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ビジネスや社内におけるコミュニケーション活性化は、多くの企業にとって難しい課題のひとつだといえます。感染症対策としてテレワークを導入するようになってからは、さらに困難になっているのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、社員が他者と接触する機会を増やせるようにして「単純接触効果」を高める方法です。といっても、テレワークで対面の機会が減っているなかで接触を増やすのは容易ではないため、従来のように単純に対面の回数を増やそうと努めるだけでなく、オフィスレイアウトの工夫も欠かせません。今回は単純接触効果の概要、メリットを見たうえで、接触を増やせるオフィスレイアウトについて解説します。

単純接触効果とは?

単純接触効果とは、1968年にアメリカの心理学者、ロバート・ザイアンスが提唱したもので、「接触の機会が増えると、接触相手に対する親しみが増すようになる効果」です。提唱者の名前から、「ザイアンス効果」「ザイアンスの法則」などとも呼ばれています。

単純接触効果は、たとえ会話がなくても、すれ違うだけ、見かけるだけでも得られると言われていて、一例として、「CMや街のなかで流れる音楽に繰り返し接触すると、その音楽に好意を抱くようになる」という心理的現象が挙げられます。

ビジネス・社内における単純接触効果の活用とメリット

単純接触効果は、恋愛のテクニックとして語られることも多い心理的現象ですが、ビジネスや社内においても、うまく活用すれば大きなメリットを得ることが期待できます。具体的なメリットは次のとおりです。

単純接触効果がビジネスにもたらすメリット

営業効果が高まる

取引先との商談では、「商品画像が入ったパンフレットを相手の目に入る場所において話を進める」、自社に顧客を招く際には、「会議室や商談ルームの壁面に商品のポスターを貼り、実物にも触ってもらう」といった例が考えられます。
単純に話しだけで商品を薦めるよりも、実際の商品や画像に接触してもらうことで、興味をかき立てられる可能性が高まるでしょう。

広告効果が高まる

たとえば、ある商品について朝の時間帯にテレビCMを流し、通勤時に電車の車内広告で二度目の接触機会をつくれば、どちらかだけで広告するよりも記憶に残りやすくなるでしょう。
また、店頭ポスターのほかにSNS広告も活用するなど、リアルだけ、ネットだけではなく、さまざまな場面で接触する機会を増やして記憶に残るようにするのも効果的です。

単純接触効果が社内にもたらすメリット

信頼関係の構築がスムーズに進む

社内で単純接触効果を活用すれば、社員間の信頼関係がよりスムーズに構築されるようになるでしょう。
たとえば、新しいプロジェクトでチームを組む場合、ゼロから信頼関係を構築していくのは簡単ではありません。しかし、元からオフィス内のさまざまな場所で接触する機会があれば、チームが組まれた時点である程度の信頼関係ができあがっている可能性が高く、チームづくりの時間短縮も可能です。

トラブルを回避できる可能性が高まる

単純接触効果によって互いに好意を持っている関係性であれば、仕事上でミスが発生した際でも、助け合うことができ、トラブルが長引いたり、大きくなったりするリスクが低減します。コミュニケーション不全による不要なトラブルも減り、互いに前向きな話し合いができるようになるでしょう。

部署やチームを超えた関係性の構築ができる

オフィスでは、どうしても部署やチームのなかだけでコミュニケーションが完結しがちです。フリーアドレスに失敗する大きな理由として、部署やチームで固まってしまうケースが多いことが挙げられます。
しかし、単純接触効果をうまく使い、誰とでも自然とコミュニケーションを取れるようにすれば、部署やチームを超えた関係性の構築も可能です。

オフィスでのチームワークの重要性について詳しくは、『ビジネスにおけるチームワークの重要性とは?ピア効果を高めるオフィスづくり』をご覧ください。

オフィスにおける単純接触効果と「ピアレンス」

オフィス内で単純接触効果を高めるには、従来のオフィスレイアウトでは難しく、スムーズに誰とでも接触する機会をつくれるレイアウトが求められます。

ポイントは、オフィスのゾーニングです。部署やチームごとのゾーニングやフリーアドレスではなく、業務内容に応じてそれぞれのゾーンを自由に行き来できるようにします。

PLUSの新しいフリーアドレスの形である「ピアレンス」は、チームメンバーと集まれる「チームゾーン」、チームの垣根を超えて交流ができる「アクティブゾーン」、そして一人で集中して働ける「カームゾーン」という、3つの異なるゾーンをシームレスにつなぎ、自由な往来を可能にしたものです。

このゾーニングにすると、社員がひとつの場所に固まらず、日々の業務内容に応じてオフィス内を動き回ることで、自然に多くの社員との単純接触効果が生まれるようになります。普段はテレワークをする社員であっても、オフィスに出社した際には、さまざまなチームの社員と接触をすることで刺激を受けて、新たな発想も浮かびやすくなるでしょう。

ゾーニングについて詳しくは、『ゾーニングとは?注目を集める理由や効果的なゾーニングのポイントを解説』をご覧ください。

単純接触効果を高めるには、多くの社員と接触できる機会を増やせるレイアウトに

何度も接触を繰り返すうち、相手に対して好意的な印象を抱くようになるという「単純接触効果」。オフィス内でこの効果を高めるには、ひとつの場所に固まらず、自由に動き回れるレイアウトが欠かせません。

普段は接触機会のない社員ともコミュニケーションを取れるようになれば、新たな刺激が生まれ、生産性向上にもつながりやすくなるでしょう。

PLUSの「ピアレンス」は、「チーム」、「アクティブ」、「カーム」の3つのゾーンを自由に行き来できるレイアウトです。多くの社員と自然に接触できる機会も増え、単純接触効果を高めるうえでも最適なオフィスレイアウトといえるでしょう。

テレワークを導入したことでコミュニケーションの活性化に不安を感じる際には、ピアレンスの導入を検討されてみてはいかがでしょう。

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