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ハイブリッドワークを導入する企業が増え、オフィスの役割があらためて見直されるようになりました。一方で、出社回帰の動きもあり、オフィス環境の整備がより重要になってきています。一日の大半を過ごすオフィスの居心地をアップさせることで、生産性向上に効果が期待できるでしょう。

そこで今回は、オフィスに居心地のいい場所を作るための4つのヒントをご紹介します。オフィスをより快適な環境にするために、ぜひ参考にしてください。

社員の働き方を変えるオフィスレイアウト

カフェスペースを作る

仕事中に頭が凝り固まってきて集中できなくなったり、考え事をしていて行き詰まったりしたときは休憩を入れるとよいでしょう。

休憩を取る際は、デスクを離れて執務室以外の場所に移動すると効果的です。また、お茶やコーヒーなどを飲みながら、リラックスすることで凝り固まっていた頭がほぐれてきます。オフィスの一角にゆっくり休憩できるカフェスペースがあれば、よりリラックスしやすいでしょう。

仕事の合間の休憩時間は、気分転換以外にも効果があります。 たとえば、休憩中に同僚や上司・部下とオフタイムの話を雑談したり、行き詰まっている課題の話をしたりすることで、そのときの会話が自分にはない視点をくれるかもしれません。それがきっかけとなり新たな発想が生まれるという効果も期待できます。

気軽に休憩が取れるカフェスペースがあれば、部門や世代を超えて人が集まってくるでしょう。いつも顔は見かけているけど、名前は知らないという人とコミュニケーションを取る機会も生まれます。休憩中の新たな出会いや会話の中から新たな発見があったり、刺激を受けたり、仕事のヒントをもらったりということにつながるかもしれません。

オフィスのカフェスペースは、社員の休憩だけでなく、社員同士のコミュニケーションを活性化させる場としてさまざまな役割が期待できます。

【関連コラム】 雑談の効能については、「雑談が仕事の生産性を上げる!?」の記事もご覧ください。

リラックススペースを作る

ランチタイムを終えた後の午後2時頃から4時頃は、人間にとって眠気を感じやすい時間帯といわれています。強い眠気を感じながら業務を続けても集中力が落ちてしまうため、あまり効率的ではありません。そうした状況はミスにつながり、かえって業務量が増えてしまうことにもなりかねないでしょう。そのため、眠気を感じたときは、いったん作業を中止して軽く昼寝をするのがおすすめです。眠さを感じたときに15分程度の昼寝ができる場所があれば、その後はスッキリして仕事の効率も上がると言われています。

しかし、仕事の効率を上げるために昼寝が効果的といっても、執務室では周囲の目が気になって昼寝ができないという人も少なくないでしょう。また、音や光が気になって、うまく入眠できないかもしれません。

そこで、社員がオフィスで気兼ねなく昼寝しやすくするために、リラックススペースを設けることをおすすめします。周りの目が気にならないように、パーティションで区切ったスペースや個室感のあるソファなどを用意するとよいでしょう。

【関連コラム】 昼寝が業務効率を上げることについては、「マメに休むが「勝ち」? 業務効率を向上させる休憩術」の記事もご覧ください。

打ち合わせスペースを増やす

チーム2~3人で打ち合わせをすることは仕事でよくあるシーンです。少人数での打ち合わせは会議室を使うほどではありませんが、自席では話しづらいこともあります。

そこで、少人数の打ち合わせに対応した打ち合わせスペースをいくつかオフィスに作ってみてはいかがでしょう。 たとえば、カフェや居酒屋のように小さいテーブル席をいくつか用意すれば、2~3人くらいの打ち合わせに最適です。テーブルをつなげば、4人・6人の打ち合わせにも対応できます。

また、簡単な打ち合わせであれば、立ち話で済んでしまうこともあるでしょう。気軽に打ち合わせができるスペースとして、ハイテーブルを設置するのもおすすめです。立ちながらサッと打ち合わせができる環境を整えることで業務効率の向上が期待できるでしょう。

ちょっとした打ち合わせがしたいと思ったときに、場所探しからはじめるのはストレスになります。すぐ使える少人数対応のスペースが効率的な打ち合わせを実現できれば、オフィスでの居心地もよくなるでしょう。

