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役員室というと、重厚で高級感のあるオフィスデザインや家具をイメージする人も多いでしょう。オフィスにおける役員室は、ほかの執務スペースとは異なる機能を持つ場所です。そのため、新たに役員室を設置する場合、役員室の位置づけを明確にし、機能をそろえておく必要があります。役員室に必要な機能とは、応接機能、執務機能、ミーティング機能などです。機密情報を扱う場合は、防音性も必要となります。自社にとってふさわしい役員室のあり方を検討しましょう。
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役員室のレイアウトで考えるべき機能
役員室では執務や応接、ミーティングなどを行うための機能が必要です。また、重要な会議の場として使う場合は、防音性も重要となります。役員室としての機能を果たすためには、家具やレイアウトに配慮する必要があるでしょう。ここでは、役員室に必要な機能を紹介します。
来客を迎える応接機能
応接機能を備えるには、センターテーブルやソファ、チェアを基本とした応接セットが必要です。4人用や6人用など対応人数で選ぶことができます。ソファの素材は本革や合皮、布張りなど、役員室にふさわしいタイプを選びましょう。ミーティングスペースで応接する場合は、ミーティングテーブルに応接タイプのチェアを合わせるという方法もあります。
静かに集中できる執務機能
役員は忙しいスケジュールの合間に執務をこなさなければなりません。そのため、機能性に優れた役員用デスクやチェア、書庫スペースなどが必要です。A4ファイルが取り出しやすい引き出しや、長時間座っても疲れにくいチェアなど、使いやすいオフィス家具を選びましょう。執務の合間に食事や着替えなどを行うこともあるので、パーティションでプライベートなスペースを設けることもあります。
快適に行えるミーティング機能
ミーティング機能を備えるには、4~6人程度で使えるミーティングテーブルやチェアの設置が必要です。ミーティングテーブルは、大きな資料を広げられる大型サイズがよいでしょう。チェアも役員室にふさわしい高級感のあるデザインや素材を選ぶのが理想的です。ノートパソコンを使用することも考慮し、LANケーブルやOAタップを収納できるタイプもあります。
機密情報を守る遮蔽や防音機能
機密情報を扱う場合は、高い防音性が必要になることもあります。また、複数の役員室が隣接した構造になっている場合は、各部屋の音が騒音にならないようにしなければなりません。防音性を高めるには、専門の業者に防音工事を依頼する必要があります。防音扉や仕切り壁の設置、換気システムの変更などで防音性を高めることが可能です。
役員室のレイアウトのポイント
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ここでは、役員室のレイアウトを計画する際に注意すべきポイントについて解説します。
通路幅は狭めに、役員の動線は広めに
役員室のレイアウトを決めるとき、注意したいのは動線の幅です。
役員室を使う人数は他のエリアと比べて少ないため、通路幅は狭めにしても問題ありません。
その分、役員が移動するための動線をゆったりととることで、業務においてストレスを感じにくくなるでしょう。
役員室の入り口からデスクまでの道幅は少なくとも1000mm幅を目安にとり、普段通ることの少ない通路は700mm程度でも十分です。
デスクと応接セットの間も役員の往来が想定されるため、やや広めに確保します。特に収納棚がある場所は広めに取ることで、干渉しないスペースを確保します。
役員室のカラーは自社のイメージに合ったものを選ぶ
役員室のカラーは、基本的に自社のイメージカラーにあったものを選択します。
それぞれのカラーが与える印象についてチェックしておきましょう。
茶色系
茶色系の色は自然にある色のため、飽きがこず癒しの効果も期待できます。ラウンジのような落ち着いた雰囲気になり、素材によって色味も違うためさまざまなコーディネートが可能です。配色を誤ると圧迫感にもつながるため注意が必要です。
赤色系
エネルギーを感じさせる赤色には、革新的なアイディアや活発な意見交換を促す力があります。一方で注意して扱わないと、やや粗雑なイメージを与えてしまうこともあります。
黄色系
黄色は活発さを表すビタミンカラーの一つです。オフィスにおいても、発想力や創造性を刺激する効果があります。刺激の強いカラーのため、面積を控えめにすることがポイントです。
緑色系
安らぎを感じさせる緑色には、リフレッシュ効果や疲労軽減などの効果が期待できます。一方、面積が多いと意欲の減退にもつながるため注意が必要です。
青色系
知的な印象のある青色は、リラクゼーションと適度な緊張が調和しておりクールダウンに効果的です。やや冷たい印象を与えることもあるため、適度に使用するのがポイントです。
黒色系
スタイリッシュで引き締まった印象を与える黒色は、高級感を演出するのにぴったりのカラーです。ただし引き締め効果が強いため、広い範囲に使うと圧迫感が生まれ、役員室が暗い印象になります。
白色系
誠実な印象のある白色は、役員室の圧迫感を軽減させる効果があります。ただし光を反射するため、目が疲れにくくなることや汚れが目立つことは難点です。
役員室のスタイルは企業方針によって異なる!
役員室は企業の方針によってスタイルが異なり、重厚感のある個室タイプの役員室から、オープンな役員スペースまでさまざまなタイプがあります。ここでは、役員室のさまざまなスタイルを紹介しましょう。
個室タイプの役員室
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役員室というと、真っ先に高級感のある個室タイプの部屋をイメージする人が多いでしょう。機密性の高い個室タイプの役員室は、重要な情報も扱いやすいのが特徴です。そのため、個室タイプの役員室では、応接機能やミーティング機能も兼ね備えていることが多くなります。外部からのアクセスも制限されるので、セキュリティにも優れていることがメリットです。一方で、一般の社員がアクセスしにくいため、場合によっては来室の受け付けを行う応接対応スタッフの配置が必要となります。
ドアやパーティションで区切られた役員スペース
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一般の社員が働く場所と同じフロアに、ドアやパーティションで区切られた役員スペースを設置する企業もあります。ドアやパーティションで区切られただけの役員室は、社員がアクセスしやすいことが特徴です。応接対応スタッフを配置しないケースも多く、社員が直接役員に相談することができます。また、ドアにセキュリティシステムが設置できるタイプならセキュリティ面でも安心です。木目調やダークブラウンなどのパーティションを選び、オフィス家具を高級感のあるものにすれば、適度な重厚感を保つこともできます。完全個室タイプの役員室に比べ、コストは安く抑えられるでしょう。
オープンな役員スペース
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従来のような個室タイプの役員室やパーティションで区切られた役員スペースを廃止し、完全にオープンな役員スペースに変える動きも広まっています。役員がオフィス内の様子を把握しやすいことや、社員が気軽にアクセスできることがメリットです。役員が把握しておく必要がある情報が効率的に入ってくるため、迅速な対応が可能となります。ただし、オープンタイプの役員スペースでは機密情報の扱いには注意しなければなりません。機密情報を扱う際は、個室会議室へ移動する必要があります。
役員室のスタイルは企業の方針によって異なる!
オフィスにおける役員室の機能をそろえるには、パーティションやオフィス家具などの設置が必要になります。ただし、企業によって役員室のスタイルも異なるので、自社の方針に合った役員室の設置を目指しましょう。従来のような個室タイプの役員室以外にも、パーティションを設置しただけの役員スペースやオープンスペースにしている企業もあります。それぞれの特徴や注意点を把握したうえで、最適な役員室のスタイルを決めることが大切です。
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