座り心地から考える、ソファミーティングのコミュニケーション

プラスファニチャーカンパニーでは、従業員エンゲージメントを向上させるオフィス空間づくりの考え方として「イゴコチメイキング」（※）をご提案しています。本記事では東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」での実践を踏まえ、「イゴコチメイキング」の有効な方法をご紹介します。

コミュニケーションは、座り心地で変わる

カジュアルな交流を促すミーティングスタイルとして、ソファミーティングがオフィスの中で定着しつつあります。ソファに腰かけることで、会議室のテーブルを囲む形式に比べて心理的な緊張が和らぎ、リビングで会話をするような自然でフラットな対話が生まれやすくなるのが特徴です。形式ばらない雰囲気の中で、意見交換や相談、ブレストを行いたい場面に適したミーティングのかたちと言えるでしょう。

家庭用ソファとは異なる、ワークソファという考え方

一般的な家庭用ソファは、くつろぐことを主な目的としており、柔らかさや沈み込みのある座り心地が特徴です。一方、オフィスで使われるワークソファは、リラックス感を保ちながらも、仕事に適した姿勢のサポートを前提に設計されています。座面の硬さや体圧分散、背もたれの角度などが調整されており、長時間座っても姿勢が崩れにくい点が大きな違いです。

実際に展示会でワークソファを家庭用ソファと座り比べていただいたところ、
「腰が安定する」「リラックスしながらも正しい姿勢で仕事に取り組めそう」
といった声が多く聞かれ、目的による座り心地の違いを実感される方が多くいらっしゃいました。ソファミーティングをオフィスに取り入れる際には、仕事に適した設計のワークソファを選ぶことがポイントになります。

展示会での座り比べコーナーの様子

用途に応じて選ぶ、ワークソファの座り心地

ワークソファは、促したいコミュニケーションの内容に合わせて、

・座面の硬さ

・背もたれや座面の角度

・開放感や遮蔽感

といった要素が細かく設計されています。

ここでは、プラス ファニチャーカンパニーの東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」 で実際に行われている、3つのソファミーティングシーンをご紹介します。

ソファミーティング①　集中した議論や意見交換

半円状に配置したソファで大型モニターを囲むレイアウト。WORK FRAN（ワークフラン）シリーズのソファは硬めの座面で腰を起こしやすく、議論に集中しやすい姿勢を保てます。高さのある背面パネルによる適度な遮蔽感が周囲の視線をやわらかく遮り、ミーティングに没頭できる環境をつくっています。検討事項の整理や意思決定など、思考を深めたい場面で活用されています。

ソファ・テーブル/WORK FRANを使用しています。

ソファミーティング②　カジュアルな相談やブレスト

センターテーブルを囲み、視線を交わしながら対話を進められるレイアウト。Redon（レドン）シリーズのソファは背と座がやや後傾しており、もたれたときにリラックスした姿勢を促します。背もたれはやわらかく、座面は仕事に適した硬さを保っているため、気軽な相談やアイデア出しなど、自由な発想を引き出したいシーンに適しています。自然素材を感じられる天然木のセンターテーブルも、場の雰囲気をやわらげる要素のひとつです。

ソファ・テーブル/Redonを使用しています。

ソファミーティング③　落ち着いた応接や面談

コの字型に並べたソファで床置きモニターを囲むレイアウト。Dolcevita（ドルチェヴィータ）シリーズのソファは、包み込まれるような上質な座り心地が特徴です。応接や面談といった場面では、形式的な打合せスペースより身体の緊張を和らげ落ち着いて話せる環境が求められます。ソファならではの距離感が、丁寧な対話を後押しします。

座り心地を活かした、ソファミーティングを

実際の利用状況を見てみると、それぞれのワークソファの特性を活かし、コミュニケーション内容に応じた使い分けがされています。ソファミーティングでは、空間やレイアウトだけでなく、座り心地そのものが会話の質に影響することがわかります。

カジュアルな交流から、集中した議論、落ち着いた面談まで。目的に合ったワークソファを選ぶことで、ソファミーティングはより効果的なミーティングの選択肢となるでしょう。

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