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プロジェクトを成功させるうえで重要な会議であるにもかかわらず、なぜか集中できない、活発な意見が出ないといったことはありませんか? もしかするとそれはレイアウトに問題があるのかもしれません。会議室のレイアウトによって、参加者の意識は大きく変わるのです。そこで今回は、活発な議論を生み出すための会議室レイアウトについて考察します。
会議室のレイアウト5選
会議室のレイアウトといっても、机と椅子を並べるだけでそんなに多くの種類はないのではと思えるかもしれません。しかし実際には、さまざまなレイアウトがあります。以下にその代表例を紹介します。
対面式
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比較的小さな会議室でよく見られるレイアウトです。机ひとつに椅子が4~8脚程度で、向かい合わせで座る形式です。長机や、机を複数一列に並べて使用することもあり、合わせて椅子の数も多くなる場合があります。
コの字式
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机をコの字に並べ、そのまわりに椅子を配置するレイアウトです。「コ」の口の空いた先にホワイトボードやプロジェクタースクリーンを設置し、プレゼンテーションを行うのに適しています。または、口の空いた場所に小さな机を置きファシリテーターが座り、会議を進めていくといったスタイルにも対応可能です。対面式に比べるとある程度、部屋の広さを必要とするレイアウトです。
ロの字式
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四辺すべてを机で囲み、そのまわりに椅子を配置するレイアウトです。会議室のレイアウトとしてはもっともよく見られるもので、大人数での会議に適しています。ただし人数が多ければ多いほど、真ん中のデッドスペースが大きくなるため、コの字式よりさらに部屋の広さを必要とするレイアウトです。
スクール式(シアター式)
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教室や映画館のようにすべての机が演台に向かって並べられているレイアウトです。セミナーや勉強会などに適しています。
アイランド式
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アイランド式は、対面式のレイアウトをふたつ以上設置するレイアウトです。スクール式と同じようにセミナーや勉強会で、グループ単位で作業をしたり、ディスカッションをしたりするのに適しています。
【人数別】会議室において必要な寸法や広さ
会議を円滑に進めるためには、人数に適した広さが必要です。ここでは、会議室に必要な広さを、使用する人数ごとに解説します。
4~6人が使用する場合
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4~6人程度の小規模な会議室では、対面形式のレイアウトが適しています。
4人の場合、目安となる寸法は約6㎡(3m×2m)で、6人の場合は約14.5㎡(4.5m×3m)が理想です。
参加者一人あたりに必要な座席幅は最低でも600~700mm、奥行きは450~600mm程度を確保しましょう。
また、テーブルサイズやテーブル間の距離も重要です。圧迫感を避けるためにテーブルから壁面まで900mm以上の通路幅を確保するようにしましょう。
特に肘つきチェアを採用する場合は、1人あたり幅700~800mmほどが目安です。
10名程度が使用する場合
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10名前後の中規模会議室の場合、24~30㎡程度のスペースが必要です。
この規模の会議室では、対面形式や島型形式、コの字・ロの字形式、スクール形式など幅広いレイアウトが可能です。
仮にスクール形式を導入するなら、横方向には幅600~800mm程度の通路を確保し、縦方向には椅子を引きやすいように800mm程度のスペースを確保しましょう。
参加者が会議室に収まりきれないことが想定される場合、テーブルを置かないシアター形式も検討します。
壁と席の間に設けるスペース幅は800mm程度、避難通路として利用する場合はやや広めにとり1,000〜1,200mmくらいが必要です。
またホワイトボードやプロジェクターを設置するなら、ボード前の通行スペースと講師の動作スペースを確保するために、壁と最前列の席の間を1,200mm程度とるようにします。
30人超えの方が使用する場合
