
小さい事務所は小規模だからこそ、低コストでおしゃれな内装デザインを施し、快適な空間を作ることが可能です。限られたスペースを広く見せたり、デザインに統一感をもたせたりすることで、社員のモチベーションや来訪者の印象にも良い影響を与えることができるでしょう。
この記事では、小さい事務所をおしゃれにするメリット、デザイン時の注意点、おしゃれに見せるコツ、実際の事例などをわかりやすく解説します。
小規模オフィス・小さい事務所をおしゃれにするメリット
小さい事務所は、限られた空間であるためにデザインの自由度が低いと思われがちですが、実は小規模だからこそ、空間全体の統一感を出しやすいというメリットがあります。細部にまでこだわったおしゃれなオフィスづくりが実現しやすいといえるでしょう。
また、おしゃれなオフィスは見た目の美しさだけでなく、社員のモチベーション向上や採用活動への好影響、さらにコストパフォーマンスの良い空間づくりにもつながります。
以下で、主に3つの観点からそのメリットを詳しく解説します。
社内コミュニケーションが活性化する
おしゃれな事務所は、社員にとって「ここで働きたい」と思える空間になります。見た目も居心地も良いデザインは、社員のモチベーションを自然と高める効果があります。
また、小規模な空間だからこそ、部署や役職の垣根を越えて顔を合わせる機会が多くなり、コミュニケーションがとりやすいレイアウトを実現できるのも特長です。
来客時にも好印象を与えることができるため、採用活動や取引先との関係構築にもプラスの影響を与える要素となります。
デザインが統一しやすい
小さい事務所は、スペースが限られている分、デザインやレイアウトの対象が少なく、統一感を出しやすいのが特長です。
壁や床、家具、小物など、すべての要素に一貫性を持たせることで、視覚的に整った印象を与えることができます。結果として、洗練されたおしゃれな空間に仕上がりやすくなるでしょう。また、細かいディテールまで意識しやすいため、ブランドイメージや企業理念を反映した空間づくりもしやすくなります。
■プラスが手掛けた小さい事務所のデザイン例

