この記事でわかること
- ABWの基本とフリーアドレスとの明確な違い
- 企業がABWを導入する6つのメリットと4つのデメリット
- 自社への導入を成功させるためのステップと具体的な企業事例
働き方の多様化が進むなか、新しいオフィス戦略として、ABW(Activity Based Working)という言葉を耳にする機会が増えています。ABWとは、その日の仕事内容に応じて、従業員がみずから働く場所を自由に選べる革新的なワークスタイルです。
しかし、総務や経営層にとっては、「ABWはフリーアドレスと何が違うのか」「ABWを導入しても、コストに見合う成果が出るのか」といった実務・経営面での判断に迷うケースも少なくありません。
この記事では、導入によって得られるメリットや直面しやすいデメリットのほか、プラスが手掛けた事例をもとに自社に最適なワークプレイスづくりのヒントをお届けします。
ABWとは、業務内容や気分に応じて場所を選ぶワークスタイルのこと
ABW(Activity Based Working)とは、業務内容や気分に応じて、働く場所をみずから選択できる新しいワークスタイルのことです。オフィス、自宅、カフェ、コワーキングスペースなど、仕事内容に最も適した場所で業務を遂行するという柔軟性が特徴といえます。
ABWには「広義」と「狭義」の考え方があります。広義のABWは、働く場所をオフィスに限定せず、社外の環境も含めて自由に選べるスタイルです。一方、狭義のABWではオフィス内における働く場所の選択に焦点が当てられており、オフィス内に設置された多様なワークスペースを、業務に応じて使い分ける形式を指します。
ABWにおける「10の活動」とは?
ABWのコンセプトは、日々のビジネスシーンにおける働き方を「10の活動(アクティビティ)」に細分化して捉えるのが大きな特徴です。自社のオフィス環境や制度にABWを落とし込む際は、従業員が今どの活動を行っているかに着目し、それぞれに最適な空間を用意することが基本となります。ABWにもとづく10の活動は、下記のとおりです。
<ABWにもとづく10の活動>
- 高集中:中断なく高い集中が求められる個人作業
- コワーク:短い会話を交えた個人作業
- 電話やウェブ会議:オンライン上での会議や通話
- 二人作業:近距離でのペア作業
- 対話:2〜3人でのディスカッション
- アイディア出し:3人以上でのブレインストーミング
- 情報整理:進捗確認や簡単な会議
- 知識共有:プレゼンなどの情報伝達
- リチャージ:リフレッシュのための時間・空間
- 専門作業:特別な設備や環境を必要とする作業
このように、働き方を業務単位で細分化し、それぞれに最適な「場所」を選択するという考え方が、現代の多様な働き方にマッチし、ABWは今後ますます注目されると考えられています。
ABWが注目されている背景
ABWが注目されるようになった背景には、働き方の多様化とテクノロジーの進化、そしてコロナ禍による社会的変化が大きく影響しています。
特に近年では、時間外労働の上限規制や有給休暇の取得義務化といった「働き方改革」への対応が企業に強く求められるようになりました。加えて、出社とリモートワークを組み合わせる「ハイブリッドワーク」が定着したことで、オフィスを「単に集まって作業する場所」から「イノベーションや成果を生み出す場所」へと再定義する動きが加速しています。
プラスでは、周囲の視線や音を遮って高集中や、電話・ウェブ会議に最適な集中ワークブース、長時間の個人作業でも快適性を維持する高機能チェア、人数や目的に応じてレイアウトを自由に変更できる可動式ミーティングテーブルなど、課題に合わせた最適なワークプレイスづくりをトータルでバックアップいたします。詳しくは、ABW導入ガイドをご覧ください。

ABWとフリーアドレスの違い
ABWはフリーアドレスと混同されがちですが、それぞれの働き方には明確な違いがあります。それぞれの働き方を「時間の自由度」と「場所の自由度」の2軸で整理して見てみましょう。
■ABWとフリーアドレスの違い

フリーアドレスは、オフィス内の限られた範囲で席を自由に選べる制度です。従業員の固定席を廃止し、自分の好きな場所に座ることができます。スペースの有効活用や部署間のコミュニケーション活性化、オフィスコストの削減などが目的です。
