小規模オフィスで快適に働くためのレイアウトとは?

オフィスデザイン

スタートアップやベンチャー企業、もしくは職種によって多くの従業員数を必要としない企業では、経費節減という意味からも小規模オフィスを構えることは珍しくありません。しかし従業員が少ないからといって、オフィスレイアウトをないがしろにすれば、窮屈なだけで働きづらいオフィスになることは明白です。そこで、今回は従業員が30名前後の企業の小規模オフィスで、快適に働くためのレイアウトについて考察していきます。

30名前後の企業に必要なオフィスサイズは?

小規模オフィスでも快適に働くためのレイアウトを考えるうえでまず知っておくべきことは、30名前後の従業員が快適に働くためのオフィスサイズはどの程度必要なのかということです。

職種や業務形態によっても異なりますが、ザイマックス不動産総合研究所が行った調査によると、2018年東京23区の1人当たりのオフィス面積の中央値は3.85坪です。

このデータを基に従業員30人前後の企業に必要なオフィスサイズを算出すると、115.5~120坪(約400平方メートル)となります。

また個人の作業スペースという点で見ると、どの程度のスペースが必要になるでしょう。2013年3月に公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会品質評価手法研究部会が発表した「FM品質から見るオフィス評価項目」によると、固定席であれば6平方メートル/人程度、フリーアドレス方式であれば4~5平方メートル/人程度が目安とされています。新たにオフィスを探す場合、この2点を基準として考えるとよいと言えます。

小規模オフィスのレイアウトを失敗してしまう理由

従業員30名前後の企業が快適に働くためのオフィスサイズの目安はお分かりいただけたと思います。次はオフィスサイズを確保しているにもかかわらず、窮屈さを感じさせる、使い勝手の悪いレイアウトになってしまう理由について考えていきます。

1.プライバシーを意識するあまりパーティションだらけになってしまう

最近ではフリーアドレスを導入する企業も増えていますが、逆に従業員のプライバシーや業務効率アップを目的としてパーティションでデスク周りを囲むレイアウトも少なくありません。しかし小規模オフィスの場合、あまりパーティションを使いすぎると、圧迫感が増し窮屈になります。

2.商談スペースが従業員の動線に入ってしまう

小規模オフィスは狭い空間だからこそ、それぞれのスペースを明確に分けないと煩雑になってしまいます。特に執務スペースと商談スペースを近付け過ぎると、業務効率が落ちるうえ、落ち着いて商談をすることもできなくなります。

3.収納を確保するため、高さのある書棚を入れてしまい圧迫感が生まれる

小規模オフィスで最も気をつけなければならないのは、縦の空間です。収納場所を確保することはオフィスをすっきりさせる点においては重要ですが、だからといって高さのあるラックや書棚を入れると圧迫感が生まれ、実際以上に狭く感じてしまいます。

小規模オフィスで快適に働くためのアイデア

小規模オフィスであっても窮屈さを感じさせず快適に働くためには、さまざまな工夫が必要です。ここでは具体的なアイデアをいくつかご紹介します。

1.クリアなパーティションを使い、開放感を演出する

パーティションを使う場合、クリアなものやすりガラス風のものにすることで、開放感が出て窮屈さを感じにくくなります。

2.背の低いオフィス家具で圧迫感を減らす

小規模オフィスで快適に働くには、天井までの空間の使い方が重要なポイントになります。例えば背の低い収納庫、ラック、書棚を使えば圧迫感が減り、快適性がアップします。

3.外出が多い営業社員のデスクは、不在が多い時間帯は商談、打ち合わせスペースにするといったように未使用時間によって効率的に使い分ける

誰も使っていないデスクをそのままにしておくことは無駄になってしまいます。時間によってうまく使い分けることで手狭なオフィスも効率よく活用できます。

4.外からの明かりを反射しやすい色の家具や床色にすることで、空間を広く感じさせる

壁の色はもちろん、オフィス家具や床などを外からの明かりを反射しやすい色(ホワイトやベージュ)にすることで、オフィス全体が明るくなり空間が広く感じられるようになります。

5.ペーパーレス化を実行し、収納庫、ラック、書棚をできる限り減らす

開放感を出すために背の低い収納庫、ラック、書棚を使うとしましたが、それで入りきらない書類が散乱しては意味がありません。そこでペーパーレス化を実行し、書類を減らせば収納家具も減らすことが可能になります。

広く見せるための工夫をすることが小規模オフィスで快適に働くためのポイント

小規模オフィスというと、どうしても狭くて窮屈といったイメージがあるかもしれません。しかし、今回ご紹介したように間仕切りをガラスやクリアなものにする、オフィスインテリアの配色を光が反射しやすい色にするといった工夫をするだけでも、広く感じることができるオフィスになります。

また、物理的にスペースを広げることはできないものの、ペーパーレス化を進める、時間帯によってスペースを有効に活用するなどの工夫をすることで、小規模オフィスであっても窮屈さを感じずに快適に働くことは不可能ではありません。小規模オフィスのレイアウトで悩まれているのであれば、ぜひ、ここでご紹介したアイデアを参考に快適なオフィスレイアウトを検討されてみてはいかがでしょう。

企業規模の大小にかかわらず、オフィスレイアウトを考える上でのポイントがあります。より詳細なレイアウトの方法については下記の関連記事を参考にしてください。
【関連記事】業務効率化を目的とした、オフィスレイアウトのポイント

 

参考: