マメに休むが「勝ち」? 業務効率を向上させる休憩術

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集中力が続くのは、意外と短い時間


業務効率の追求は、企業にとって永遠のテーマです。 
各個人の仕事においては、ある一定時間集中して次から次へと仕事を片付けるというのが一番効率的ですが、機械やコンピュータと違って、集中力を切らさず仕事を続けるのはなかなか困難です。 

ところで、いったい人の集中力とはどれぐらい続くものなのでしょうか。 
時間を追跡するアプリを使って生産性を調べたところ、52分働いて、17分休むという「52・17」ルールで仕事をするのが一番効率がよいという調査結果が出たとか。 
たしかに、学校の授業時間も50分というところが多く、なんとなくうなづける時間です。

5分間の憩いが、業務効率を良くする


でも、一度に17分の休憩は取れないよ、という方も多いでしょう。そんなに人には、もっと短い間隔で集中と休憩をとる「ポモドーロ・テクニック」が効果的かもしれません。 

ポモドーロ・テクニックは、起業家で作家のフランチェスコ・シリロ氏が発案したもので、25分間仕事に集中し、5分間の休憩を取る、というサイクルを繰り返すことで、仕事が効率的に進むという方法です。4サイクル、つまり2時間繰り返したら15~30分の長めの休憩を取るのもポイント。

休憩は場を変え、行動を変えること


いずれの場合も大切なのは休憩の時間。この時間は仕事のことはすっかり忘れて気分を変えることが大切です。オンとオフの切り替えをしっかりやることで、より集中力を高めることができます。 

気分を変えるのに大切なポイントは、自分の席を離れること。立ち上がって、お茶やコーヒーなどで一服。たまには甘いものを取るのもよいでしょう。仕事の場を離れ、仕事とは違う行動を行うことが、さらなる業務効率向上につながるのです。

昼寝が、午後の業務を加速する!?


しっかり睡眠を取っていても、午後になると眠くなるという経験は誰でもあります。午後2時頃に強い眠気が現れることは研究でも明らかになっており、この時間帯は作業ミスや居眠りによる事故が多発するという統計もあります。つまり、午後2時頃は1日で一番集中力が落ちる時間帯なのです。 

この眠気に対する一番の対策は「昼寝」です。 
昼寝の時間は10分間が最適だといいます。 
昼寝の前後で眠気や疲労度、作業の正確性などを調べたところ、5分以内の昼寝は昼寝をしないのと変化がなく、20分以上寝てしまうと、今度は目が覚めるまでに時間がかかってしまうという結果が出ています。ところが、10分間昼寝した人は、起きてすぐに眠気、疲労感、作業の正確性がすべて改善し、それが継続するという結果が出ています。 

また、昼寝をする時間について調べてみたところ、一般的な昼休みの12時ごろと、午後の眠気のピークである午後2時の10分間昼寝の効果を比較したところ、眠気、疲労感の改善は差がないものの、作業の正確性は午後2時のほうが上がるという結果も出たそうです。 

まとめると、午後2時ごろに寝付くまでの時間もあわせて15分程度の昼寝休憩を取ると、午後の業務効率がよい状態を維持できるというわけです。

憩いの場作りも大切


ところで、気兼ねなく休憩や昼寝をする場所がオフィス内にあるでしょうか? 
理想は午後2時から15分間の「お昼寝タイム」を設けることですが、一般の企業ではあまり現実的な話ではありません。 

オフィス内に休憩できるスペースが設けられれば実現できそうですね。 
今後、このコラムでも、どうやって限られたスペースに休憩スペースを作るか、というお話もしていきたいと思います。 

まずは、メリハリのある仕事と休憩のとり方を実践して、仕事を効率よく進めてみましょう。 


参考文献 
52・17ルール:The Rule of 52 and 17 

ポモドーロテクニック 公式サイト 

広島大学 大学院総合科学研究科 行動科学講座 林光緒教授 
論文「午後の眠気対策としての短時間仮眠」