
プラスファニチャーカンパニーでは、従業員エンゲージメントを向上させるオフィス空間づくりの考え方として「イゴコチメイキング」(※)をご提案しています。本記事では東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」での実践を踏まえ、「イゴコチメイキング」の有効な方法をご紹介します。
※「イゴコチメイキング」とは
物理的な機能性と社会的なつながりの両面を整え、ワーカーの求めるイゴコチに寄り添うオフィス空間づくりの考え方です。家具の使い心地や空間の印象だけでなく、相手との関係性や自分の状況に応じた自然な交流を促すことで、個々のベストを引き出しみんなのシナジーを起こします。詳しくはコチラ>>
働き方の変化によるコミュニケーション課題
自由な働き方を受け入れる時代背景やコロナ禍を経て、近年ではリモートワークを導入する企業が増えました。プラスファニチャーカンパニーでも、コロナ禍明けからは週3日以上の出社とリモートワークを併用するハイブリッドワークを採用しています。
働きやすさは向上する一方で、リアルに顔を合わせる機会が減り、中途入社のメンバーが増えたことも重なって、「顔と名前が一致しない」「部門間・世代間を越えたコミュニケーションが乏しい」という課題も強く感じるようになっていました。
一般の会社員500人を対象に行った調査でも、
「同じオフィスに顔と名前がわからない相手が半分以上いる人」は47%、
「自分の職場の部門間コミュニケーションは充分でない人」は52%
という結果が得られ、こうした課題は多くの企業に共通するものだと考えられます。
そこでうまれた社内共創活性化プロジェクト
そのような社内コミュニケーションの希薄さを背景に、2022年12月に東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」を開設したタイミングで、若手社員が中心となり社内共創活性化プロジェクトを立ち上げました。
その名も、Co – [ ] project (コ・プロジェクト)。
「Co」は「共に」を意味する接頭語で、[ ]にはその時々で“共にすること”を変えられる柔軟性を込めています。前身となる、社内コミュニケーション活性化を目的とした 「ワクワクプロジェクト」 はコロナ禍も重なり活動が途絶えていましたが、それを新たな形で再始動させたものです。
企画・運営だけでなく、予算答申から活動報告まで
このCo – [ ] projectの主な活動は、社員が参加したくなる交流イベントの企画・運営です。たとえばクリスマス納会などの立食パーティ、ゲームやスイーツ・コーヒーなど興味に合わせて楽しめるイベントを、業務終了後のオフィスで開催しています。また、家族や友人をオフィスに招待できる休日開催の“WELCOME DAY”も企画し、いずれも好評を得ています。






WELCOME DAYの様子
イベントの企画・運営にとどまらず、企画書の作成や経営陣への年間予算の申請・承認プロセスもプロジェクトメンバーが担当しており、それらの経験は業務にも活かせる実践的な学びになっています。任期の終了時には、会社および次期メンバーに向けて活動報告を行い、成果・反省・ノウハウを引き継ぐことで、活動の継続性を担保しています。
イベント開催を支えるオフィス空間
こうしたイベント開催を支えているのが、オフィス空間です。プラスファニチャーカンパニーの東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」では、多目的用のオープンスペースをイベントのメイン会場として活用しています。
業務時間内は個人作業や軽い打合せ、ランチに使われるスペースですが、家具の配置を調整すれば数分でイベント仕様に早変わりします。オフィス内で開催することで、「仕事終わりにちょっと顔を出してみよう」という気軽さを生み、参加へのハードルを下げる効果も期待できます。


また、出入口や水回りの近くにあるゴミ箱付きの大きなカウンターは、普段は給湯スペースとして使用されていますが、イベントのサブ会場やバックヤードとしても活用できます。これにより、準備や片付けもスムーズに行えます。


業務の一部として位置づけることでモチベーションアップに
Co – [ ] project は、非公式なボランティア活動ではなく人事発令によって任命される正式なプロジェクトです。また活動を円滑に進められるよう、各部門長にもバックアップを要請しています。そのことで、プロジェクト活動が業務の一部として位置づけられ、周囲からの理解とサポートを得られています。
交流イベントの楽しい雰囲気を損なわないよう、参加人数や満足度などの数値目標はあえて設定しない方針です。その一方、プロジェクトへの取組が業績評価に加点される人事評価制度を導入することで、メンバーのモチベーションを適切に維持しています。
こうした背景もあり、立候補制によるプロジェクトメンバーの決定も毎期スムーズに行われ、自発的な参画によって活動が継続しています。
継続的な交流が風土醸成につながる
特に新入社員や中途入社のメンバーは、業務で関わりの薄い相手とのコミュニケーションが難しい状況がありました。しかし、定期的に開催されるイベントを通じて、自然に雑談できる関係性を築けるようになっています。
その結果のひとつとして、フリーアドレス席では異なる部署のメンバー同士がひとつのテーブルに相席し、お互いの業務に興味を持ったり相談したりする光景も見られるようになりました。
また、業務内では見えない個々のキャラクターを垣間見ることで、意外な人材の発掘につながり、能力開発や人材育成の面でも貢献しています。
多くの企業で忘年会や納会などのイベントは行われていますが、それを単発で終わらせず、継続的な活動として取り組むことが重要です。プロジェクトの仕組みや運営方法を工夫することで、こうした取組を風土醸成の活動に昇華させるひとつの参考例としてご活用ください。
オフィス見学ツアーがおすすめ

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