事務所の内装をおしゃれに！ポイントや事例を紹介

オフィスの内装をおしゃれにするメリットとは

事務所の内装をおしゃれにすることで得られるメリットは、見栄えがよくなるだけではありません。従業員の働くモチベーションのアップや機能性の向上など、さまざまなメリットがあります。
ここでは事務所の移転や改装、新築に当たって実際のデザイン例を見ながらオフィスをおしゃれにするためのポイントについて紹介します。
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それでは、事務所をおしゃれにすることのメリットについて詳しく解説します。

業務効率・生産性の向上

事務所の内装を目的に合わせて工夫することで、業務効率の向上が期待できます。集中して業務に取り組めるエリアや、リラックスできる休憩エリアなどを設けることで、メリハリをつけた働き方が可能になります。またフリーアドレス制を導入している企業なら、従業員が業務内容や気分に応じて選べるようにデスクのバリエーションを増やすことで、いつでも新鮮な気持ちで業務ができ、集中しやすい環境を提供できます。

コミュニケーションの活性化

事務所がおしゃれに洗練されていることで、社員同士のコミュニケーションも増えるでしょう。リラックスできるラウンジやボックス席を用意したり、事務所内の動線を工夫したりするなどして環境を整えることで、自然に従業員同士の交流が深まります。コミュニケーションが活性化すると会社の連帯感が高まり、イノベーションや新たなプロジェクトが生まれることも期待されます。

従業員満足度の向上

おしゃれな事務所で働くことは、従業員の満足度やモチベーションを大きく向上させます。快適な作業環境や、ちょっとしたリラックススペースが整備されることで、業務中でも快適な環境を提供できます。また個々の好みや業務に合わせた席の選択や、フリーアドレス制の導入をはじめとした働く環境を整えることで、従業員のモチベーションや生産性の向上が期待できるでしょう。

自社のブランディング

企業のブランディングにも、事務所のデザインの良し悪しは影響します。事務所の内装はホームページや求人サイトに掲載され、来客や外部の人々が目にすることもあるでしょう。内装をおしゃれに整頓しておくことで、社外にも良いイメージを与えられます。また事務所のデザインに自社のブランドカラーなど取り入れることで、より印象が強くなります。魅力的なオフィス環境を作ることで、企業活動の効果的なプロモーションになり、優秀な人材の確保やビジネスチャンスの拡大につながるでしょう。

オフィスの内装工事の費用

事務所の内装工事にかかる費用は、坪単価からある程度試算可能です。一般的な目安としては、坪単価が10万円から30万円程度でしょう。もちろん、工事の規模や内容によってはコストがさらにかさむこともあります。使用する素材やデザイン、もともとの物件の条件によっても上下します。そのため事務所を新設・移転する際には、優先順位を決めて内装工事にどれだけの予算を割くかを事前に決めておきましょう。どこに予算をかけ、どの部分で予算を削れるのかを、事務所移転の目的に合わせて検討します。また委託する業者を選定する際にも、必要な条件を叶えてくれて、予算内で対応してくれる業者を選びましょう。

オフィスの内装をおしゃれにするポイント

ただ高価な家具をそろえたり、広い物件を用意するだけでは事務所はおしゃれになりません。ここでは、事務所の機能を活かしながらおしゃれにするためのポイントについて解説します。

社員全体の意見を集める

事務所の改装や移転を行うなら、社員の意見を集めることが大切です。経営者や役員だけの意見ではなく、現場で業務を行う社員の意見を取り入れることで、オフィスデザインが従業員のニーズに合致し、満足度や業務効率が高まります。多くの社員が関与することで、事務所を移転・改装したあともスムーズな業務遂行が可能になるでしょう。

オフィスのコンセプトを決める

次の段階では、従業員とのヒアリング結果を踏まえて、会社が理想とする働き方や目指すべきヴィジョンを明確にします。フリーアドレス制への対応や、業務内容に合わせてどのような働き方を実現したいのか、事務所を新しくすることで何を一番変えたいのかなど、事前にコンセプトを明確にします。