集中ブースを作る

電話の音や社員同士の会話、人の行き交う通路など、オフィスは雑然としています。考え事や細かい作業をしたいなど、集中して仕事をしたい人のために「集中ブース」がオフィスにあると仕事がはかどるでしょう。

集中ブースとは、業務に集中したいときに利用できるスペースのことです。音や人の動きが気にならないようにパーティションを立てて個空間にしたり、専用の家具を導入することで、より集中できるように工夫されています。

近年では、社内コミュニケーションの活性化やハイブリッドワークに対応するために、フリーアドレスを導入する企業が増えています。しかし、フリーアドレスは開放的なオフィスになる反面、個人で行う作業に集中しづらくなることがデメリットです。そこで、個人作業をより効率的に行えるように集中ブースを設置する事例が多く見られるようになってきています。

居心地がいいオフィスは生産性も上がる

居心地がいいオフィスを作ることで、生産性が向上する可能性があります。もともと人間は集中力を長時間持続させることが難しいとされています。そのため、仕事中も適度な休憩が欠かせません。オフィスにカフェスペースやリラックススペースを設置することで、休憩を取りやすくなります。打ち合わせスペースや集中スペースは、業務の目的に合わせて使用できることがメリットです。居心地のいいオフィスでは、リラックスしたり集中したり、メリハリがつけやすいため業務の生産性が高まります。

また、オフィスで社員同士のコミュニケーションが増えることで、帰属意識も高まるでしょう。帰属意識の高まりは社員のモチベーションアップや離職率の低下にもつながり、組織全体の生産性向上によい影響を与えます。オフィス環境の改善にはコストがかかりますが、生産性向上につながれば企業が得られるメリットも大きいといえます。

ハイブリッドワークになっているからこそオフィスを活用する

近年、オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークの導入を進める企業が増えてきました。ハイブリッドワークの導入により、柔軟な働き方が可能になっています。一方で、ハイブリッドワークでは社員同士のつながりが薄れ、円滑なコミュニケーションが取れないことが課題でした。そのため、一度はハイブリッドワークを導入したものの、出社回帰の方針を取る企業も増えてきています。

ハイブリッドワークの導入が進んだことで、オフィスの価値をあらためて考える必要が出てきました。実際にハイブリッドワークで働いてみた結果、オフィスだからこそ可能なこともあると気づいた人も少なくないでしょう。たとえば、ハイブリッドワークではコミュニケーションツールやWeb会議システムを使用したコミュニケーションが主流です。しかし、オフィスでは対面でのコミュニケーションになるため、相手の状況を見ながら情報共有できます。また、リアルタイムにコミュニケーションを取れるため、すれ違いが生じにくい点もメリットです。

このようなメリットを最大化するには、オフィスに人が集まるような施策が必要になります。社内コミュニケーションの促進や社員のストレス緩和、生産性の向上などの効果が見込めるように、オフィス環境の見直しを進めましょう。

居心地がいいオフィスが仕事の効率を上げる

居心地のいいオフィス作りは、オフィスの価値を高め、生産性の向上を促進する効果が期待できます。打ち合わせスペースや集中ブースなどを設置すれば、業務がスムーズに進み、労働時間の削減にもつながるでしょう。また、カフェスペースやリラックススペースは、社内コミュニケーションの促進や社員のストレス緩和に効果的です。オフィスの風通しがよくなり、新たな発想を生み出すきっかけになるかもしれません。オフィス環境を整えるためにも、居心地のいいオフィス作りを意識しましょう。

社員の働き方を変えるオフィスレイアウト

この記事を書いた人

マーケティング部 コラム編集部 プラス株式会社ファニチャーカンパニー

プラス株式会社ファニチャーカンパニー マーケティング部 コラム編集部

プラス株式会社ファニチャーカンパニーのマーケティング部門です。オフィスに関する最新のトレンド情報や、オフィス移転・リニューアル・オフィスデザインに関する情報を発信しています。 オフィスの最新情報はInstagram「plus_kagu」で検索してフォロー!昨日よりもオフィスが好きになるような、「家具・働く空間にまつわる工夫・デザイン事例」などの情報をお届けしています。

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