少ないコストでデザインできる
小規模な事務所は、必要な家具や装飾の点数が少なくて済むため、全体のデザイン費用を抑えやすいのもメリットです。
広いオフィスでは大量のオフィス家具や内装工事が必要になりますが、コンパクトな空間なら、限られた予算でも質の高いアイテムや素材を選びやすく、トータルの完成度を高めやすいのが特長です。さらに、手の届く範囲でこだわりを反映できるため、コストをかけずにおしゃれで機能的な空間をつくることができます。
小さい事務所をデザインする際に注意したいポイント
小さい事務所をおしゃれに仕上げるには、見た目の美しさだけでなく、使いやすさや快適さを両立させる視点が欠かせません。空間が限られているからこそ、無駄なく、目的に沿ったデザインを心掛けることが重要です。
ここでは、デザイン前に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。
コンセプトをしっかりと決める
おしゃれな事務所に仕上げるためには、まず空間全体のコンセプトを明確にすることが大切です。抽象的な「おしゃれ」ではなく、例えば「自然を感じられるナチュラルデザイン」や「アメリカンヴィンテージ風」など、具体的なテーマを設定しましょう。
また、見た目だけでなく、「リラックスして仕事ができる空間」「社員同士が自然に会話できる構成」など、使い勝手に関わるコンセプトも併せて決めておくとより実用的なオフィスが実現できます。
コンセプトにもとづいて内装や家具を選ぶことで、空間全体に統一感が生まれ、結果的に洗練された印象を与えるオフィスになります。
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ゾーニングを検討する
限られたスペースでも、業務に応じたゾーニング(空間の使い分け)を行うと、使いやすく効率的な事務所づくりが可能になります。
執務エリア・会議スペース・休憩スペース・収納エリアなど、必要な機能を整理し、それぞれの配置を明確にしましょう。特に、オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークを導入している場合は、「集中作業エリア」「情報共有スペース」「リフレッシュスペース」など、働き方に合わせたゾーニングが効果的です。
また、社員の動線や業務内容を考慮しながら、コピー機や書類棚などの配置も含めて設計すれば、ストレスの少ない職場環境を実現できます。
ゾーニングについて詳しく以下の記事をご確認ください
ゾーニングとは?注目を集める理由や効果的なゾーニングのポイントを解説
1人に必要なワークスペースを確認する
快適に働くためには、社員一人あたりに必要なスペースを確保することが重要です。厚生労働省の「事務所衛生基準規則」では、労働者1人につき10立方メートル以上の容積が必要とされています。一般的には、約4平方メートル(1.21坪)以上が目安で、広ければ広いほど余裕のあるオフィスになります。
小規模な事務所はスペースが限られているからこそ、無理のない人数配置と動線設計が重要です。執務スペースだけでなく、通路や収納、会議スペースも含めて計画する必要があります。
音響・照明・香りに配慮する
おしゃれな空間を演出するには、見た目だけでなく五感に働きかける要素も大切です。中でも「音」「光」「香り」は、手軽に雰囲気を変えられる効果的な演出ポイントです。
例えば、オフィス全体に小音量でBGMを流すことでリラックスできる空間が生まれます。照明は、デスク周りを明るく保ちつつ、部分的に照度を落とせばシックで落ち着いた印象を与えられます。さらに、エントランスや会議室にアロマを取り入れると、来訪者や社員の緊張をやわらげることができるでしょう。
大きな費用をかけずに「おしゃれで心地よい空間」をつくるには、こうした演出の工夫も重要なポイントです。
小さい事務所をおしゃれにするコツ
小さい事務所でも、ちょっとした工夫で見た目や機能性を大きく向上させることができます。ここでは、誰でも実践しやすい「小さい事務所をおしゃれに見せるためのコツ」を3つに分けて紹介します。
スペースを広く見せる
小さい事務所をおしゃれに見せる第一歩は、空間を広く感じさせる工夫です。実際の面積が限られていても、「抜け感」や「明るさ」を意識することで、開放的な印象を与えることができます。
具体的には、自然光を取り入れやすくするレイアウトや、空間を広く見せることが できる白などの 明るい色」や、ブルーなど 寒色系 の色の壁紙・家具を選ぶのがおすすめです。また、オフィス家具を壁に沿って配置することで、中央にスペースが生まれ、視覚的な広がりを感じやすくなります。
さらに、家具の高さを抑え、目線を遮らないデザインを取り入れることで、圧迫感のない快適な空間が実現できます。
統一感のあるデザインにする
おしゃれな事務所をつくるには、空間全体に統一感を持たせることが重要です。壁や床、家具、アクセントアイテムの色味や素材がバラバラだと、どうしても雑多な印象になります。
基本は2〜3色のカラーでまとめ、同系色やナチュラルなトーンを基調とすると、視覚的にまとまりが生まれます。明るい色を選べば清潔感や開放感が出やすく、狭い空間でも広く感じられるでしょう。
また、一部の家具や装飾にアクセントカラーを取り入れることで、空間にメリハリが加わり、洗練された印象になります。
機能性を考えて配置する
小さい事務所では、限られたスペースを無駄なく活用する配置の工夫が不可欠です。おしゃれさだけでなく、働きやすさにも直結する要素となります。
例えば、壁面収納やデスク下の収納を活用したり、パーテーションと収納を兼ねた家具を選んだりすることでスペースの有効活用が可能です。また、配線をまとめることで見た目がスッキリし、作業環境も快適になるでしょう。
テレワークやフリーアドレスを取り入れたハイブリッドワーク対応型のオフィスでは、必要なオフィス家具の数を減らせば 、動線を効率化できる利点もあります。機能とデザインを両立させる工夫が、洗練されたオフィスづくりにつながります。
ハイブリッドワーク対応型のオフィスについて詳しくは、こちらをご覧ください。
ハイブリッドワークとは?テレワークの定着を実現させるポイントと注意点
小さい事務所のデザイン例
ここでは、実際に小規模なオフィスでおしゃれなデザインを実現した5つの事例を紹介します。具体的なレイアウトや工夫を知ることで、自社のオフィスづくりにも活かすヒントが得られるでしょう。
オフィスデザインについて詳しくは以下の記事をご確認ください。
オシャレなオフィスデザイン15選。トレンドの内装デザインを紹介!
事例1:ソシアス総合法律事務所様

入居人数 | 12名 |
延べ床面積 | 143平方メートル |
業界・業種 | 法律事務所 |
総合的なリーガルサービスを提供する事務所では、「Social Oasis」という志をオフィス空間に落とし込みました。エントランスから執務空間、応接室まで、明るくすっきりとしたデザインで統一しています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
オフィスデザイン・レイアウト事例紹介:ソシアス総合法律事務所様
事例2:株式会社メディカル・コンシェルジュ 町田支社様