ゾーニング計画を立てる

事務所のフロア配置やレイアウトを決定する際には、事前に「ゾーニング計画」を立てることでおしゃれで使いやすい内装になります。業務上連携の必要な部署を近くに配置することや、オープンなミーティングスペースやコミュニケーションスペースを事務所の中央に配置することなどを検討します。またセキュリティの観点から、機密情報を扱うエリアとエントランスの距離は離して設置することが一般的です。さらに、移動のための十分な動線の確保も必要です。

デザイン性の高い家具を置く

ある程度の配置が決まったら、事務所に設置する家具を決めます。おしゃれな家具を配置することで、事務所の雰囲気を高められます。デザイン性の高いソファ席やカウンター席を設置することで、本来無機質である事務所にアクセントを与え、メリハリのある空間にできるでしょう。また家具は役員室や執務室、会議室など役割に応じて選ぶことも大切です。

植物を置く

観葉植物などグリーンを取り入れることで、事務所の雰囲気が明るくなります。さらに観葉植物は、見た目を美しくするだけでなく、集中力の向上やストレス軽減などの効果も期待できます。メンテナンスの不安があるなら、フェイクグリーンを利用することで手入れの手間を省くことも可能です。

コーポレートカラーを取り入れる

コーポレートカラーを取り入れることは、おしゃれな事務所をデザインするための有効な手段です。視覚に訴えることで企業を想起してもらいやすくなるため、ブランディング戦略の一環になります。コーポレートカラーを利用することで社内外への訴求力を高め、企業イメージの定着をはかれるでしょう。また共通のカラーがあることで、全体のデザインに一体感も生まれます。

オフィスの内装をおしゃれにする時の注意点

事務所をデザインする際には、おしゃれにこだわることも大切ですが、注意しないと業務効率やセキュリティ性の低下につながります。また社員の安全の観点からも、有事の際の避難経路の確保など、安全性に配慮してデザインする必要があります。

避難経路を確保したレイアウトに

地震や火災などの災害が発生した際の、安全性を確保することも大切です。スムーズな避難ができる動線の確保、耐震性能の高い家具の選択など、安全に配慮したデザインを考えましょう。また感染症予防の観点から、近年ではソーシャルディスタンスを保てるレイアウトを構築することも求められています。

セキュリティ性を高める

各エリアに適切なセキュリティレベルを設定し、必要に応じてパーティションや間仕切りを置きます。例えばガラスパーティションにブラインドを取り付けることや、一部をすりガラスにすることで、デザイン性とセキュリティ性を両立させられます。また機密性の高い書類を扱うエリアは、来客の目に触れない場所に配置します。

コンセプトに沿って設計する

事務所の内装を決める前に、あらかじめコンセプトについて考えておきましょう。創造性を刺激するための空間やリラックスできる環境、フリーアドレスに対応するデザインなど、目的に応じてコンセプトを設定します。コンセプトを明確にすることで内装デザインの方向性が定まり、一貫性のある空間となります。

おしゃれなオフィスの事例7選！

ここからは、おしゃれな事務所の内装を写真付きで紹介します。それぞれの事業規模やイメージと合致するように、さまざまなデザインを集めました。

株式会社EPファーマライン　KDX池袋ビル7F

企業のイメージを明確に伝えるために、コーポレートカラーの青を中心に使用しました。スカンディアモスと組み合わせることで、清廉で誠実な印象を与えつつ、温かな雰囲気を表現しています。床には各事業のシンボルカラーを取り入れ、奥に向かって伸びるライン状のデザインは成長や未来をイメージしています。スカンディアモスはスカンジナビアの森で自然に育った苔で、臭いの吸収や生活騒音低減などの機能を持ち、基本的にはメンテナンスフリーです。