つまり、フリーアドレスが「オフィス内の自由な座席選択」であるのに対し、ABWは「業務に最適な空間と時間を自由に選べる」、さらに柔軟で幅広い働き方といえます。
一方、ABWはオフィス内にとどまらず、自宅・コワーキングスペース・カフェ・サテライトオフィスなど社外の空間も選択肢に含まれます。さらに、働く「時間」においても柔軟性が高く、個々のライフスタイルや集中力の波などに合わせて、自律的に働くことが可能です。
フリーアドレスについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
【事例あり】フリーアドレスの種類やメリット、導入事例を紹介
【導入事例あり】フリーアドレス導入はなぜ失敗する?成功のコツを紹介
ABW導入によって得られる企業にとっての6つのメリット
ABWの導入は、企業のカルチャーや生産性を根本から変革するアプローチです。多様なワークスタイルを支える環境を整えれば、結果として企業競争力を高めるさまざまなプラスの効果を生み出します。
ここでは、ABW導入によって企業側が得られる6つのメリットについて詳しくご紹介します。
<企業にとっての6つのメリット>
- メリット1:業務効率化・生産性向上の実現
- メリット2:コミュニケーションの活性化
- メリット3:従業員満足度の向上
- メリット4:優秀な人材の確保(雇用・育成コストの削減)
- メリット5:オフィススペースの有効な活用
- メリット6:BCP(事業継続計画)への貢献
メリット1:業務効率化・生産性向上の実現
ABW導入による最大のメリットのひとつが、業務効率の改善と生産性の向上です。集中力が求められるタスクでは静かなブースや在宅勤務を選び、アイディア出しやディスカッションが必要な場面ではカジュアルなミーティングスペースやカフェエリアを活用することで、場所と業務のミスマッチを解消できます。
このように従業員が集中できる時間を確保しやすくなるため、結果的に全体のアウトプットが高まるでしょう。
メリット2:コミュニケーションの活性化
ABWの導入により、社内のコミュニケーションが自然に活性化されるという効果も期待できます。ABWでは日によって異なるメンバーと近くで仕事をする機会が増えるため、偶発的な出会いや会話が生まれやすくなります。このようなカジュアルなやりとりが、イノベーションのきっかけや部門間の連携強化につながることも少なくありません。
このように、ABWは組織全体の「人と人とのつながり」を促進し、風通しのよい社内文化の形成にも貢献します。
メリット3:従業員満足度の向上
ABWを導入すれば、従業員の働きやすさが向上し、結果として従業員満足度の向上にもつながります。「従業員の自主性と選択の自由」を尊重する働き方で、ストレスの軽減やワークスタイルの最適化につながるでしょう。
従業員の「働きやすさ」や「仕事への満足感」を高めるだけでなく、自律性やエンゲージメントの向上にも貢献します。また、企業がABWを導入すれば、従業員が「この会社は自分らしく、かつ成果を出しやすい環境を整えてくれている」と感じ、会社への信頼感やロイヤルティが向上するかもしれません。
メリット4:優秀な人材の確保(雇用・育成コストの削減)
ABWの導入は、優秀な人材を引きつけ、定着率を高めるための強力な手段となります。現代の労働市場では、働き方の柔軟性を重視する傾向が高まっており、「どこで」「どのように」働けるかは求職者にとって大きな判断基準のひとつです。ABWを導入している企業は、働きやすさやライフスタイルとの両立を重視する優秀な人材にとって、魅力的な職場と映ります。
さらに、ABWがもたらす働きやすい環境によって、既存従業員の離職防止にも効果的です。定着率が向上すれば、新たな人材の採用や育成にかかるコストを削減でき、長期的な人事戦略にも貢献します。
メリット5:オフィススペースの有効な活用
ABWを導入すると、オフィススペースをより効率的かつ柔軟に活用できるようになります。ABWは「そのときに必要な場所を使う」というスタイルのため、席や設備の無駄を大幅に削減できます。これにより、使用頻度の低いスペースを見直し、コストの最適化や空間の有効活用が可能です。
