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オフィスでは書類や資料などの保管場所として収納家具が欠かせません。収納家具は扉の形状やサイズ、用途、設置パターンに合わせて選ぶのがおすすめです。また、収納家具にはさまざまなデザインや機能があるため、インテリアや使い方に合わせて選びましょう。実際に、収納家具を選ぶ際には、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。今回は、収納家具を選ぶ基準のほか、用途、設置パターンごとの選ぶポイントをご紹介します。

収納家具は扉の形状で選ぶ

オフィスの収納家具を選ぶポイントは扉の形状。それぞれ、収納しているものの取り出しやすさやセキュリティ機能が異なるため、用途に合わせて選ぶようにするといいでしょう。

・オープン型

扉がなく、数枚の仕切り板で内部が分かれているタイプの収納家具。どこに何が収められているのかひと目で分かるため、検索性の高さと収納物の取り出しやすさが特徴。また、扉がないため比較的安価というのもポイントです。その反面、扉がないためセキュリティ性はなく、ほこりなどで棚が汚れやすいというデメリットもあります。

【適した用途】

・伝票や帳簿など検索性が重要な書類の収納

・身の回り品の収納(袖机やデスクスペースの拡張として)

・収納物の展示

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・両開き扉/両開きガラス扉

観音開きの扉を備えたタイプの収納家具。両方の扉を開ければ中身が一度に見えるため収納物を探しやすく、さらに鍵がかかるタイプの家具であればセキュリティ性も確保できます。その反面、手前側に扉の開閉用のスペースを必要とするため、狭い通路やスペースの限られたオフィスでは使いにくいというデメリットがあります。

【適した用途】

・検索性とセキュリティ性を必要とする重要書類の収納

・収納物の展示(ガラス扉の場合)

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・引き違い扉/ガラス引き違い扉

横にスライドするタイプの扉を備えた収納家具。両開き扉のように扉の開閉にスペースを必要としないため、通路やスペースに余裕のないオフィスでも使用が可能。さらに鍵付きの家具であればセキュリティ性も確保できます。扉が片側ずつしか開かないため、収納物の一覧性を求める場合はガラス引き違い扉を備えたタイプを選ぶといいでしょう。

【適した用途】

・セキュリティ性を必要とする重要書類の収納

・通路やスペースの限られたオフィス

・収納物の展示(ガラス扉の場合)

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・ラテラル型

大型の引き出しを備えた収納家具。書類を整然と分類して収納できるうえ、高い検索性やセキュリティ性を確保できるのが大きな特徴です。収納力もあるため、ものの多いオフィスにも適しています。その反面、両開き扉の収納庫と同じように、収納部分を引き出すためのスペースを必要とすることに注意する必要があります。

【適した用途】

・検索性とセキュリティ性を必要とする重要書類の収納

・形状が一定でない備品やサンプル品などの収納

・大量の書類の収納

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・プラスチック引き出し型

プラスチック製の小さな引き出しをたくさん備えた収納で、クリスタルキャビネットとも呼ばれます。一つひとつの収納スペースは小さいのですが、棚自体にラベリングできるなど書類を分類することに長けています。引き出し自体に鍵をかけることはできないため、セキュリティ性を求める場合はシャッター付きの収納を選ぶようにしましょう。

【適した用途】

・ファイリングされていない書類の分類

・ボールペンやクリップなど共有文具の収納

・手書きの休暇届など、届出書類の収納

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・雑誌架/新聞架型

雑誌や新聞を収納するなら、雑誌架/新聞架型の収納があると便利です。雑誌や新聞をディスプレイしやすいように表側(雑誌の表紙や新聞の一面)を見せて縦置き収納できるタイプやフックで吊り下げるタイプもあります。雑誌や新聞が手に取りやすいため、オフィスのロビーやラウンジスペースなどにおすすめの収納家具です。バックナンバーを収納するスペースが付いたタイプなら、さらに収納力を高められます。

【適した用途】

・雑誌や新聞などの収納

・パンフレットやリーフレットなどの収納

・社内広報誌の収納

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・リサイクルユニット型

リサイクルユニットとは、コピー用紙や書類などを分別して収納できるタイプです。リサイクル用のコピー用紙や上質紙、新聞紙、ダンボール、パンフレットなど、リサイクルの基準に合わせて紙を分別しながら収納できます。扉の数は分別方法や回収方法などによって決めるとよいでしょう。ただし、機密扱いの書類は、会社のルールに合わせて処理する必要があります。

【適した用途】

・リサイクル用コピー用紙の収納

・リサイクル用の上質紙や新聞紙などの分別

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・ロッカー型

ロッカー型収納は個人のものを収納するのに適しています。個人の私物のほか、個人に割り当てられているパソコンや文房具、書類などを収納できます。特に、フリーアドレスを採用している場合は、個人が専用で使用するデスクがないため、ロッカー型収納庫が必須です。扉にシリンダー錠やダイヤルロックなどが付いていて施錠できるタイプなら、セキュリティ性も高められます。

