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新たなオフィスを選択する際のポイントはいくつもありますが、そのなかでも天井の高さは重要なポイントです。つい部屋の広さや設備のほうに目が行ってしまうかもしれませんが、天井の高さはオフィスの雰囲気を左右するだけではなく、快適性にも大きく影響するため、意識して見ることが重要です。そこで今回は、オフィスを選択する際に確認するポイントとして欠かせない天井の高さについて、高いことによるメリットとデメリット、適切な高さの見極め方法をお伝えします。

オフィスの天井が高いことで生まれるメリット

床面から天井までの高さを示す天井高。その天井高が高いことがオフィス選択の際に重要なポイントとなります。天井が高いことによって次のようなメリットを得られるからです。

閉塞感や圧迫感を感じずに働ける

天井が高いと開放感が生まれるため、仕事をしていてもストレスを感じにくくなる傾向があります。天井が低いとどうしても閉塞感や圧迫感があり、それがストレスにつながってしまうリスクも少なくありません。その結果、生産効率が落ちてしまう可能性もあるでしょう。

スペースを広く使えるようになる

天井が高い分、背の高い収納棚や家具を置けるようになり、スペースを有効に使えます。ただし背の高い棚や家具ばかりを置くと圧迫感が出る可能性があるので注意も必要です。

太陽光をうまく活用できる

オフィスの形状や制約にもよりますが、通常は天井が高い分、広い窓を設置できるようになるため、多くの太陽光を取り入れることが可能になります。その結果、天気が良い日であれば少ない照明でもオフィス内を明るくできるようになるでしょう。

オフィスの天井が高いことにより生じるデメリット

オフィスの天井が高いことはメリットばかりをもたらすように思えますが、いくつかのデメリットもあります。具体的には次のとおりです。

冷暖房効率が悪い

天井が高ければ、それだけ部屋の容積が大きくなるため、冷暖房効率が悪くなるのもデメリットの一つです。熱気は上方に、冷たい空気は下方にたまっていくため、天井にシーリングファンを付けたり、床にサーキュレーターを置いたりするなどの工夫が必要になります。冷暖房効率が良くなければ、生産効率も落ち、コスト高になる可能性も高まるでしょう。

用途によっては使いにくい場合もある

執務スペースの場合は、天井が高いことで開放感が出てストレスなく働けるメリットがあるかもしれません。しかし、休憩室やトイレなど天井が高すぎるとかえって落ち着けない場所もあります。部屋の用途によっては天井が高いことがデメリットになる場合もあり得るでしょう。

防音対策が難しくなるリスクがある

天井が高いとデメリットがある場所は休憩室やトイレだけではありません。会議室や役員室など声が外に漏れると困る場所も天井が高いことがデメリットとなり得ます。場所によって天井の高さを変えられない場合は、間仕切りも高くする、防音パネルを貼るなど、余計なコストがかかってしまうのも天井が高いことによるデメリットといえるでしょう。

【関連コラム】 オフィスの防音対策について詳しくは、「オフィスに防音対策が重要な理由は?優先的に対策すべき部屋や方法、ポイントを解説」をご覧ください。

自社の業務やスペースに適した天井高の見極め方

一般的なオフィスの天井高は2.5~2.6m程度です。そのため、2.6mを超える高さがある場合、そのオフィスは天井が高いといえます。逆に2.6m以下だと天井が低く感じ、閉塞感や圧迫感を抱いてしまう人が増えます。ただし、最近では2.7~2.8mある天井も珍しくありません。そのため、オフィスの広さや用途によって高さの検討が必要です。

また、梁がある場所は天井の高さも低くなります。そのため、天井の構造で梁が多い部分は会議室や休憩室などに割り当て、梁が少なく天井高が2.6m以上ある場所は執務スペースにするなど使い分けることもポイントです。

天井が低い場合の対策

建物の立地や賃料の都合もあり、どうしても天井が低いオフィスに入らざるを得ない場合、いくつかの対策を施すことである程度のカバーは可能です。

たとえば、天井や壁、床の色を白系統にまとめて明るくしたり、背の低い棚や家具を設置したりすれば、多少は閉塞感や圧迫感が出るのを避けられます。また、フリーアドレス制を導入し、部署ごとの間仕切りをなくすようにすることで、閉塞感や圧迫感を抑える効果が期待でき、天井が低くてもストレスを感じにくくなるでしょう。

自社の働き方に合わせ最適な天井高の選択を

オフィスの天井は必ずしも高ければ良いわけではありません。業務やオフィス全体の広さ、人数などによって必要な高さは異なるでしょう。たとえば、コールセンターのように常に声を発する業務では天井が高すぎると残響音が響き不快感が出てしまう可能性もあります。

逆にクリエイティブ系の業務が多いオフィスでは、天井が高い場合、開放感があり仕事がしやすいといったメリットもあるため、自社の働き方に合わせた最適な天井高の選択が必要です。

この記事を書いた人

マーケティング部 コラム編集部 プラス株式会社ファニチャーカンパニー

プラス株式会社ファニチャーカンパニー マーケティング部 コラム編集部

プラス株式会社ファニチャーカンパニーのマーケティング部門です。オフィスに関する最新のトレンド情報や、オフィス移転・リニューアル・オフィスデザインに関する情報を発信しています。 オフィスの最新情報はInstagram「plus_kagu」で検索してフォロー!昨日よりもオフィスが好きになるような、「家具・働く空間にまつわる工夫・デザイン事例」などの情報をお届けしています。

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