会議室の内装を決める際に考えるべきこと
ミーティングや重要な会議、もしくはプレゼンテーションなどあらゆる用途で使用される会議室は、オフィスに欠かせないフロアです。人の目に触れる機会も多いため、できるだけこだわった内装をデザインしましょう。ここでは、会議室の内装を決める際に考慮すべきポイントについて解説します。
会議室の広さ
会議室の内装を決める前に、どの程度の広さにするのか検討しましょう。想定する使用人数や目的に合わせて広さを決めることで、ミーティングの効率が高まります。具体的には、使用人数に対して広いオフィスなら、パーソナルスペースが保たれフラットな発言がしやすい空間になるでしょう。心のゆとりも保たれるため、冷静に会議を進行しやすくなります。反対に狭い会議室では、お互いの距離が近くなり意見の飛び交う活気のあるミーティングになりやすいでしょう。そのため、目的に合わせて異なる広さをもつ複数の会議室を設置する事例もあります。
設置するテーブルや椅子
オフィスや会議室のレイアウトは、使用するテーブルや椅子の配置によっても雰囲気や機能性が変わります。ここでは、よく使われるテーブルの形状とその特徴について解説します。
四角のテーブル
四角いテーブルで向かい合うようにイスを設置している、最も一般的な構成です。この配置は、参加者に一体感が生まれるというメリットがあります。重要な打ち合わせや商談などに向いていますが、反面、新しい意見が出にくいというデメリットもあります。
丸テーブル
上座、下座といった座る位置による上下関係がないため、フラットにミーティングが可能です。自由な発想や、活発な意見交換が求められる場面に適しています。
コの字型のテーブル
長方形のテーブルを口またはコの字に繋げて設置し、真ん中を空けて配置する方法です。重厚感があるものの、相互のコミュニケーションが取りづらいという特徴があります。セミナーやプレゼンテーションなど、発表者が中心となる形式の場面に向いています。
壁や備品等の色
色は人間の心理に影響を与えるため、会議室の配色にこだわることも大切です。オレンジや赤の暖色系は議論を活気づけ、白やグレー、ブラックは落ち着いた印象をもたらします。ダーク系の木目やベージュは安心感をもたらすため、重要な会議に向いているでしょう。
会議室の内装事例紹介
ここからは、実際にさまざまな企業の会議室を写真付きで解説します。イメージと近いものをチェックしておきましょう。
増田パートナーズ法律事務所
増田パートナーズ法律事務所の会議室は、弁護士同士のコミュニケーションとクライアントへ信頼感を与えることを目指してデザインされました。会議室のガラス間仕切りや工夫された個室レイアウトにより、お互いの様子が見える連帯感のある空間を実現しています。また照明や外の景色を取り入れた内装により、弁護士が自信を持って働ける環境を整え、クライアントへのサービス向上を図っています。
医療法人A
医療法人Aのヘッドオフィスは、和モダンのエッセンスを取り入れた内装を採用し、重厚な風格を表現しています。ホテルライクなデザインにより、来客者へのホスピタリティを考慮し、外の景色を取り入れることで奥行きのある空間を設計しています。応接会議室では、ラウンジと応接室の間に張られた液晶フィルムが高層ビルからの眺望を提供しつつ、使用時の視線をコントロールする工夫がされています。
株式会社マーケティング研究協会
株式会社マーケティング研究協会の会議室は、企業へのコンサルティングや研修の打ち合わせに利用されています。広々としたラウンジに面しており、開放感を確保しつつブラインドの開閉によりセキュリティを確保できるよう設計されています。また会話のろう洩を防ぐため、完全防音仕様となっています。さらにテーブルのレイアウトを自由に変えられるように、フロアにラインをデザインして整頓しやすくしています。
株式会社山川出版社
株式会社山川出版社には、幅広い会議に備えて複数のフロアが用意されています。重要な意思決定を行う社長室は、温かみのある木目を基調にした落ち着きのある空間で、ブランドの歴史と高級感を反映しています。会議室も同様に、フォーマルな雰囲気とグレード感を演出しています。多目的ホールでは可搬性のある家具を使用し、ミーティング以外でもランチやリフレッシュに利用されるアットホームな雰囲気を持つ空間になっています。
日本アキュレイ株式会社
