイティブ職などに最適です。

共有スペースは、多目的に使えるよう柔軟性を持たせる

昼食時しか使われない休憩室、月例会議でしか使わない会議室……そんな、限られた時間にしか使われていない空間はありませんか? どんなに必要な空間であっても、特定の用途で限られた時間にしか使われていないのは、少しもったいないもの。そんな時は、空間を有効活用するためにも多目的に使えるよう工夫してみてはいかがでしょうか。

例えば、休憩室が昼食時にしか使われていないようであれば、事務作業ができるようなデスクを入れたりグループごとに使用できるようテーブルの配置を変更してみましょう。こうすることで、休憩室をちょっとしたミーティングや集中して仕事をしたい時に使えるスペースとしても活用することができます。

一つの用途でしか使えない空間は、どうしても無駄が生じやすくなってしまいます。多目的に使えるよう柔軟性をもたせることで、オフィス空間を有効に活用することができるようになるでしょう。

フリーアドレス化するのも一つの方法

外回りの多い営業職や、テレワークや時短勤務の社員など、社内に常駐しない社員が多い場合は、思い切ってオフィス自体をフリーアドレス化してしまうのも有効な方法の一つです。
その時に空いている席を自由に使えるようにすることで、不在者のスペースを有効活用することができ、たとえオフィス空間が限られていても狭さを感じることなく業務に集中することができます。また、組織変更や異動の際にも柔軟に対応できるのも大きなメリットの一つです。

さらに、フリーアドレスはただ空間を有効活用できるだけでなく、オフィスの賃貸コスト削減にも効果的です。例えば、オフィスの平均在席率が50%であれば、フリーアドレスにすることで計算上はオフィス面積は2分の1で済むことになり、その分賃貸コストを抑えることができるでしょう。フリーアドレスは空間の有効活用だけでなく、オフィスのコスト削減にも有効な手段なのです。

フリーアドレスについては別の記事で詳しくご紹介しています。導入検討されているようであればこちらの記事も参考にしてください。
【関連記事】ルールと事前準備が大切!フリーアドレス導入で失敗しないために
【関連記事】失敗例から学ぶフリーアドレスを成功させるポイントとは?

オフィスが手狭になったら、空間の見直しを

快適な執務空間を作るうえで、空間の有効活用は非常に大切なポイントのひとつ。十分な広さが確保できていないと、オフィスの使い勝手や業務効率にも大きな影響を及ぼしてしまうでしょう。現在のオフィスが手狭に感じてきたら、まずは空間が有効活用されているか、見直してみてはいかがでしょうか。

関連記事:オフィスデザインのコンセプトの決め方・手順について

【お役立ち資料】

社員の働き方を変えるオフィスレイアウト
オフィスづくりに役立つダウンロード資料集