近年、多くの企業が取り入れている「きれいなオフィス」は、単なる見た目の美しさだけではなく、働く人の快適さや業務効率、企業ブランディングにも大きな影響を与えます。整理整頓が行き届き、視覚的なノイズのない空間は、集中力や創造性を高める土台にもなるでしょう。この記事では、きれいなオフィスの定義やメリット、実現するためのポイントやリニューアル手順を解説します。プラスが手掛けた事例も紹介するので、自社のオフィスを改善するヒントにしてください。
きれいなオフィスとは?
「きれいなオフィス」とは、見た目の整然さ、統一感、機能美が融合した空間を指します。きれいなオフィスを構成する3つの要素を解説します。
<きれいなオフィスとは?>
- 視覚的ノイズがない
- トーン&マナーが統一されている
- 機能美がある
視覚的ノイズがない
きれいなオフィスは、オフィス内の書類の山積みや配線の乱れ、不揃いな家具など、視界に入るノイズがないことが重要です。これらを排除し、すっきりとした空間を保つとオフィスに対する印象が良くなり、従業員の集中力や快適性が向上します。
トーン&マナーが統一されている
オフィスのトーン&マナーとは、デザインのトーンや色調、ルールの整理を指します。床や壁、家具などのデザイン性や色調、素材を統一することで、洗練された印象を与えられます。企業のブランドイメージと連動させたデザインが理想的です。
機能美がある
オフィスは、使いやすさと美しさが両立していることも大切です。スムーズな動線設計や、誰でも簡単に片付けられる収納など、機能的であるがゆえに美しい空間こそ、真にきれいなオフィスといえます。
きれいなオフィスのメリット
きれいなオフィスは、見た目の美しさだけでなく、企業活動や従業員の働き方に多方面で良い影響を与えます。ここでは主な3つのメリットを紹介します。
■きれいなオフィスのメリット

メリット1. 企業イメージの向上
オフィスをブランディングの場として活用することは、企業イメージの向上に直結します。エントランスや会議室など、来訪者の目にふれる空間が整っていると、企業に対する第一印象が良くなります。
センスの良いオフィスは感度の高い企業というイメージを与え、採用活動での動機づけや、取引先からの信頼感醸成にもつながるでしょう。
メリット2. 生産性の向上
視界がすっきりと整理され、必要なものがすぐに見つかる環境は、集中力を高めるだけでなく、探し物の時間を減らし業務効率を向上させます。洗練されたデザインや快適な家具が、従業員のエンゲージメントやモチベーションにも良い影響を与えます。
メリット3. コミュニケーションの活性化
きれいに整った空間は、人が自然と集まりやすく、社内コミュニケーションの活性化にもつながります。見通しの良いレイアウトや、デザイン性の高いマグネットスペース(人が集まる仕掛けのある場所)を取り入れると、偶発的な会話や情報交換が生まれやすくなるでしょう。
また、居心地のよい空間には人が滞留しやすく、結果的にチームビルディングの強化や、部署を越えた連携の促進にもつながります。働きやすさだけでなく、組織力を高めるという点でもきれいなオフィスは効果的です。

