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ブラインドとは何?

ブラインドとは、窓に取り付ける遮光や調光するための設備です。
カーテンとほぼ同じ機能を持っていますが、オフィス空間では主にブラインドが採用されています。
ブラインドはスラットと呼ばれる細い羽を動かすことで、光の角度や量を調節可能です。スラットが縦に可動するものや横に可動するものなど、さまざまな種類が販売されています。
オフィスのプライバシーを確保しつつ、空間のポイントとなるアイテムです。

オフィスにブラインドを設置するメリット

オフィスのプライバシーを守る

ブラインドはスラットにより、外の光を取り入れつつ室内の様子を見えにくくします。
横型ブラインドの場合、スラットの凹面を室内側に向けると上の階からの視線を遮り、凸面を室内側に向けると下の階からの視線を遮ることができます。

隣のビルや通路からの視線を防ぎ、オフィス内のプライバシーを保ちながら快適な自然光を取り込めます。

調光できる

スラットの角度を変えることで、オフィス内に差し込む光の量を細かく調節できます。
オフィスではパソコンやモニターを見る機会が多く、不要な光が入ると画面に反射して業務に支障がでます。
また窓際の席では日差しによって、暑く感じたり日焼けが生じたりすることもあるでしょう。
ブラインドを設置することで、時間帯や季節に合わせて外から入る光を調節できるため、作業環境を快適に保つことが可能です。
開閉のみで細かな光の調整が難しいカーテンに対し、ブラインドは柔軟な光のコントロールをできることがメリットです。

スッキリした見た目

ブラインドは窓の形に沿って設置するため、それ以上広がることなくオフィスの窓周りの印象をシンプルにします。
スタイリッシュかつフォーマルな印象もあり、オフィスとの相性が良いものが多いです。
またさまざまな色や素材のものが販売されており、空間に合わせて選ぶことでさまざまなインテリアスタイルに対応できます。
カーテンよりもスッキリとしたデザインで、空間全体が引き締まった印象になります。

調光と空気の入れ替えを同時にできる

カーテンとの大きな違いは、光の調節を行いながら空気の入れ替えが可能な点です。
日差しの強い日に空気の入れ替えをしたい時、カーテンやロールスクリーンは開け切る必要がありますが、ブラインドはスラットの角度を変えるだけで、外の風を取り込みながら適切な光の量を維持できます。
オフィス内の空気をいつでも新鮮な状態にできるため、リフレッシュしやすい仕事環境を作るのに役立ちます。

ブラインドの主な種類

インテリアショップやオフィス用品店には、さまざまなバリエーションのブラインドが販売されています。
ここでは各ブラインドの特徴について、素材とタイプに分けて紹介します。

【素材別】ブラインドの種類

布製

布製ブラインドはポリエステル、アクリル、レーヨン、麻、コットンなどの素材でできており、軽いため大きなスラットが縦型に配置されているものが多いです。
柔らかい印象を与えるベージュや白、個性的な赤や黒などカラーバリエーションが豊富で、オフィスの他のインテリアと合わせて選べるのがメリットです。
素材自体が外からの光を柔らかく捉えるため、オフィス空間全体が温かみのある印象になります。

木製

木製のスラットが特徴のウッドブラインドは重厚感があるため、厳かな雰囲気の必要な役員室や会議室に採用されることがあります。
また素材の温かみを活かして、リフレッシュスペースにも取り入れられています。
ウッドブラインドはスラット幅が広く、35mmや50mmなどのバリエーションがあり、細めのスラットのアルミ製よりも手入れが簡単です。
ただし木製のスラットは厚みや重さがあるため、たたんだ時にかさばりスペースを取ります。
また他のブラインドより価格が高いため、予算や部屋との調和を考えて導入しましょう。

アルミ製

アルミブラインドはスラットがアルミでできており、腐食に強く価格もお手ごろです。
軽量なため大型のものでも比較的開閉が簡単で、スラット幅も15mmや25mmとコンパクトです。
色やサイズのバリエーションが豊富で、木目風の柄がついたものもあるため、木製ブラインドでは予算がオーバーする際にも活用できます。
耐久性が高くメンテナンスも容易なため、多くの企業で採用されています。

