Free address

フリーアドレス

フリーアドレスとは、社員の席を固定せず自由に席を選べるオフィス形態のこと。オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリットワークが急速に普及したことで再注目をあつめています。席を固定しないことでさまざまなメリットが生まれますが、その実現のためにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
そのポイントをまとめて紹介します。

働き方の多様化で再注目! フリーアドレスオフィスを実現するポイントとは?

社員一人ひとりの席をあえて固定せず、自由に席を選べるオフィスのフリーアドレス制が、ハイブリットワークの普及で再び注目を浴びています。
フリーアドレスには作業内容の変化や人員の増減に柔軟に対応できるなど数多くのメリットがありますが、
そのメリットをうまく引き出し、社内に浸透させるためにはいくつかの課題があります。
オフィスのフリーアドレス化を進める上では、どのようなポイントに気をつける必要があるのでしょうか?

目次

  1. 働き方の多様化で注目を集める、フリーアドレスオフィスとは
  2. フリーアドレスの普及が進んでいる背景
  3. フリーアドレスとABWの違い
  4. フリーアドレス導入を検討すべき企業
  5. フリーアドレスの種類
  6. フリーアドレスオフィス導入のメリット、実施する上での注意点を考える
    1. 6-1. フリーアドレスのメリット
    2. 6-2. フリーアドレスのデメリット
  7. フリーアドレス時に社員が気にするポイント
  8. フリーアドレスのデメリットを解消する方法
  9. フリーアドレスオフィスのメリットを発揮するには
  10. フリーアドレス導入の流れ
  11. フリーアドレスの活用を活性化させるツール
  12. フリーアドレスお役立ち資料

1.働き方の多様化で注目を集める、フリーアドレスオフィスとは

フリーアドレスオフィスとは、社員の席を固定しないオフィス形態のこと。
電源やLANの配線だけを用意したデスクを社内に配置することで、空いている席を自由に選ぶことが可能になります。

実はこうしたオフィス形態は以前から存在していましたが、近年また注目を集めるようになってきました。
フリーアドレスが改めて注目を集めるようになった背景には、ITの進化やオフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリットワークが急速に普及したことがあげられます。

携帯電話が急速に普及したことで固定電話に縛られることなく電話を受けられるようになり、パソコンもデスクトップパソコンからノートパソコンが一人1台になり、通信環境もオフィス内に無線LANが整備されることで、職種により固定席である必然性がうすれ、フリーアドレス導入の課題が解消されてきています。また、最近ではコロナ禍により出社する社員が少なくなったり、育児や介護などライフイベントに対応するためテレワークを行う社員も多くなり全員分の固定席を用意しておく必要性が低くなってきました。

フリーアドレスデスク Genera

フリーアドレス化することで、全員分の席を用意しなくても出社する社員の出社率を見込んで、スペースを有効に使え、柔軟に対応できるオフィス作りが可能になるのです。

【関連コラム】 フリーアドレスとは?ハイブリッドワーク時代のオフィスづくりに最適!

2.フリーアドレスの普及が進んでいる背景

フリーアドレスの普及が進んでいる背景にはさまざまな要因がありますが、なかでも大きな要因となったのが、先述したハイブリッドワークが急速に普及したことです。

近年、新型コロナウイルス感染症の拡大がきっかけとなって、出勤する社員の人数を減らせるハイブリッドワークが導入されるようになりました。

その結果、業務によってはオフィスワークの方が効率的だという声が増え、オフィスの効率化、スリム化を図る手段の一つとしてフリーアドレスが注目されるようになったのです。

3.フリーアドレスとABWの違い

最近ではフリーアドレスから一歩進んで、ABWという考え方が導入されるようになってきました。
ABWとは英語でActivity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の略です。

フリーアドレスは、固定席をなくし席を自由に選ぶことで、デスクを有効活用するという考え方です。一方、ABWは仕事の内容や状況に合わせて、デスクだけでなく様々な環境を選んで活用するという考え方です。