必要以上のスペースを確保する必要がなくなることで、オフィスの縮小やフレキシブルオフィスの活用といった選択肢も生まれ、コスト削減や環境配慮の観点からもメリットがあります。
メリット6:BCP(事業継続計画)への貢献
災害・感染症など不測の事態が発生した際も、働く場所をオフィスに限定しないABWは業務継続の選択肢を広げることが可能です。特定の拠点に機能が集中しないため、被災時でも他拠点・在宅・コワーキングスペースへの切り替えがスムーズに行えます。
また、ABWの導入にあたって整備するクラウドツールやVPN、ペーパーレス化などのICT基盤は、緊急時にも即座に機能します。平時の運用がそのまま有事の対応力につながる点で、BCPの観点からもABWへの投資対効果は高いといえるでしょう。
ABW導入時に注意すべき企業にとってのデメリット
ABWは多くのメリットをもたらす一方で、これまでの固定的な働き方を大きく変えるため、導入・運用にあたっての注意点もあります。ここでは、企業が直面しやすいデメリットとその対策を解説します。
<ABW導入時に注意すべき企業にとってのデメリット>
- デメリット1:管理コストの増加
- デメリット2:コミュニケーションが少なくなるリスク
- デメリット3:環境整備のコスト
- デメリット4:セキュリティリスクの増大
デメリット1:管理コストの増加
ABWは固定席に比べて、誰がどこで働いているかが見えにくくなるため、管理が複雑化する懸念があります。特に、オフィス外勤務が増えることで見えない長時間労働が発生しやすく、従来の「席にいる時間」を前提とした人事評価では、従業員の成果を正しく測れなくなるリスクもあります。
隠れ残業を防ぐためには、PCログ管理や、アウトプットに焦点を当てたMBO・OKRなどの評価制度へのシフトが必要です。また、座席管理システムを活用すれば、在席状況の可視化だけでなく労務管理のハードルも一気に下がるでしょう。
プラスの座席管理システム「Suwary(スワリー)」は、誰がどこにいるかをリアルタイムで可視化することが可能です。在席確認の心理的コストを下げ、勤怠管理のベースデータとしても役立つため、労務管理としておすすめします。
「Suwary(スワリー)」について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
プラスの座席管理システム「Suwary(スワリー)」

デメリット2:コミュニケーションが少なくなるリスク
働く場所を自由に選べる一方、従業員がオフィスに出社しなくなったり、業務ごとに離れて座ったりすることで、「偶然の会話」や「ちょっとした相談」の機会が減るリスクがあります。特に新入社員や中途入社者にとっては、周囲に質問するハードルが高くなり、心理的な孤立感が生まれる懸念もあります。
オフィスでのコミュニケーションを増やすためには、チーム出社日など定期的な対面の機会を設けたり、チャット・ビデオ会議ツールの活用ルールを標準化したりすることが有効です。また、オフィス内に自然と人が集まるリフレッシュエリア(マグネットスペース)を配置するのもよいでしょう。
デメリット3:環境整備のコスト
ABW導入時には、照明や音環境、オフィス家具の導入や、外部のサテライトオフィス契約など、初期の設備投資が想定以上にかかることもデメリットに挙げられます。とはいえ、ABWを成功させるには、高集中スペース、Web会議ブース、コラボレーションエリアなど、10の活動に応じたオフィス内外の環境整備が欠かせません。
ABW導入時のコストを抑えるには、最初からオフィス全体を大改修するのではなく、まずは一部のフロアから実験的に導入する「スモールスタート」がおすすめです。レイアウトを柔軟に変えられる可動式ミーティングテーブルなどを選べば、将来の運用見直しにも低コストで対応できます。
デメリット4:セキュリティリスクの増大
ABWを導入すると、オフィス外での勤務や、社内での頻繁な移動が増えるため、公共エリアでの画面ののぞき見、Wi-Fi経由の情報漏洩といった外部リスクが発生しやすくなります。また、社内であっても固定席がないため、書類やデバイスの置き忘れによる内部情報の漏洩にも注意が必要です。
この課題を解決するには、働き方の自由度を担保しつつも、明確なセキュリティルールを策定・周知することがカギとなるでしょう。具体的にはPCののぞき見防止フィルターの着用義務化や、ペーパーレス化の徹底、機密情報を扱うための専用ブースの設置などが効果的です。
