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弁護士事務所はクライアントからの信用を得ることが重要です。そのため、開業時の物件探しやオフィスデザイン、レイアウトも慎重に検討する必要があります。物件探しでは外観や間取り、セキュリティ面で弁護士事務所に適しているか判断することがポイントです。また、オフィス内には執務スペースだけでなく会議スペースや面談スペースなどの設置が必要になります。開業のために資金がどのくらい必要になるのかを算出し、開業時に必要な資金を確保しましょう。

士業の方が開業するにあたり、事務所設計のポイントを別の記事でまとめてありますので、こちらもご参考にしてみてください。
【関連記事】レイアウトにもこだわりを!士業開業のためのオフィス選び

弁護士事務所開業のための物件探しのポイント

弁護士事務所を開業する際には、物件探しから計画的に進めることが大切です。弁護士事務所にふさわしい外観や間取り、セキュリティなのか検討する必要があります。また、建物だけでなく立地も重要なポイントです。ここでは、物件探しのポイントを解説します。

クライアントからの印象が良いキレイな外観

ビルの外観はクライアントにとっての第一印象となります。古びた建物では、弁護士事務所としての信頼を得ることができません。特に、開業したばかりの事務所では、第一印象が大事です。クライアントからの信頼を得るためにも、できるだけ綺麗な外観のビルを選びましょう。また、ビルの入り口やロビー、エレベーターなども近代的な造りの方が好印象です。

プライバシーを確保しやすい間取り

弁護士事務所では、クライアントのプライバシーを守るためにも機密性の高い空間が必要となります。そのため、プライバシー性の高い個室の接客スペースや会議室などが確保できる間取りが理想的です。仕切りのないワンフロアのオフィスよりも、マンションのように個室が多い間取りの方が弁護士事務所に適しています。さらに、入り口から執務室を通らずに個室に入れる間取りであれば、クライアントのプライバシーを確保しやすいでしょう。

不審者の侵入を防ぐセキュリティ

クライアントの重要な情報を扱うためには、セキュリティ対策がしっかりしている物件を選ぶことも大切です。オフィスビルであれば、入退出管理システムや受付コンシェルジュなどのセキュリティを備えた物件があります。マンションの場合は、オートロックやインターホンが設置されていると安心です。物件探しの際は、必要なセキュリティが備えられているか確認しましょう。

印象が良くアクセスしやすい立地

立地の良さも物件選びのポイントです。例えば、都内で物件を探す場合、東京地方裁判所に近い新橋や虎ノ門、霞が関などが弁護士事務所に人気のエリアとなります。丸の内や銀座、麹町も治安がよくクライアントの印象が良い場所です。また、利便性の高さも重要なポイントとなります。駅やバス停の近くなら、アクセスしやすく便利です。

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弁護士事務所に適したオフィスレイアウト

物件が決まったら、次は弁護士事務所に適したオフィスレイアウトを考えていきましょう。弁護士事務所には執務室や会議室に加え、書類が多くなる傾向にあるため書庫などが必要です。動線を考慮したレイアウトにすることで、効率的に仕事ができる事務所になります。

オフィスを仕切る

広いフロアの場合はパーティションでオフィスを仕切って、執務スペースや会議スペース、書庫、休憩室などを作る必要があります。相談スペースは防音効果のあるパーティションの使用がおすすめです。また、エントランスからは執務室が見えないように設置することでクライアントのプライバシーを守ることができます。

執務スペースのレイアウトを決める

執務スペースは、弁護士業務の中心となる場所です。働きやすい場所にするためにも、従業員1人当たりのスペースを決め、十分な広さを確保する必要があります。スペースが決まったら、人数分のデスクや椅子を配置し、OA機器を設置しましょう。プライバシーに関わる書類を扱うこともあるため、フロントや廊下から卓上が見えないレイアウトにすることも大切です。

会議スペースのレイアウトを決める

会議スペースは、執務スペースを通らずにアクセスできる場所に設置するのが理想的です。場所が決まったら収容人数に応じて必要なスペースを確保し、テーブルや椅子を配置していきます。クライアントが安心して相談できるように、照明の色やオフィス家具のデザインにも配慮しましょう。例えば、温かみのある照明やナチュラルなカラーのオフィス家具なら落ち着いた雰囲気になります。

その他のスペースのレイアウトを決める

執務スペースや会議スペースのレイアウトが決まったら、その他のスペースのレイアウトも考えていきます。書庫や作業スペースなどは動線を意識した位置に設置することが大切です。書庫はアクセスしやすいように、デスクの背面に設置されることが多くなります。作業スペースはデスクや書庫の近くなどが使いやすいでしょう。

その他、一般的なオフィスのレイアウトの基本については下記の記事にまとめてあります。レイアウトを考える際にはこちらも参考にしてみてください。
【関連記事】業務効率化を目的とした、オフィスレイアウトのポイント

弁護士事務所の開業に必要な資金とは

一般的に、弁護士事務所の開業には、トータルで数百万円の資金が必要になるので、資金調達の方法を検討しておく必要があります。具体的にどのような費用がかかるのか、確認していきましょう。

賃貸オフィスの保証金

賃貸オフィスを借りる場合は、保証金が必要です。エリアや物件の広さによって金額が異なりますが、家賃の3~6カ月分が目安です。立地の良い場所や近代的なビルなど、条件が良い物件ほど保証金が高くなります。また、入居後の家賃の支払いのことも考えておかなければなりません。開業後すぐに売り上げが見込めない場合は、家賃の支払いに必要な資金を数カ月分用意しておきましょう。賃貸オフィスにかかる費用だけで、家賃の6カ月分以上の資金を用意する必要があります。

オフィスの内装工事費用

オフィスの内装工事費用として、壁紙や床の工事費、パーティションなどの設置費が必要です。それぞれどのくらいの品質にするのかで、金額が変わってきます。クライアントからの信頼を得る為には、拘るべき部分にメリハリをつけた内装グレードが理想です。デザイン性重視の内装にするなら、弁護士事務所の実績が多数ある専門の業者に依頼することをお勧めします。

オフィス用品やOA機器などの購入費用

オフィス用品の購入費用として、デスクや椅子、書庫などをそろえるための資金が必要です。機能性や耐久性を考慮して、ある程度品質の高いものを購入したいところです。特に、クライアントが利用する会議室のオフィス用品は、信頼感を得るためにも高品質なものがよいでしょう。また、パソコンや複合機などのOA機器の費用も資金として確保しておきましょう。

オフィスデザインや家具の品質でクライアントの印象が決まる!

クライアントの信頼を得るためには、オフィスデザインや家具の品質にもこだわりたいところです。特に、クライアントの目に触れるエントランスや会議室などは、事務所の印象にも関わる大事な場所となります。クライアントから好印象を持ってもらえるような空間を目指しましょう。弁護士事務所の開業には、賃貸オフィスの保証金や内装工事費用、オフィス用品の購入費用などがかかるため、開業前にどのくらい必要なのか予算を立てておくことも大切です。

事例のご紹介

増田パートナーズ法律事務所様

漆山佳代子法律事務所様

オフィスレイアウトの基本についておさらいしたい方は下記の関連記事を参考にしてください。
【関連記事】業務効率化を目的とした、オフィスレイアウトのポイント

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関連記事:オフィス移転の流れと進め方やポイントについて

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