きれいなオフィスのポイント
きれいなオフィスを実現するには、デザインやレイアウトだけでなく、細部にわたる工夫が欠かせません。空間全体の統一感と使いやすさを両立させるための具体的なポイントを紹介します。
<きれいなオフィスのポイント>
- カラーコーディネートと素材の統一
- 「隠す」と「見せる」のバランスがとれた収納
- 徹底したケーブルマネジメント
- 空間の質を上げる照明やグリーン
カラーコーディネートと素材の統一
空間全体に統一感を持たせるためには、色使いや素材のバランスが重要といえます。例えば、オフィスデザインのベースカラーを全体の約70%、メインカラーは約25%、アクセントカラーは約5%の配分で構成すると、視覚的に安定した空間をつくることができます。
オフィスデザインのカラーはコーポレートカラーや木目調、グレートーン、モノトーンなど、空間の目的や企業イメージに合ったものを選びましょう。色数が多すぎると雑然とした印象になるため、3色以内でまとめるのが理想です。
また、木やスチール、ファブリックなど異なる素材を組み合わせる場合でも、テイストを統一するときれいなオフィスに見えます。例えば、「北欧風」や「インダストリアル」といったスタイルでまとめると、素材感が異なってもちぐはぐ感のない洗練された空間に仕上がります。
「隠す」と「見せる」のバランスがとれた収納
きれいなオフィスを実現する上で欠かせないのが、生活感を「隠す部分」と「見せても美しい部分」を明確に分ける収納の工夫です。具体的な工夫を見てみましょう。
<オフィスの収納の工夫>
- 書類や文房具など日常的に使う物は、扉付きのキャビネットや壁面収納に収める
- 壁面に収納を集約し、空間全体を整えて見せる
- アートオブジェや観葉植物などをオープン棚にディスプレイする
- パーソナルロッカーを導入し、個人管理の収納を確保する
徹底したケーブルマネジメント
ケーブル類が露出していないだけで、空間は見違えるほど整って見え、清潔感もアップします。どれだけインテリアにこだわっても、床やデスクの上に絡まった配線が露出していては、オフィス全体の印象は台なしになります。
具体的には、OAフロア(二重床)を活用した床下配線や、配線ダクト付きのデスクを導入すると、電源やネットワークのコードを視界から消すことが可能です。また、机の裏側に取り付けるケーブルオーガナイザーや、結束バンドなどのアイテムも活用すれば、低コストでも配線の整頓は実現できるでしょう。
OAフロアについて詳しくは、次のページをご覧ください。
OAフロアの3つの種類を解説!特長やメリット、施工の流れと注意点を解説
空間の質を上げる照明やグリーン
照明とグリーン(植物)をうまく使うことも、きれいなオフィスをつくる重要な要素です。
ペンダントライトや間接照明を取り入れて陰影を生み出すと、空間に奥行きと高級感を演出できます。デスク周りにも適切なタスクライトを加えれば、視認性と快適性が両立するでしょう。
また、植物や自然光、木など自然の要素を取り入れるバイオフィリックデザインの考え方を取り入れるのもおすすめです。観葉植物やグリーンパネルを設置すると、無機質なオフィスに彩りと癒やしがプラスされます。視覚的にも心理的にも、心地よい空間が完成するでしょう。
オフィスグリーンについて詳しくは、次のページをご覧ください。
オフィスグリーン・緑化の効果やメリット、費用や導入方法・事例を紹介

きれいなオフィスをつくるスタイル
きれいなオフィスは、整理整頓や内装デザインだけでなく、働き方や空間の使い方にも影響を与えます。ここでは、オフィスの美しさと機能性を両立させる代表的なスタイルを2つ紹介します。
ABWやフリーアドレス
きれいなオフィスでは、ABW(Activity Based Working)やフリーアドレスを導入すると、固定席がなくなって私物の放置が減り、自然と整理整頓された環境が保たれるようになります。共有スペースを広く設けられるので、全体のレイアウトにもゆとりが生まれ、常に整った状態を維持しやすくなるのが特長です。
また、従業員は日によって働く場所を変えることになるため、リフレッシュ効果もあり、空間を意識的に使う文化が育まれます。
ABWについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
【事例あり】ABWとは?フリーアドレスとの違いやメリット・デメリットを解説
フリーアドレスについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
カフェライク・リビングライクなデザイン
きれいなオフィスでは、ソファや木製家具、落ち着いた照明などで、カフェや住宅のリビングのような要素を取り入れると、従来の事務所感を払拭し、居心地のよい空間を演出できます。
特にカフェライクな空間はリラックスしやすく、社員のクリエイティビティを刺激する効果もあります。見た目の統一感と心地よさを両立できる点で、カフェライクなデザインはきれいなオフィスづくりに最適なスタイルのひとつです。
プラスが手掛けたきれいなオフィスの事例
ここでは、プラスがパートナーとして携わったきれいなオフィスの事例を3件紹介します。いずれも、デザイン性と機能性の両立を実現した空間で、オフィスリニューアルに役立つ具体的なヒントが詰まっているので、ぜひ参考にしてください。
【事例1】統一感のあるカラーでブランドを表現したシナリー株式会社 様

| 入居人数 | 約34名 |
| 延べ床面積 | 約230平方メートル |
| 業界・業種 | 製造業 |
空間全体の色味をグレージュで統一し、モダンでトレンド感のある仕上がりを目指しました。化粧品メーカーならではの「上品さ」を表現するため、要所にホワイトのカラーを使用しています。社員同士の交流が促進され、創造的なアイディアが生まれやすい空間に仕上げたのもポイントです。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
【事例2】素材感や色使いにこだわったホテルライクな株式会社NTTデータ四国 様 d_ll MATSUYAMA移転入居プロジェクト