ABWを導入するステップ
ABWを導入するには、目的や制度、環境、ツールといったさまざまな要素を段階的に整えていく必要があります。ABWを導入するステップは次のとおりです。
■ABWを導入するステップ
# ステップ 詳細 1 ABW導入の目的を定める ABWで何を実現したいのか、導入の目的を明確にする 2 現在の働き方を調査して導入を判断する オフィスの使われ方や従業員の働き方を可視化し、ABW導入の必要性と適性を見極める 3 レイアウトを検討する 業務内容に合ったスペース設計を行い、多様な働き方に対応できるレイアウトを検討する 4 社内制度を見直す 就業規則や評価制度など、柔軟な働き方に合わせて制度やルールを再構築する 5 ITツールやセキュリティを整備する ICT環境とセキュリティ、インシデント対策を万全にする 6 オフィス・自宅以外の作業場所を整備する 自宅やオフィスに加え、シェアオフィスやコワーキングスペースなども視野に入れてルールやガイドラインを整備する
ABWを導入する際のポイント
ABWを効果的に導入・定着させるためには、ただ制度やレイアウトを整えるだけでは不十分です。ここでは、ABW導入時に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
<ABWを導入する際のポイント>
- 従業員のニーズを取り入れる
- 専門家の意見も取り入れる
- ABWを導入しやすい職種かどうかを検討する
従業員のニーズを取り入れる
ABWは従業員が主役の働き方です。だからこそ、実際に使う従業員の声を取り入れることが不可欠です。
導入前にはヒアリングやアンケートを通じて、働き方の課題や求める環境を把握しましょう。例えば、「集中できるスペースが足りない」「ミーティング場所が取りづらい」などの声を反映することで、実際に使いやすいABW環境を設計できます。
専門家の意見も取り入れる
ABWの導入は、レイアウト設計や制度改革、IT環境の整備など多岐にわたります。自社だけですべて対応するのは難しい場合もあるため、専門家の知見を取り入れることが成功への近道です。
例えば、ワークプレイス設計のプロやITインフラの専門業者などに相談することで、業務に合った空間づくりや、セキュリティを確保した働き方の実現が可能になります。
ABWを導入しやすい職種かどうかを検討する
ABWはすべての職種に適しているとは限りません。導入前に、自社の職種や業務内容がABWに向いているかを見極めるための検討ポイントは下記のとおりです。
<具体的な検討ポイント>
- 場所の制約が少ない職種か:企画、マーケティング、ITエンジニアなどのように、PCとネット環境があれば成果を出せる業務かどうか
- 現場での物理的対応が必要な職種か:受付、製造、対面接客、物流など、特定の場所にいることで成り立つ業務かどうか
- 部署ごとにグラデーションをつけた導入が可能か:全社一律でルールを縛るのではなく、職種ごとの特性に合わせて、「週2日ABW」など柔軟な運用が許容できるか
プラスが手掛けたABWの導入事例
ここからは、プラスがオフィスリニューアルをお手伝いした際に、ABW導入した企業事例を紹介します。導入の背景や工夫、得られた成果などを通じて、ABW導入のヒントを見つけてください。
さまざまなスペースで自由な働き方ができるオフィスが完成したコーラス株式会社 様

| 入居人数 | 約140名 |
| 延べ床面積 | 約940平方メートル |
| 業界・業種 | 卸売業 |
文具・事務用品の卸売業を展開する同社では、製品・サービスのマーケティング・企画・販売部門でABWを導入。ワーキングラウンジからカンファレンススペース、アクティブなワークエリアなどを設けることで、多様で自由度の高い働き方をサポートしています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
“Safer and Cozy workplace”を実現するオフィス|コーラス株式会社 様
さらなるイノベーション創出のためにニューノーマルオフィスを実装した株式会社NTTデータ コンサルティング&ソリューション事業本部 様