ネットイヤーグループ株式会社

ネットイヤーグループ株式会社様のインテリアデザインは、ベンチャー精神を象徴し、コミュニケーションと創造性を活性化することをコンセプトにしています。受付カウンターはランダムに積み上げたような形状でデザインされ、企業の成長と進化を表現しています。ビリヤード台やダーツなどの設置は、コミュニケーションを活性化し、オープンで明るい雰囲気を演出しています。全体的にあえてバラバラな配色の家具を採用することで、ポップかつチャレンジングな印象を与えることに成功しました。

クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社

クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社の新オフィスは「5 TSUBO CAFE」を導入することで社員の交流が活発になりました。オフィスのエントランスに設置されたこのカフェは、社員が自然と集まる場所となり交流の場となっています。また円形のカフェエリアはドーナツの輪を連想させ、人々が集い交流する場を提供しています。そのほかにも、ドーナツを想起させるインテリアが各エリアに設置されており、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社のビジョンを明確に表現する事務所になっています。

株式会社アソビズム

株式会社アソビズムのオフィスは、従来の事務所のデザインに拘らずクリエイティブな発想を促す工夫が凝らされています。木とブリックタイルでまとめられたエントランスは、透明なガラス壁でオフィス内の雰囲気を感じられるように工夫されています。デスクはナチュラルな木目を使用し、心地よい環境を提供しています。さらに木漏れ日の下で行われるミーティングや、ゲームやTVを楽しめるフリースペース、昼間は商談や休憩スペースとして利用されるラウンジ、通路上に設置されたボルダリングスペースなど、さまざまな空間が用意されています。アソビズムの事務所は創造性を高め、イノベーションを促進する場となっています。

クレアシオン・インベストメント株式会社 ／ フェリスウィールインベストメント株式会社

同じフロアに同居するクレアシオン・インベストメント株式会社とフェリスウィールインベストメント株式会社。エントランスホールは、フェリスウィールインベストメントの受付機能も兼ね備え、観覧車をモチーフにした明るい色調や壁面のミラーを使用して広々とした雰囲気を演出しています。一方のクレアシオン・インベストメントの商談室は重厚感のある空間に仕上げられ、重要な場面に相応しい雰囲気を構築。柔らかなイメージのサインデザインや機能的なミーティングスペースなど、それぞれのオフィスのイメージに融合させたデザインと機能性が充実しています。

株式会社プレステージ・インターナショナル秋田BPO横手キャンパス

横手市に新設された秋田BPO横手キャンパスは、地域の方も利用できる開かれた事務所を提供しています。「Clover Caf」と呼ばれる休憩スペースは、社員と地域コミュニティの交流を促進し、地域の活気の中心となることを目指しています。センターガーデンにはCLOVER型のビッグテーブルが配置され、各ウィングをつなぐコミュニケーションテーブルとして機能しています。またオペレーションルームやトレーニングルームは、効率的な作業や研修を行うための設備が整えられています。新たなオフィス空間は、地域との融合を図りながら、業務の効率化と社員の働きやすさを両立させることを実現しています。

株式会社エドウイン

株式会社エドウインは日本発のジーンズメーカーとして知られ、デニム素材を中心に多彩なアパレルアイテムを手がけています。創業以来慣れ親しんだ日暮里から、目黒駅周辺に本社を移転しました。新オフィスは都会的なデザインのエントランスや、社員同士のコミュニケーションを促進するカフェスペースが特徴で、ブランドイメージと社員の働きやすさの向上を目指しています。シンプルで統一感のある事務所となっており、新天地でさらなるものづくりの可能性を追求し続けています。

社員の働き方を変えるオフィスレイアウト【資料請求DL】

まとめ

移転や改装にともなって事務所の内装をおしゃれにすることは、その後の働きやすさや居心地の良さに直接関わってきます。セキュリティや安全性に配慮しながら、会社のビジョンや事務所のコンセプトを表現するようなデザインができると、社員全員が満足できる事務所が設計できるはずです。ぜひ今回紹介した事例を参考に、理想とする事務所を目指してみてください。