【タイプ別】ブラインドの種類

横型

横型ブラインドは、ベネシャンブラインドと呼ばれる上下に開閉するタイプのブラインドです。
広く普及しているためデザインや素材が豊富で、多様な窓に対応可能です。そのためオフィスや小売店、飲食店など幅広く使用されます。
サイズの選択肢も豊富で、光の調節がしやすい点がメリットです。
また比較的安価に作れるため汎用性が高く、ほとんどの素材でこのタイプが採用されています。

縦型

縦型ブラインドはバーチカルブラインドとも呼ばれ、スラットが左右に開閉します。
サイズの大きな窓に使用されており、モダンでおしゃれな印象を与えます。
スラットを左右に動かせるため遮光性が高く、視線を完全に遮ることができるためプライバシーをしっかり確保できます。
ただし大型な分横型に比べて価格が高く、素材も基本的には布製に限られるため、選択肢が少ないのがデメリットです。

オフィスに設置するブラインドの選び方

色で選ぶ

窓に取り付けるブラインドは、面積が大きくなりオフィス全体の印象を左右します。
そのため、色に注意して選びましょう。
ベージュや白などがよく採用されるカラーですが、企業のブランドカラーを取り入れることで、企業のビジョンを表現可能です。
また色は人の心理に影響を与えるとされており、赤は行動力を向上させ、グリーンはリラックス効果をもたらすといわれています。
色彩効果にも注目することで、選択の幅も広がるでしょう。

素材で選ぶ

ブラインドの素材は、オフィスの印象や機能に大きく影響を与えます。
木製ブラインドは温かみと高級感があるため、雰囲気を出したいエリアに適しています。来客の多い会議室や応接室におすすめです。
布製ブラインドは柔和な印象を与える他、吸音効果もあるため、リフレッシュスペースなど静かに過ごしたい場所に適しています。
また、アルミ製ブラインドは軽量で手入れが容易なため、頻繁に開閉するスペースに採用しましょう。
素材ごとの特徴や、空間の用途に応じて選択してください。

窓の形で選ぶ

窓の形に合わせてブラインドを選択しましょう。
横型ブラインドは、バリエーションが豊富でさまざまな窓に合うものが販売されています。
しかし大型になると重たくなるため、設置できる窓を選びます。
一方の縦型ブラインドは左右に開閉し、時間ごとに角度の変わる左右の日差しを効率よく遮ることができます。
選択肢が少なく値段も高めですが、布製のものが多く軽量なため、大きな窓に設置するのに適しています。
予算とも相談しながら、横型か縦型かを選択しましょう。

空間に合うものを選ぶ

オフィス空間と調和するものを選択しましょう。
明るく開放的なイメージを求めるならホワイトやベージュ系、落ち着いた雰囲気を演出するにはブラウンやダーク系の色が適しています。
他にも爽やかな印象を与えるためには、淡いブルーやグリーンが適しています。
またオフィスの壁と同じカラーを使用することで、オフィスを広く見せることも可能です。
ただし明るいカラーでも赤やオレンジなどビビッドカラーのブラインドは、オフィスに圧迫感を与えることもあるため注意して使用しましょう。

オフィスに設置するブラインドを選ぶ際のポイント

ホコリが気になるなら白系を選ぶ

ブラインドはホコリ汚れが目立ちやすいことが欠点ですが、白や明るい色を選ぶと汚れを目立ちにくくできます。
ベージュやアイボリー、薄い水色などのパステルカラーはホコリが目立たず、清潔感を保てるため掃除の手間を減らせます。
黒やブラウンなどの暗い色は白いホコリが目立ちやすいため、こまめな掃除が必要です。
また、明るいブラインドにはオフィスを広く見せる効果もあります。スッキリと清潔感のある空間を作るのにおすすめです。

リフレッシュスペースには木製ブラインドがおすすめ

来客を迎えるロビーや社員がリラックスするリフレッシュスペースには、木製ブラインドが適しています。
ウッドブラインドは他のブラインドと比べて高価ですが、木の温かみを感じられ、落ち着いた空間を演出します。
また高級感もあるため、ゲストを迎える空間に適しています。
費用が気になる場合は、アルミ製で木目柄のブラインドも販売されています。質感はやや異なるものの、こちらも温かな印象を与えられるでしょう。