入居人数 | 9名 |
延べ床面積 | 92.56平方メートル |
業界・業種 | 人材サービス |
株式会社メディカル・コンシェルジュ様は、医師、看護師、薬剤師など医療関係の有資格者を対象とした人材サービスを提供し、各支店のオフィスづくりでは長年、プラスが参画しています。同時進行でオープン予定の全拠点に、共通のコンセプト「一人ひとり誠意を持ってお仕事探しの手伝いをする『頼れるコンシェルジュ』を表現する『特別な場所』」を設定し、それぞれのテーマに沿ったオフィスデザインを提案いたしました。
町田支社様は「ニューヨークカフェ」をキーワードとし、居心地の良さから来訪者へのホスピタリティを実現。執務室はダークな印象のデスクにイエローのキャビネットを採用し、差し色にしました。ほかのエリアと床に高低差をつけたリフレッシュ&パントリーエリアも、スタッフの憩いの場になっています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
オフィスデザイン・レイアウト事例紹介:株式会社メディカル・コンシェルジュ 町田支社様
事例3:株式会社メディカル・コンシェルジュ なんば支社様

入居人数 | 27名 |
延べ床面積 | 327.27平方メートル |
業界・業種 | 人材サービス |
株式会社メディカル・コンシェルジュ なんば支社様のキーワードはカリフォルニアカフェ。面談室は、個室ごとにテーマカラーを設定し、壁面や椅子、ランプもイメージを変えることで、訪れる人に印象的な体験を提供する工夫がされています。居心地が良くデザイン性の高い執務室は、ワーカーのモチベーションアップにつながっています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
オフィスデザイン・レイアウト事例紹介:株式会社メディカル・コンシェルジュ なんば支社様
事例4:株式会社メディカル・コンシェルジュ 阪急ターミナル梅田支社様

入居人数 | 38名 |
延べ床面積 | 245平方メートル |
業界・業種 | 人材サービス |
株式会社メディカル・コンシェルジュ 阪急ターミナル梅田支社様のオフィスデザインのコンセプトは「URBAN JUNGLE」。都会的な雰囲気にグリーンを取り入れ、梅田ならではの個性を作り出しました。洗練されたすっきりとしたデザインの中に、どこか懐かしさも感じるオフィス空間が好評です。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
オフィスデザイン・レイアウト事例紹介:株式会社メディカル・コンシェルジュ 阪急ターミナル梅田支社様
事例5:いちごオフィスリート投資法人 様

いちごオフィスリート投資法人様のセットアップオフィスの改修計画では、執務スペースおよび共用部を柔らかな色合いで、統一感のあるデザインを提案。アットホームな雰囲気と開放感を大切にし、眺望を活かしたオフィスになりました。
入居人数 16名 延べ床面積 120平方メートル 業界・業種 不動産業
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
オフィスデザイン・レイアウト事例紹介:いちごオフィスリート投資法人 様
小規模オフィスだからこそ、理想の空間が実現できる
小さい事務所は、「狭いから不便」「おしゃれにしづらい」と思われがちですが、少しの工夫とデザイン次第で大きく印象を変えることができます。スペースが限られているからこそ、無駄のない設計ができ、細部までこだわった空間づくりが可能になります。
移転やリニューアルを検討している場合は、これを機にオフィス全体のコンセプトや働き方も見直すチャンスです。オフィス空間づくりの専門企業プラス株式会社なら、オフィスデザインにお悩みの小規模オフィスのお客さまにも伴走し、プロの視点を取り入れて理想の空間を実現することが可能です。まずはお悩みごとをご相談ください。
よくある質問
・小さい事務所をおしゃれにするメリットは?
おしゃれな小さい事務所は、社員のモチベーションが向上し、コミュニケーションの活性化や採用活動にも好影響があります。小規模の事務所だからこそ、コストを抑えつつ統一感ある空間づくりが可能です。
・小さい事務所をデザインする際に注意したいポイントは?
小さい事務所をデザインする際はコンセプトを明確にし、ゾーニングや一人あたりのワークスペースの確保を優先しましょう。さらに音・照明・香りといった五感への配慮を行うことで、使いやすく快適な空間になります。
・小さい事務所をおしゃれにするコツは?
小さい事務所は空間を広く見せるために、抜け感のあるデザインがおすすめです。また、明るい色使いや自然光を意識し、統一感あるデザイン、収納や配線を隠す1など、視覚的・機能的な工夫が重要です。
