オフィスの雰囲気は人材の採用力にも関わる重要な要素です。魅力的なオフィスづくりをすることで、求職者が企業に抱くイメージが良くなり、採用活動に良い影響をもたらす可能性があります。特に、新卒採用においては求職者が職場環境を重視する傾向があり、優秀な人材を確保するためにはオフィス環境の整備が重要です。そこで今回は、オフィスの採用力について解説します。オフィスを魅力的にするメリットやポイントなども解説するので、採用力向上のためにぜひ参考にしてください。
オフィスは採用力にも関わる要素
求職者にとって、企業イメージや労働環境は応募する企業を見極めるうえで重要な要素です。求職者の多くはオフィスの雰囲気を重要視しています。オフィスが魅力的であれば、企業に対する愛着が湧きやすくなり、働きやすい職場という印象を持ってもらえる可能性が高まるでしょう。つまり、魅力的なオフィスは採用ブランディングにもつながるのです。
そのため、近年ではオフィスデザインにこだわる企業も増えています。おしゃれで機能的なワークスペース、リラックスできる休憩スペース、育児中の女性に配慮したオフィスレイアウトなど、オフィス環境の整備を進める企業は少なくありません。オフィスの整備にはコストがかかりますが、優秀な人材を集めるために重要なポイントと考えられています。希望する人材を採用できれば、企業の生産力向上が見込めるためです。
特に、1990年代半ばから2010年代に生まれたZ世代は、出社率を含めて働く環境を重視している傾向が見られます。2023年現在、Z世代は新卒採用世代にあたるため、企業もこの世代の傾向を見極めたうえで採用活用の対策を検討することが大切です。Z世代の傾向として、ワークライフバランスを重視する人が多いといわれています。また、時間や場所を限定されずに自由に働きたいと考える人も多い傾向です。そのため、新卒採用においては特に、「自由な働き方ができるか」、「オフィス環境が良いか」が重要なポイントになるでしょう。
オフィスを魅力的にするメリット
オフィスを魅力的にすることで、企業のイメージアップを図ることができます。特に、採用活動において、どのようなメリットが期待できるのかを解説します。
第一印象が良くなる
オフィスは企業の顔でもあるため、第一印象が決まる重要なポイントです。オフィスが魅力的なら、求職者が企業に抱く第一印象が良くなるでしょう。特に、エントランスは求職者が抱く企業イメージに大きな影響を与えます。企業によってはデザイン性だけでなく、企業理念や世界観を表現してイメージアップを図るケースも多いようです。コーポレートカラーを使用したり、企業のロゴをデザインに取り込んだりしてアピールする企業も少なくありません。また、エントランスだけでなく、求職者が目にする可能性があるロビーや会議室などもイメージが良くなるように工夫しましょう。
働く際のイメージを持ってもらえる
ワークスペースの環境整備を行うことで、求職者が実際にそこで働く際のイメージを持ちやすくなるでしょう。そのため、ワークスペースはデザインだけでなく、機能性や効率性などを重視したレイアウトにする必要があります。
一方で、デスク上に雑然と書類が積み上げられている環境では、あまり良い環境で働けないというイメージを持たれる可能性があります。そのため、普段からワークスペースの環境を整えておくことが大切です。機能的なオフィスを見てもらうことで、効率良く仕事をしている自分をイメージしてもらいやすくなります。
既存社員も働きやすくなって求職者から好印象を持たれる
求職者にとって最も気になるポイントのひとつは、実際に働いている人の様子でしょう。オフィス環境を整えることで、今働いている社員にとっても働きやすい環境をつくることができます。そうした環境をつくれれば、既存社員の満足度アップにつながるため、社員が良い雰囲気で働けるようになり、その様子が求職者にとって魅力的に映るでしょう。
採用力のあるオフィスにするポイント
採用力のあるオフィスづくりを進めるには、どのような点を意識すればよいのでしょうか。ここでは、オフィスづくりのポイントを紹介します。
レイアウトを考える
オフィスレイアウトを工夫することで、空間を広く見せる効果が期待できます。また、動線を意識したレイアウトにすれば、働く人が効率的に動けるようになるでしょう。コミュニケーションが取りやすいレイアウトにすることも重要なポイントです。たとえば、動線の周辺にキャビネットやカフェスペースなどを設置することで、人が自然に集まりやすい場所をつくることもできます。人が集まりやすい場所があれば、社員同士の気軽な会話が生まれるきっかけになるでしょう。
用途別スペースを設置する
用途別スペースの設置は、社員のストレス軽減や業務の効率化につながる重要なポイントです。たとえば、休憩スペースを設置することで、長時間の作業でも適度な休憩を取りやすくなります。また、集中ブースがあれば、一人で行う作業に集中的に取り組めるようになるでしょう。
週中スペースについては『リラックスした環境で集中して業務を進められるオフィス集中スペース』もご覧ください。
明るい空間にする
求職者のイメージを良くするためには、オフィス全体を明るい空間にするのもポイントです。空間を明るくするために、オフィスグリーンを取り入れることも一案です。植物の色は働く人のストレス軽減や疲労回復にも効果が期待できると考えられています。視覚的にも明るい印象になるため、オフィスの雰囲気づくりにおすすめです。また、エントランスや来客スペース、ワークスペースなどの色合いで明るい雰囲気をつくることもできます。
オフィスグリーンについては『オフィスグリーン(緑化)の効果とは?事例やグリーンの選び方も紹介』もご覧ください。
オフィス採用力は人材の確保や社員のモチベーションアップにもつながる!
オフィスを魅力的にすることで第一印象が良くなり、企業の採用力アップにつながる可能性があります。オフィスの魅力を高めるためには、明るく開放的な空間にすることがポイントです。さらに、休憩スペースや集中スペースなど用途に合わせて利用できるスペースを設けることで、働きやすさをアピールできます。魅力的なオフィスは採用力アップだけでなく、実際に働く社員にとってもメリットがあります。働きやすい環境が整うため、社員のモチベーションアップにも効果が期待できるでしょう。
関連記事:オフィスデザインのコンセプトの決め方・手順について
【お役立ち資料】
オフィスで企業の魅力UP!人事・総務の方必見! 採用力を高めるオフィス~働きたくなる会社の雰囲気を伝える~
就職活動者が何をポイントに企業を選定しているのか、ご存じでしょうか?
少子高齢化が進み、どのような業種の企業でも人手不足が深刻な状況を迎えています。そのような状況下で、「人材採用」は企業の経営課題のうち、かなり大きな割合をしめるものと言っていいでしょう。
本資料では、就職活動者が企業選定で重要視する項目や、採用活動のヒントをお伝えしています。
「採用力」のあるオフィス事例とともに、採用活動のヒントにしてください。