・物事をゆったり考えたいときにソファの席でゆったり考える。
・仲間と雑談をするときはリラックスできる雰囲気のカフェスペースで話す。
・パソコンで作業をするときには囲まれた集中できる席 で作業する。

ABW

上記のように、仕事内容に合わせてワーカーが自ら環境を選択するのが特徴です。さらに、自宅・コワーキングスペース・カフェなど、オフィス以外の場所でも自由に働くことができる点に大きな違いがあります。

一方で、オフィス内に限って最適な場所を選べるというABWの取り入れ方もあり、ABWはフリーアドレスの中の一つの要素という位置付けになります。ABWは自らの仕事内容に向き合うため、社員の自律性を高める効果が期待できます。

【関連コラム】 より自由な働き方ができるABWとは?フリーアドレスとの違い

フリーアドレスデスク P1

4.フリーアドレス導入を検討すべき企業

では、ABWの前提ともなるフリーアドレスの導入を検討すべきなのは、どのような企業でしょうか。第一に考えられるのが、社内のコミュニケーションがうまくいっていない企業です。社員同士のコミュニケーションを活性化させたい場合、フリーアドレスは有効な手段になり得ます。また、フリーアドレスは固定席に比べてスペースを柔軟に使えるため、出社率の調整やオフィス空間の有効活用をしたい企業にもおすすめです。

さらには、席を固定しないことで、普段接しない社員同士のちょっとした雑談が増え、そこから思いがけないアイデアが生まれる可能性もあります。そのため、クリエイティブな組織風土を作りたい企業にも向いています。

5.フリーアドレスの種類

フリーアドレスの種類は大きく分けて完全フリーアドレス型、グループアドレス型、ABW型の3種類があります。導入後どのように運用するのか、導入する部署ごとの働き方に合わせて組み合わせたスタイルを採用するなど自社の働き方に合った手法の導入が成功につながります。

  • 完全フリーアドレス型

    座る席の制約を設けず、どの席も選べる。

    デスクの数を減らすため、スペース効率が向上されます。グループ外とのコミュニケーションが促進される反面、グループ内のコミュニケーションが希薄になるデメリットもあります

    フリーアドレスタイプ1
  • グループアドレス型

    グループ毎にエリアを設け、その中で席を選べる。

    グループ内のお互いの居場所や状況がわからないといったことが起こりにくいのがグループアドレス。固定席のときとほぼ変わらないグループ内コミュニケーションが可能になります。

    フリーアドレスタイプ2
  • ABW型

    デスク席だけでなく、様々なタイプの席を選べる。

    様々な場所(集中ブース・ソファ席・web会議席など)から、仕事内容に合わせた最適な環境を選択することで、仕事の効率化が図れます。

    フリーアドレスタイプ3



6.フリーアドレスオフィス導入のメリット、実施する上での注意点を考える

6-1. フリーアドレスのメリット

  • メリット 1

    オフィススペースの有効活用

    例えば、営業社員が多い企業では、時間帯によってオフィスで仕事に従事する社員数が違うことも珍しくありません。従来であれば外出した社員の席はそのまま空席になるだけですが、フリーアドレスなら固定席ではなくなるため、他の社員が使用できます。無駄な空席を減らせ、オフィススペースの有効活用が実現します。

  • メリット 2

    社員同士のコミュニケーション活性化

    従来の固定席では、異なる部署同士や同じ部署内でも遠い席の人とはコミュニケーションが取りづらいことがデメリットでした。しかし、フリーアドレスなら、その日の仕事内容に応じて異なる人と席を隣り合わせることも可能です

  • メリット 3

    業務生産性の向上

    作業内容に合わせて適切な席に移動したり、その場にいない社員のスペースを内勤者が広く使えたりするため、業務の生産性向上にもつながります。

  • メリット 4

    出社率や組織変更などに柔軟に対応可能

    ハイブリットワークの導入によって出社率の低い日が増えても、フリーアドレスなら空いたスペースを有効に活用できます。また、組織変更を行う際にもレイアウトを大きく変える必要がないなど、柔軟な対応が可能です。