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30人以上の大規模な会議室を設営する場合、120㎡程度のスペースが必要です。
大規模なセミナーやプレゼンが想定されるため、島型形式やスクール形式を採用します。
スクール形式の場合、1つのテーブルに何人座るかによって動員上限数が変わってきますが
、避難通路として壁と席の間に1,000~1,200mmのスペースを確保しましょう
ホワイトボード、プロジェクターを設置する場合は、壁と最前列の席の間を1,200mmほど確保すると動きにゆとりが生まれます。
大規模な会議室では、特に安全面と快適性を両立させる必要があるため、余裕を持った広い通路スペースを確保しましょう。
会議室レイアウトを検討する際の注意点
では実際に会議室をレイアウトする際に、何に注意すべきなのでしょうか? ここでは特に重要なポイントをふたつ紹介します。
自社で行われる会議はどういった用途のものが多いかを把握する
企業によっては、会議形式がある程度決まっている場合も多いです。全社会議や定例会議など大人数が参加する会議が多い、チームごとのミーティングや小さな打ち合わせが多いなど、いくつかの形式に分類できるのではないでしょうか。これまでの経験や現在の状況から、自社で行われる会議はどういった用途が多いのかを把握し、もっとも多い会議形式に合わせたレイアウトを考えましょう。
用途に応じてレイアウトを変更できるような机、椅子を用意する
長机を用意しても折りたたみ式でもキャスター付でもなければ、異なる用途の会議に柔軟に対応することができません。用途に応じて複数の会議室を設置するスペースがあれば問題ありませんが、そうでない場合は、レイアウト変更に対応できる机、椅子を用意するとよいでしょう。
騒音対策を行う
会議室からの音漏れは、情報漏えいのリスクを高めるだけではなく、他の従業員の集中力を低下させ、生産性に悪影響を与える可能性があります。そのため重要な会議が行われる部屋には、吸音性の高い壁材を使用し防音効果を高める必要があります。
また音はちょっとした隙間からも漏れるため、ドアや窓の隙間をしっかりと密閉できるような設計を採用し音漏れを防ぎます。さらにマイクとスピーカーを使った大規模なセミナーが想定されるなら、高い防音効果をもつ防音ドアや二重窓の導入を検討しましょう。
オープンな空間に会議室を設置する場合には、パーテーションを使って仕切り、個人デスクから離れた場所に会議室を設置することで、騒音のリスクを軽減できます。
執務室と会議室の音が、お互いに干渉し合わない工夫が必要です。
家具の寸法は事前にチェック
購入前に、必ず家具の寸法をチェックしておきましょう。
またオフィス家具を選定する際には、最大寸法だけでなく有効寸法にも注目します。
最大寸法は家具の全体的な大きさを指しますが、実際には有効寸法が使用感に大きな影響を与えます。
有効寸法とは、人が座るときにテーブルのふちから椅子を引いた際の内側の長さのことで、座る人の快適性に影響を与えます。仮に幅1400mmの長机があった場合、脚の幅が30mm×2脚分で60mmあると、有効寸法は1340mmになります。この寸法を確認せずに家具を購入すると、座ったときに窮屈に感じることがあります。
またテーブルの脚が斜めにデザインされている場合や、収納スペースを含む家具なら、有効寸法がさらに制限されます。そのためカタログやウェブサイトで、最大寸法だけでなく有効寸法を確認して家具を選びましょう。
こだわりがあるなら、実際にショールームを訪問して確認することも有効な手段です。
会議室レイアウトは広さや環境も考慮することが重要
さまざまな会議室レイアウトを紹介しました。レイアウトによって会議の雰囲気や参加者の意識が変わることも理解できたでしょうか。最後に、決定したレイアウトの効果をさらに発揮させ、活発な議論を生むためのポイントについて紹介します。
それは会議室の広さと環境です。
一般的に狭い空間は活発な議論が生まれやすく、広い空間はリラックスした雰囲気になり冷静な意見が得られやすいといわれています。用途によって複数の会議室を用意することが最適ですが、スペースがない場合はパーテーションをうまく使うことで、会議を行う空間の広さを変えることをおすすめします。
ほかにも、窓を設置しなければ集中力が高まる、壁をガラス張りにすればオープンな雰囲気になるなど、環境によっても参加者の意識は変わります。レイアウトとあわせて、会議を行う空間の広さや環境もしっかりと検討することが、活発な議論を生む会議室設置の重要ポイントといえるでしょう。
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