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最近、テレビや雑誌でも耳にすることが増えた「ニューノーマル」。直訳すると、「新しい常態」となるこの言葉は、1990年代から2000年代にかけてインターネットの普及により、私たちの生活や働き方が大きく変わった際に初めて登場したものです。そこで、今回はニューノーマルの意味を確認したうえで、最近、改めて注目を集めているニューノーマルが私たちの仕事にどういった影響を与えるのか、そして、ニューノーマルに対応した働き方のポイント、考え方、実践方法についてお伝えします。

コロナウイルス感染拡大の影響により注目を集めるニューノーマルとは?

ニューノーマル(新しい常態)とは、これまでの常識が大きく変わり、これまで当たり前だったことも当たり前ではなくなることを意味します。

例えば、インターネットが登場し、電話やFAXの代わりに電子メールでのやりとりが一般的になったことも「ニューノーマル」の始まりだったといえるでしょう。また、2008年に起きたリーマンショック以降、盤石だと思われていた資本主義社会にほころびが出始め、持続可能(サスティナブル)な社会へと変革が起こったことも、「ニューノーマル」の到来だといえます。

そして、今回の新型コロナウイルス感染拡大を機に、改めてニューノーマルに注目が集まっています。今回のニューノーマルでもっとも大きな変化は、従来の働き方はもちろん、オフィスのあり方も大きく変わった点です。

厚生労働省が公表した「働き方の新しいスタイル」とは?

2020年5月、厚生労働省は、専門家会議の提言を受け、「新しい生活様式」の実践例を公表しました。そのなかで、「働き方の新しいスタイル」として次の5点を挙げています。

  1. テレワークやローテーション勤務
  2. 時差通勤でゆったりと
  3. オフィスはひろびろと
  4. 会議はオンライン
  5. 対面での打ち合わせは換気とマスク

テレワークや時差通勤に関しては、コロナ以前より言われていたことです。しかし、それは業務効率化や満員電車の緩和が主目的であり、当然ながら感染対策ではありません。コロナ以降は自宅もオフィスと変わらず仕事ができる場となり、逆にオフィスは何かあった際やオフィスでなければできない業務を行う場所へ変わろうとしています。これにより、今後次のような変化が起こると考えられます。

テレワーク環境の整備

新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークを導入する企業が一気に増加しました。しかし、事前準備が十分でなかったこともあり、導入がうまくいかなかった企業も少なくありません。ただ、いまだに収束が見えないなか、テレワークは当たり前の世界に変わりつつあります。そのため、早急にテレワークを導入できる環境を整備しないと、人材採用にも影響が出ると考えられます。

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感染防止対策を前提としたオフィスのあり方

テレワークの増加と相対して、オフィスで働く社員は減少し、オフィス面積の縮小やオフィスの都心部からの移転といったケースも増えています。また、ソーシャルディスタンスの確保が必須のため、それに合わせたレイアウトも求められるでしょう。感染症対策を前提として、新しい働き方に合わせたオフィスレイアウトも、早急に検討する必要があります。

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2021年のニューノーマルにおける働き方を実践するには?

では、実際にニューノーマルにおける新たな働き方を実践するにはどうすればよいのでしょう? ここではいくつかのポイントを説明します。

在籍管理システムの導入

テレワークの導入でオフィスを縮小移転する企業もありますが、縮小しすぎてはソーシャルディスタンスが保てなくなります。そこで、縮小したとしても密を避けるためには、時差出勤、ローテーション勤務が欠かせません。

これは「新しい生活様式」でも取り上げられていたものですが、これだけではオフィスの効率的な活用は難しいでしょう。そこで、よりオフィスを効率的に使いつつ、ソーシャルディスタンスを保つために必要なのが、フリーアドレスの導入です。そのうえで、時差出勤やローテーション勤務を取り入れれば、オフィススペースを無駄なく使えます。

ポイントは、在籍管理システムの導入と席の殺菌を徹底することです。いつ誰がどこに座ったかを管理したうえで、常に殺菌を行えば、感染対策にもつながります。

テレワークを行う社員へのオフィス家具の支給

テレワークをスムーズに導入するにはネットワークの整備やノートPCの支給といった面でのサポートも欠かせません。ただそれだけではなく、自宅でも快適に業務を行えるためのオフィス家具支給の検討も必要でしょう。

在宅の場合、どうしても家にある家具で済ませてしまうため、それを使用して長時間業務を行うと健康面に支障が出るリスクがあります。そこで、テレワークを行う社員の自宅状況も鑑みたうえで、オフィス家具を支給し、快適に業務を行える環境づくりもできるようにしましょう。

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ニューノーマルでの働き方のポイントは柔軟な思考にあり

コロナウイルスの収束はいまだに見えませんが、仮に収束したとしても、コロナ以前のような働き方に戻るのは難しいでしょう。なぜなら、コロナウイルス感染拡大の影響により、感染対策を意識することはもちろん、コロナをきっかけとした価値観の変化に伴う、環境や行動態様を前提とした働き方へのシフトが始まっているからです。

そこで重要なポイントはこれまで、そしてこれからの変化に柔軟に対応していける思考を持つことです。テレワークや新しい働き方に合わせたオフィスレイアウトなど、「難しい」、「できない」ではなく実現するためには何を変えればいいかと前向きに考えることが、ニューノーマルな時代に生き残っていくために必要だといえるでしょう。

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