木製オフィスファニチャー企画展 @CREATORE with PLUS福岡 実施レポート

気候変動・資源対策など環境保全

2022/5/30(月)-6/10(金)まで、プラスのショールームである「CREATORE with PLUS 福岡」にて
オフィス空間への木材利用の可能性を探る「木製オフィスファニチャー企画展」を実施いたしました。
こちらの記事では、企画展の様子をご紹介いたします。

また、6月3日(金)の16時からは、特別講師をお招きしたセミナーを実施。
研究、製材、家具づくり…それぞれの専門家の目線からみた「国産材活用」について貴重なお話をいただきました。
本記事では当日のセミナー動画もご視聴いただけます。ぜひご覧ください。

企画の背景について-オフィス空間から未来へつなげる木材活用プロジェクトー

これまでプラスでは、ワーカーが居心地よく働けることを目指し、オフィス空間に「木の質感」を取り入れてきました。
近年、脱炭素社会の実現に向けてさらに木が持つ素材特性が注目を集める中、オフィスにおける木材活用と、それに伴う木材循環システムの構築が大きな可能性を秘めていることをあらためて認識しています。
そこで、本企画展では、3 名のデザイナーによる国産材を使用した木製オフィスファニチャーのプロトタイプを展示。
国産針葉樹に加え、サステナブルな木材として注目される「国産早生広葉樹センダン」の活用に向けた取り組みもご紹介いたしました。

「センダンサイクル」とは?

本企画展では「国産早生広葉樹センダン」を活用した「センダンサイクル」についてもご紹介しています。
「センダンサイクル」とは、協同組合福岡・大川家具工業会 地域材開発部会が行っている「センダン」の積極活用により、放置林に持続可能なサイクルを構築する活動です。
「センダン」は、非常に成長速度が早く、スギやヒノキが伐採までに40~60年かかるのに対し、15~20年ほどで伐採できるまでに成長する「国産早生広葉樹」。その特長を活かし、放置針葉樹を適切に伐採・活用し、そこへセンダンを植樹していくことで、適切な木材循環を構築することを目指しています。
本企画には、協同組合福岡・大川家具工業会 地域材開発部会の皆様に多大なご協力をいただいております。

展示プロダクトのご紹介

では、そんな「国産早生広葉樹センダン」も一部使用されている展示プロダクトをご紹介していきます。
今回は、3名のデザイナーによるプロトタイプを展示いたしました。

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こちらは、小林幹也(こばやしみきや)氏による「MUKU」シリーズ。華美な意匠は施さず、無垢材の魅力を活かしたオフィス家具コレクションです。
「YAGURA」は、個室ブースのようなしつらえ。側面を囲まれてはいますが、木の暖かさや柔らかさが伝わり、非常にリラックスできる空間になっています。

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「BACKREST STOOL」は、芯材に国産材を使用したスツール。丸みを帯びたフォルムが新しいデザインですが、キャスター付きのため、機能性も抜群です。

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続いてこちらは清水慶太(しみずけいた)氏による「Vicenda Series」。木と金属が構造面で互いを支え合い、視覚・触覚面で双方の魅力を引き出すデザインになっています。
「TABLE」は国産早生広葉樹センダン×スチールの木金混合家具となります。
天板下には折り畳み式の荷物かけフックも備えてあり、木の優しい風合いだけでなく機能性も兼ね備えたプロダクトです。

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「TABLE」の脚部には福岡県大川市の伝統技術“大川組子”の法を採用しています。ユニークなデザインでありながら、木の優しさと和の伝統を感じさせるプロダクト。
シンプルで綺麗なデザインの「CHAIR」との組み合わせが美しいシリーズです。どちらも国産早生広葉樹センダンを使用しています。

以上が、展示プロダクトのご紹介でした。
すべて天然木の木目や質感が楽しめるプロダクトとなっています。

特別セミナー「国産早生樹および地域材活用のこれから」

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ここからは、6月3日(金)に実施したセミナーの様子をご紹介。
当日はたくさんの方にお越しいただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

今回ご登壇いただいたのは、
福岡県農林業総合試験場 資源活用研究センター 森林林業部 森林資源活用チームの研究員、朝野景(あさのけい)さま、株式会社ウエキ産業会長、植木正明(うえきまさあき)さま、手作り家具工房 日本の匠株式会社代表取締役の森田英友(もりたひでとも)さまの3名です。
ファシリテーターとして、プラスファニチャーカンパニー商品開発部の伊藤も登壇いたしました。

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朝野さまからは、「国産早生樹センダン」の特長についてご説明いただきました。また、研究の立場からみた「地域材活用」の有効性についてもお話しいただいております。

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植木さまからは、製材所の立場から、外材(海外から輸入された木材)の現況や、福岡県大川市での国産材活用に向けた取り組みをお話しいただきました。

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森田さまには、家具メーカー、そして「協同組合福岡・大川家具工業会 地域材開発部会」の立場から、「センダンサイクル」の具体的な取り組みや今後の展望、また現在製作しているセンダン家具についてご紹介いただきました。

このように、「国産早生樹」および「地域材」の活用に向けた取り組みについて、様々な目線からみた大変貴重なお話をお聞きすることができました。
ぜひこちらからご視聴ください。

いかがでしたでしょうか?
プラスでは、今後も脱炭素社会実現への貢献に向けて、オフィスにおける木材利用の可能性を探ってまいります。