  • メリット 5

    オフィスが整理整頓される

    フリーアドレス化すると、基本的に私物をデスクに置きっぱなしにすることができません。そのため、デスク周りがすっきりと片付きます。さらに、私物を収めるオフィス家具をうまく活用することで、オフィス全体を常に整理整頓された状態にすることが可能です。

  • メリット 6

    ペーパーレス化によるコスト削減

    デスク周りをすっきりと片付けておくためには、できるだけ紙の書類を減らす必要があるため、ペーパーレス化が進みやすくなります。その結果、オフィスで使用する紙の量が少なくなり、コスト削減につながるでしょう。


こうして見ていくと、フリーアドレス化のメリットは「コミュニケーションの活性化」「コスト削減」「生産性向上」など、現代の企業に求められているものばかり。
しかし、必ずしもメリットばかりというわけではなく、以下のようなデメリットがあることも指摘されています。

6-2. フリーアドレスのデメリット

  • 実施する上での注意点 1

    業務に集中しにくい

    固定席では、毎日同じメンバーと顔を合わせるので安心して仕事ができます。
    そのため、毎日同じ席で固定されたほうが、仕事がはかどるという人も多いです。フリーアドレスの場合では毎日席が変わり、隣に座る人も同じ人とは限りません。
    そのため、席が変わると集中できない人、周囲で仕事をする人が日々変わることが気になって集中できない人にとっては厳しい環境となる可能性もあるでしょう。

  • 実施する上での注意点 2

    帰属意識の喪失

    常に同じ席に座り同じ環境で働くことが、企業への帰属意識を生み出す重要な要因の1つであると考える方も少なくありません。固定された自席があることで、自分がこの部署に属している、ひいてはこの会社の一員であるという意識を持ち、それが結果として帰属意識に反映されているという考え方です。そう考える人は「フリーアドレスの導入によって社員の帰属意識を喪失してしまうのでは」と懸念します。

  • 実施する上での注意点 3

    フリーアドレスの形骸化

    フリーアドレスを導入した直後は、多くの従業員が毎日、席を移動していたものの、しばらくすると誰も席を移動しなくなってしまうことがあります。
    そして、最終的には、同じメンバーで固まって固定席と同じ状況になってしまうこともあります。これではオフィス家具やレイアウトが変わっただけで、中身は従来のままです。フリーアドレスのメリットが生かせないという意味で、形骸化は大きなデメリットだといえます。



フリーアドレス 納入事例2

7.フリーアドレス時に社員が気にするポイント

フリーアドレスの導入を成功させるには、社員が気にするポイントを知る必要があります。「どのようなポイントでいごこちのいい席を選ぶか」といった問いに対し、多かった回答(複数回答)は次のとおりです。

社員が席を選ぶ理由

「周囲の音」(40%)がもっとも多い結果となりました。静かな席を望む声ももちろんありますが、少しざわざわしている環境を望む声もあります。次に多かった回答は「自分の視界や周囲の視線」(31%)と「席の位置」(31%)です。チームメンバーが見渡せるかどうか、出入りがしやすいかどうかなどが重要なポイントとなるでしょう。

「周囲の人」と回答した人は27%。職種や業務内容によって、「チームメンバーの近くに座りたい」、「なるべくひとりで集中したい」など希望が分かれるでしょう。「家具や機器」を気にする社員も多く、25%という結果でした。気になるポイントは、机上面の広さ、プリンターからの距離など、作業内容によって異なるでしょう。

フリーアドレスのデメリットを解消するには、これらのポイントを押さえつつ、以下の点に注意してください。

社員が悩むイラスト画像

8.フリーアドレスのデメリットを解消する方法

フリーアドレスの効果を得るためには、そのための事前準備やルールづくりが大切です。導入するにあたり、以下の点に注意してください。

POINT 1フリーアドレスの導入目的を明確にする

フリーアドレスの導入を検討する際は、目的を明確にしておくことが大切です。たとえば、他部署との連携が目的なら、導入後、具体的にどのような効果があったのかを検証することが重要となります。