日本アキュレイ株式会社はフリーアドレス制を採用しており、さまざまなミーティングシーンに合わせたエリアを用意しています。14名で使える会議室は磨りガラスの仕切りを採用し、開放感とともに気密性も保っています。また少人数で使用できるマルチスペースや、来客用に使用できる小規模会議室、コの字型の接客ブースなど、さまざまな形のコミュニケーションを促進する工夫が施されています。一方で多様な使い方が想定されているものの、コーポレートカラーを採用することで事務所全体に一体感を持たせています。
株式会社アソビズム秋葉原本社
株式会社アソビズム秋葉原本社では、オフィスの枠に囚われない遊び心あるデザインが目を引きます。部署の枠をこえた人との交流を促す、アットホームで面白いエリアを多数設けており、柔軟な思考を刺激することで新しいアイディアの創出を目指しています。中には、靴を脱いで座敷でくつろぎながら交流できるフロアも設けられています。もちろんフォーマルな会議室も用意されており、他のエリアとは違い重厚感のある空間にデザインされています。
株式会社有村紙工
株式会社有村紙工のオフィスは、アートと機能性を融合させたデザインが特徴です。エントランスは画廊のような雰囲気で、素材の多様な可能性を表現しています。全体的に白が基調になっているシンプルな配色ですが、質感にこだわることでワンランク上の雰囲気を作り出しています。注目の会議室は、さまざまな用途に使えるように移動式のデスクを採用。天井吊りのプロジェクターも設置されており、シーンや人数によって幅広く対応可能なフレキシブルな会議室となっています。
グローバルセキュリティエキスパート株式会社
グローバルセキュリティエキスパート株式会社のオフィスは「明るくのびのびと仕事ができる空間、来たくなるオフィス」を目指し、視覚効果にこだわってデザインされています。事務所内には、あらゆるコミュニケーションを活性化するエリアが設けられています。執務室の窓側には羨望を楽しみながら面談できるソファ席が設けられ、少人数でのミーティングが可能です。また会議室やセミナールームでは、フロアごとに異なるテーマカラーを取り入れており、色彩効果によって効率的なミーティングを促しています。
株式会社壽屋
株式会社壽屋のオフィスは、機能性と美しさ、居心地の良さを兼ね備えるようにデザインされています。完全個室の会議室は、プライバシーと遮音性を確保するため二重構造のガラス間仕切りを使用し、KOTOBUKIYAメンバーズカードのデザインを基にしたフィルムが印象的です。また副社長室と隣接しており、ガラス張りで開放感を演出し社員とのコミュニケーションを重視しています。社長室もガラスパーティションで囲まれており、社員の顔が見える設計で執務室との一体感を持たせています。
三井物産グローバルロジスティクス株式会社
三井物産グローバルロジスティクス株式会社のオフィスは、交流を促すオープンな空間を目指してデザインされました。エントランスと会議室は落ち着いた色合いで統一され、ゲストにシナジーを感じさせるデザインになっています。またオフィスの中心には「5TSUBO CAFÉ」スペースが設置され、ミーティングの枠に囚われない、社員同士の自由な交流を促進しています。来客スペースの近くには広めのカウンターを備えたパントリーも設置されており、スムーズに対応を行えるのが特徴です。
会議室の内装はプラスにお任せください
会議室はオフィスのなかでも、部署を問わず多くの人が出入りするエリアです。また、社外との重要な意思決定の場でもあり、多くの人の目に触れることになります。そのため機能的でデザイン性にも優れたものをレイアウトすることで、効率的な会議を実現でき、同時にブランディング効果も期待できます。ただ、多くの企業にとって会議室の改装は不慣れかもしれません。リソースに不安があれば「プラス株式会社」にお任せください。事業内容や目的に合わせた会議室の内装を提案いたします。またオフィス全体のデザインから施工までワンストップで対応可能なため、理想のオフィスを構築可能です。今回紹介した事例以外にも、多くの実績がありますから、詳しくはこちらからご覧くださいませ。
まとめ
会議室はフロアの広さや机の形、配色を工夫することで異なる効果が期待できます。例えば少人数で活発なミーティング環境を作りたいなら、狭めのフロアにコンパクトで暖色系の家具を設置します。また大きな意思決定をするなら広めの空間で重厚感のある家具を設置することで、目的にあったミーティングが促進されるでしょう。プラス株式会社は、今回紹介した会議室の事例以外にも多くの施工実績を持っています。ホームページでも公開していますから、イメージと近い事例を見つけてみてください。