| 業界・業種 | 情報・通信業 |
コロナ禍を経てニューノーマルオフィスを実践するために、ABWを導入したプロジェクト。目的に合わせてデザインを変えたプロジェクトブースは、出社につながる機能性とコミュニケーションが深まる仕掛けを施しました。さらなるイノベーションの創出につながることが期待されています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
アフターコロナにおける新たなオフィスの考え方|株式会社NTTデータ コンサルティング&ソリューション事業本部 様
心地よく、効率的に働けるワークスペースづくりを徹底したサムティ株式会社 様

| 入居人数 | 約50名 |
| 延べ床面積 | 約942平方メートル |
| 業界・業種 | 不動産業 |
オフィスリニューアルの際に、ABWを導入した同社。従業員が心地よく、効率的に働くためのワークスペースを徹底し、東京本社と東京支店のコラボレーションが促進されるオープンなオフィスを目指しました。東京本社と東京支店それぞれのオフィススペースを離れた位置にレイアウトしながらも、その中央部分にカフェスペースやWEBブースなどの共用エリアを設け、コラボレーションが促進される仕掛けを取り入れています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
ABWを導入に合わせ、さまざまな働き方にフィットする什器を取り入れた株式会社ジムブレーン 様

| 入居人数 | 約50名 |
|---|---|
| 延べ床面積 | 1F:約420平方メートル 2F:約400平方メートル |
| 業界・業種 | ICT機器販売業 |
オフィス移転に合わせ、ABWを導入した同社。働き方に合わせられるようさまざまな什器を配置し、カラーリングをそろえることで統一感を持たせました。ショールームやセミナー、ライブオフィスなど、一体感を持たせたスペースを設けたことも大きな特徴です。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
ABWで業務効率化や従業員満足度を向上させたいお客さまはプラスにご相談ください
従業員がみずから最適な環境を選んで成果を最大化するABWは、これからのハイブリッドワーク時代におけるオフィスの理想形です。制度・環境・意識のすべてを調和させたオフィスリニューアルを進めるには、専門的な知見を持ったパートナー選びが重要になります。
プラスでは、貴社の課題や職種に合わせたABW環境の設計や、IoTを活用した座席管理システム「Suwary(スワリー)」の導入をワンストップでサポートいたします。ABWの導入検討や、オフィスリニューアルを検討している担当者さまは、プラスへお気軽にお問い合わせください。
ABWに関するよくある質問
ABWとフリーアドレスの違いは?
ABWとフリーアドレスの違いは、選択できる場所の範囲と時間の自由度にあります。フリーアドレスは「オフィス内の限られた範囲で、空いている席を自由に選ぶ制度」ですが、ABWはオフィス内にとどまらず、自宅、カフェ、コワーキングスペースなど「社外も含めたあらゆる場所」が選択肢に入ります。さらに、業務内容に合わせて働く「時間」も自律的にコントロールできる点が、ABWならではの特徴です。
ABWを導入するメリットは何ですか?
ABWを導入する最大のメリットは、場所と業務のミスマッチを解消することによる「生産性の向上」です。企業側には、コミュニケーションの活性化や優秀な人材の確保、オフィス空間の有効活用、BCP対策の強化といった経営効果があります。従業員側にとっても、自己決定感によるモチベーションの維持や通勤ストレスの緩和、理想的なワークライフバランスの実現など、双方に多くのプラスをもたらします。
ABWを導入する際のポイントは何ですか?
ABWを導入する際は、事前の従業員アンケートなどで現場の課題を抽出し、従業員のリアルなニーズを反映させることが大切です。また、ペーパーレス化や電話のクラウド化を進めつつ、自社の職種に合わせたグラデーションのあるルールを設けると、ABWの形骸化を防げます。ABW導入の際は、空間設計から制度改革までトータルで相談できるオフィスづくりの専門家の知見を活用することをおすすめします。