また、フリーアドレスの導入に際して数値目標を設置することも欠かせません。オフィスの省スペース化による賃貸料の削減、ペーパーレス化による印刷代の削減、新たなコラボレーションによる新規事業の創出などの数値目標を設定することで、どれだけの導入コストをかけられるかが明確になります。また、数値目標化することでフリーアドレスに対する上層部の理解も得やすくなるのです。

【関連コラム】フリーアドレス導入における、よくある目的とは?達成するためのポイントを紹介

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POINT 2適していない部署もある

たとえば、総務部門は企業のなかで中心となる部署なので、従業員が出入りする機会も多いでしょう。
このような部門が導入すると、担当者を見つけにくくなるため、不便に感じられるかもしれません。また、情報部門も、固定のシステムを使うことが多いため、フリーアドレスには向いていない可能性があります。

必ずしも全社一律で導入するのではなく、部署の特性を考慮して導入することが重要です。

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POINT 3一部で試験的に実施してみる

先述したように、すべての部署で一斉にフリーアドレスを導入することは難しいでしょう。急にオフィス環境が変わると混乱が生じ、組織がうまく回らなくなるリスクもあります。最初はチーム内や1つの部署内など一部で導入し、実際にうまく機能するのか見極めましょう。そのうえで、段階的に導入することも検討してみることが大切です。

【関連コラム】フリーアドレスに適した会社とは?フリーアドレスのメリットから考える新たなオフィスのあり方

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POINT 4運用ルールづくりをする

フリーアドレスには、ルールづくりが欠かせません。導入しても、毎日同じ席に座る人が多く、結局は固定席と同じ状況になってしまったという失敗例は多いです。そのため、席の決め方には一定のルールが必要となります。

帰属意識の喪失を防ぐ方法として、そもそも、企業への帰属意識は固定席だから生まれるのではなく、その会社の社風や風土・良好な人間関係から生み出されます。それでも部署やチームが固まって業務を行うことが重要であるという意識が強い場合、「グループアドレス制」を使用するとよいでしょう。これは、部署、チーム関係なく自由に席を決めるのではなく、部署、グループ単位で固まりつつ、その単位で自由に席を移動できる方法です。また、定期的にグループのエリアをシャッフルすることで席を自由に変えることのメリットを体験してもらえば、フリーアドレスの意義を理解してもらいやすくなるでしょう。

自分でその日の業務に合わせて席を決めることも重要ですが、形骸化を防ぐためにくじやルーレットによる「運」の要素も入れてみることで、フリーアドレスが活性化する可能性も高まるでしょう。実際に、導入して問題が発生したら、その都度話し合ってルールを決めることが大切です。

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POINT 5働く環境をサポートするアイテムの導入

フリーアドレスは共有スペースが大半を占めます。そのため、社員の働きやすさを考えた環境整備が必要です。

荷物を置くロッカーを置いたり、各席にディスプレイを設置したりするだけでなく、集中ブースや打ち合わせ専用エリアを設けることで、生産性を向上できるでしょう。その他、カフェスペースやファミレス席のように、気軽にコミュニケーションが取れるスペースを設けることも効果的です。

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フリーアドレスデスク 納入事例

9.フリーアドレスオフィスのメリットを発揮するには

こうしたデメリットをなくし、フリーアドレスのメリットを享受するためにはどうすればいいのでしょうか。
そのためには、以下のようなポイントに気をつける必要があります。

POINT 1フリーアドレスの運用イメージを共有する

フリーアドレスを導入する上でまず覚えておきたいのは、どんな業種や職種にも適したオフィス形態ではないということです。
例えば総務や経理など常にオフィス内で働く人にとっては、毎日同じ席に座り、常に自分の手の届くところに資料がある環境のほうが、業務効率がアップする場合もあります。
また、部署間で常に綿密なコミュニケーションを必要とするような場合も、フリーアドレス制を導入することで社員の席がバラバラになってしまい、かえって働きにくくなってしまうことがあります。