大きな窓には縦型を採用

大きな窓には、縦型のバーチカルブラインドがおすすめです。
バーチカルブラインドは左右に開閉するため、高層階からの景色を楽しむのに適しています。
また同じ大きさであれば横型と比較して軽量なため、羽の角度調整や開閉操作も簡単に行えます。
オフィスが高層階にある場合や、広い窓の遮光性を高めたい場合に特におすすめです。

つっぱり棒で固定するタイプも

つっぱり棒で固定するタイプのブラインドも販売されています。
窓枠にネジ穴を開けずに取り付けできるため、管理会社に許可を取らなくても設置可能です。
また30cm幅前後の小さなものもあるため、小窓にブラインドを設置したい時にも適しています。
ただし窓枠がない場合は取り付けできないため、購入前に確認しておきましょう。
他にも既存のカーテンレールに取り付けられるタイプのブラインドもあり、こちらも工事不要で設置できます。
ただし、重たいブラインドを取り付けるとカーテンレールや壁を傷めてしまうため注意しましょう。

電動で動くものもある

複数の窓を同時に操作したい場合や、手の届かない大きな窓には、電動式のブラインドがおすすめです。
リモコンのボタン一つで遠隔操作できるため、吹き抜けに設置された窓や広いセミナールームなどでも便利です。
手動のブラインドよりも高価ですが、頻繁に開閉する必要がある場所では便利に使用できるでしょう。
しかし、使用するためには近くに電源コードがあることが条件です。また、リモコンの電池切れにも注意が必要です。

ブラインドを快適に使える手入れ方法

ブラインドは空間をスタイリッシュに見せつつ、光を調節することで快適な環境を作り出す、オフィスのマストアイテムです。
しかしホコリが溜まると美観を損ねてしまうため、定期的なお手入れが必要です。

はたきでこまめにホコリを落とす

ブラインドについたホコリは、こまめに落としておきましょう。
掃除の際には、ブラインドを傷めないように乾燥した柔らかい掃除道具を使用します。
乾いた雑巾やハンディモップ、はたきなどがおすすめです。

油汚れは台所用の中性洗剤で落とす

ブラインドのホコリを長期間放置すると、油が付着しネバネバとした汚れになります。
拭いただけでは落ちないため、台所用の中性洗剤を使って落としましょう。
濡らしたスポンジや雑巾に中性洗剤を含ませ、ブラインドのスラットを1枚ずつ丁寧に洗っていきます。
力を入れすぎると破損する危険性があるため注意しましょう。
また天然素材のブラインドは色落ちの可能性もあるため、目立たない部分でパッチテストをしてから使用しましょう。

オフィスブラインドに関するQ&A

オフィスのブラインドに関してよくある質問をまとめました。

工事は必要?

オフィスのブラインドの取り付けには、場合によっては工事が必要です。
基本的には窓枠や壁に取り付けるためのブラケットをネジで固定し、そこにブラインド本体を取り付けるだけで設置できます。
ただし電動ブラインドや大型ブラインドを設置する場合は、電気工事や補強が必要になることがあります。
この場合、専門の業者に依頼することをおすすめします。
購入前に、取り付けたい窓の大きさや壁の構造を確認しておきましょう。

ブラインドの欠点は?

ブラインドの欠点は、ホコリが溜まりやすいということです。
カラーや素材によってはホコリが目立ち、オフィスの美観を損ねてしまうこともあります。
また汚れを放置するとなかなか取れなくなってしまうため、こまめなお手入れが必要です。
日常的に簡単な掃除を心がけ、汚れがたまらないようにしましょう。
なお、ブラインドの耐用年数は5〜8年ほどです。

オフィスづくりなら「プラス」へ

ブラインドは、外からの視線や光をコントロールしながら通気性を保てる機能性の高いアイテムです。
日差しが強い日でも窓を開けて空気の入れ替えができるため、感染症対策にもなります。
また壁に沿ったスッキリとしたデザインのため、設置するだけでオフィスが都会的でスタイリッシュな印象になります。
素材や色など、オフィスの用途や雰囲気に合わせて最適なものを選びましょう。
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