【適した用途】

・個人の私物の収納

・個人が使うパソコンや文房具などの収納

・ファイルや書類などの収納

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収納家具のサイズと相性の良い用途

収納家具は用途に合わせてサイズを選ぶことが大切です。ここでは、収納家具のサイズや収納力などを紹介します。

収納したいファイルに合うサイズを選ぶ

オフィスで最も使われているものはファイルです。特に、大量の書類をファイリングできるチューブファイルはオフィスの定番ともいえるでしょう。また、複数のファイルを収納するのに便利なファイルボックスもオフィスでよく使われているアイテムです。そのため、収納家具を選ぶ際には、オフィスで使用しているファイルやファイルを収納しているアイテムのサイズや量を基準に、縦置きか横置きか、高さや幅、奥行きを決めましょう。

収納家具の高さは2100mm程度が目安

収納家具の高さは、取り出しやすさや安全性を考えると2100mm程度までが目安です。それ以上高くなると人の手が届きにくくなるため、使い勝手が悪くなります。収納庫を組み合わせて設置する場合も、合計で高さ2100mm程度までにするのがおすすめです。

奥行きは450mmまたは400mmが多い

収納家具の奥行きについて見てみると、A4やB4サイズ対応の書庫のなかでは、奥行き450mmのタイプが最も多く使われています。奥行きが450mmあればB4横型のボックスファイルも収納できるでしょう。ただし、収納家具を置くスペースが狭い場合は、圧迫感があるかもしれません。

ファイルをA4サイズで統一している場合は、400mmサイズの収納家具を使うのもおすすめです。400mmサイズなら、スペースを節約できるため、狭いオフィスにも適しています。

設置パターンごとに重視すべきポイント

収納家具を選ぶ際は、設置パターンに合わせてインテリア性や機能性、使い勝手などを重視して選びましょう。ここでは、代表的な設置パターンごとに重視すべきポイントを解説します。

執務スペース

執務スペースに設置する収納家具はインテリア性も重視して選ぶことが大切です。近年では、社員のモチベーションアップや生産性の向上のために、オフィスインテリアにこだわる企業も増えてきました。そのため、収納家具を選ぶ際もインテリア性を損なわないように、オフィスになじむデザインを選ぶのがポイントです。一般的にホワイトやナチュラルタイプの収納家具はオフィスになじみやすい傾向がありますが、オフィスデザインによっては重厚感のあるものや明るいカラーのものを選んでもよいでしょう。

フリーアドレス×個人ロッカー

フリーアドレスを採用しているオフィスでは、個人ロッカーの機能性やサイズも重要なポイントです。デスクに収納できない分、収納力の高い個人ロッカーが必要になります。個人の私物や文房具などをオフィスの人数分収納できる収納家具を用意しましょう。また、個人ロッカーには書類やパソコンなど業務で使用するものも収納するため、セキュリティ機能も重要です。

バックヤード

バックヤードに設置する収納家具は、出し入れのしやすさや視認性などを重視して選ぶとよいでしょう。オープン棚や引き違い扉などは収納物が見えやすく、取り出しやすいことがメリットです。また、前述のとおり2100mm程度までの高さなら、手が届きやすいため収納物の出し入れがしやすくなります。機密扱いの書類を保管したい場合は、防犯性を考慮して扉を施錠できるタイプの収納家具を選ぶのがおすすめです。

オフィスの収納家具事例

実際に収納家具を選ぶ際は、どのようなものを選べばよいのでしょうか。ここでは、オフィスの収納家具の事例をご紹介します。

L6 パーソナルロッカー

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L6 パーソナルロッカーは、扉裏収納ボックスや配線機能、ダイヤル錠、Activelock IC ライトなど多彩な機能が付いている個人ロッカーです。インテリア性が高く、執務室に設置する収納家具としても適しています。扉裏収納ボックスには、封筒や書類などを収納できるボックスが設置されています。また、ロッカー底面に配線機能が付いているため、パソコンなどの充電にも便利です。ダイヤル錠やActivelock IC ライトにより抜群のセキュリティ性も確保できます。

A4 対応書庫

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A4 対応書庫なら、A4サイズの書類やファイルを効率的に収納できます。組み合わせも自在で用途に合わせた使い方ができるため、執務室やバックヤードなどに設置したい場合もおすすめです。オープン型や両開き扉、引き違い扉、ラテラル型など、さまざまな形状から用途に合ったものを選べます。

スライドハンドル式移動ラック

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スライドハンドル式移動ラックは、ハンドル操作により重い収納物も楽々移動できる収納家具です。大量の資料や書類などを保管するのに適しており、保管スペースを最小限に抑えられるメリットもあります。固定式の収納家具に比べて、収納性を大幅にアップできることが特徴です。普段はほとんど使用しないものの保管が必要な資料や書類の収納場所として利用できます。

収納家具は収納物によって使い分ける

オフィスの収納家具を選ぶうえでは幅や高さなど収納力に目が向きがちですが、同時に収納物や用途、使用頻度に合わせたものを選ぶことが重要です。収納家具はオフィスの使い勝手にも大きく影響するため、この記事を参考に、ぜひぴったりの収納家具を選んでみてください。

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