| 入居人数 | 約400名 |
| 延べ床面積 | 約2,700平方メートル |
| 業界・業種 | 情報通信業 |
本社オフィスにふさわしい、落ち着きと上質感のあるホテルライクな空間を目指しました。自由で多様な働き方を見据え、フリーアドレス制を導入。用途に合わせて選べるさまざまなデスクとエリアを用意しています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
素材感や色使いにこだわったホテルライクな株式会社NTTデータ四国 様 d_ll MATSUYAMA移転入居プロジェクト
【事例3】コーポレートカラーを取り入れた温かみのある空間を目指した某システム開発会社 様

| 入居人数 | 約80名 |
| 延べ床面積 | 約810平方メートル |
| 業界・業種 | 情報通信業 |
部門ごとに離れていた2つの拠点の移転集約プロジェクトで、インテリアにコーポレートカラーのオレンジと木や緑を多く導入。温かみのある落ち着いた空間を目指しました。また、常に気持ちよく過ごせるオフィスにするために、集中して作業できるブースや姿勢を変えられる什器をセレクトしました。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
コーポレートカラーを取り入れた温かみのある空間を目指した某システム開発会社 様

自社をきれいなオフィスにリニューアルする手順
「きれいなオフィス」は、計画的なステップを踏むことで実現します。ここでは、3つのステップで具体的な進め方を紹介します。
<自社をきれいなオフィスにリニューアルする手順>
- 手順1. 現状の「ノイズ」を把握し、コンセプトを決める
- 手順2. レイアウトと動線を見直す
- 手順3. 業者へ相談し、家具・什器を選定する
手順1. 現状の「ノイズ」を把握し、コンセプトを決める
はじめに、現状のオフィス空間にどんなノイズがあるのかを洗い出しましょう。色使いがちぐはぐになっていないか、配線が乱れていないか、物が多すぎていないかなど、見た目を乱している要因を分析します。
次に、新しいオフィスではどのような印象を与えたいか、従業員にどんな気持ちで働いてほしいかといった観点から、空間のデザインコンセプトを設定します。例えば、「温かみのある空間にしたい」「スマートで未来的な印象にしたい」など、目指すイメージを明確にすると、方向性がぶれなくなります。
手順2. レイアウトと動線を見直す
次に、オフィス内の家具配置や動線を再設計します。動線が複雑になっている場合は、シンプルで効率的な配置に変えるだけでも空間が整って見えます。デスクや収納家具の高さ・奥行きなどのラインをそろえるだけでも、統一感がぐっと高まるでしょう。
また、不要な物を処分し、紙資料の電子化などによって収納量を見直すことも、スマートな空間設計には欠かせません。
手順3. 業者へ相談し、家具・什器を選定する
理想のオフィスを実現するためには、プロのサポートを活用するのが近道です。プラスは全国に拠点を持つオフィスづくりのプロなので、ショールームで実物を確認いただきながらオフィス計画を進められ、トータルコーディネートで提案いたします。漠然としたイメージを具体的なカタチに変えるためにも、まずは気軽にご相談ください。
生産性を上げるきれいなオフィスをつくるならプラスにご相談ください
きれいなオフィスとは、デザイン性・機能性・整理整頓が高いレベルで融合した空間です。整った空間は、働く人の集中力や快適性を高め、生産性向上にも直結します。
きれいなオフィスを作るには、カラーコーディネート、配線の整理、収納計画といった細部にわたるデザインの力が必要です。
空間の目的や企業イメージに合わせてオフィスをリニューアルするなら、オフィスデザインのプロ・プラスにお任せください。プラスは、豊富な実績とノウハウをもとに、企業ごとの課題や要望に合わせたきれいなオフィスづくりをご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。

きれいなオフィスに関するよくある質問
きれいなオフィスのメリットは?
きれいなオフィスのメリットは、視覚的ノイズが少ないことで集中力が高まり、生産性の向上が期待できる点です。また、デザイン性の高い空間は企業イメージを高め、採用活動や来訪者への印象にも好影響を与えられるでしょう。また、社員のモチベーションやチームの一体感向上にもつながります。
きれいなオフィスをつくるポイントはありますか?
きれいなオフィスをつくるには、カラーコーディネートの統一、収納計画、配線の整理、レイアウトの工夫などがポイントです。隠す収納と見せる収納のバランスを取り、視界が整った状態をキープできる設計が理想といえます。照明やグリーンなど、空間に奥行きや自然要素を加えることも効果的です。
自社をきれいなオフィスにする際の流れを教えてください。
自社をきれいなオフィスにするには、現状の課題やノイズを洗い出し、理想とするオフィスのコンセプトを明確にします。次に、レイアウトと動線を見直し、必要な収納量や家具構成を検討しましょう。専門業者に相談し、家具や什器を含めたトータルコーディネートを行えば、効率的なのでおすすめです。