そうならないためには、自社内でどのような働き方を目指したいのかを社員と導入側でしっかり共有しておく必要があります。
場合によっては、業務プロセスを見直したり、社内チャットを導入したりするなどコミュニケーションのあり方を見直したほうがいい場合もあるかもしれません。
また、営業部門など社員が社内に常駐しない部署に限ってフリーアドレスを導入するなど、柔軟に対応することも必要です。

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POINT 2運用を見越したオフィスデザインを構築する

フリーアドレス制を導入するといっても、ただデスクを並べただけではあまり意味がありません。
ただの席替えに終わってしまう可能性があります。
「コミュニケーションの活性化」「コスト削減」「生産性向上」といったフリーアドレスのメリットを最大限に引き出すためには、オフィスデザインもそれにあわせて再構築する必要があるのです。

例えば企画書作成やデータ入力など集中力を必要とする作業のために個室スペースを用意したり、会話が生まれやすい長机のスペースを設けたりするなど、執務スペースにいくつかのバリエーションをもたせると、作業内容に応じて適した席を選択できるようになります。
執務スペース全てに同じデスクを並べるのではなく、社員にどのようにスペースを使ってほしいかを意識し、それにあわせてオフィスを再構築することで、社員にとって居心地のいいオフィスが実現できるのです。

【関連コラム】ハイブリッドワークを前提としたフリーアドレスのオフィスレイアウトとは?

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フリーアドレスデスク納入事例

10.フリーアドレス導入の流れ

実際にフリーアドレスを導入する際にはどのような手順で行えばよいのでしょうか。一般的な流れを紹介します。

1フリーアドレスを導入する目的を明確にする

「他部署との連携を強化する」、「スペースを有効活用する」など、明確な導入目的を定めます。

2フリーアドレスの対象部署や対象者を決める

在席率が変化しやすい営業部門のみに導入するのか、他部署にも取り入れるのかなど、対象を決めます。

3座席の設定率を決める

フリーアドレスの対象となる社員の数に対して、座席の数をどのくらいにするかを決定します。

4座席の運用ルールを決める

グループごとに席を決めるのか、個人が自由に席を選べるのかなど、運用ルールを決めます。

5デスクやツールを整備する

運用ルールに合わせて必要なデスクやツールを準備します。

6運用ルールを社内に浸透させる

運用ルールについて社内周知を徹底させ、社員がフリーアドレスになじめるようにします。

11.フリーアドレスの活用を活性化させるツール

フリーアドレス導入を成功させるには、課題解決が必要となります。そして、そのためにはツールを効果的に活用することが重要です。ここでは代表的なツールについてご紹介します。

【関連コラム】フリーアドレスで役立つツールを紹介!導入する際の注意点・ポイントは?

TOOL 1パーソナルロッカー

フリーアドレスの導入に欠かせない個人用の荷物を収納できるパーソナルロッカーは必須アイテムです。固定席をなくし、デスクの収納場所をなくす代わりに個人用のロッカーをひとり1台設置します。個人用のパーソナルロッカーがあれば、そのとき必要な書類を必要な分だけ取り出して利用するという働き方にシフトできます。毎日持ち運ぶものや仕掛り資料については、持ち運び用のボックスなどを活用すればスムーズに仕事することができます。必要最小限の書類のみをデスクに置くことになるので、機密情報を紛失したり、見られてしまうリスクを抑えることができます。

フリーアドレスと同時にペーパーレス化を導入することで大きな効果を発揮します。自席に山積みにされた書類を電子化したり、形式的に行われていた押印書類を電子ワークフローの仕組みに変えていくことで、書類を削減し、書類紛失・盗難防止などのセキュリティリスクも防ぐことができるのです。

パーソナルロッカー

TOOL 2集中ブース

フリーアドレスは基本的にオープンスペースでの業務が中心となります。そのため、一人で集中して業務を行いたい場合に備え、オフィスの中にプライベート空間をつくるのがおすすめです。

集中ブースをオフィス内に設置すれば、一人で集中して仕事をするときと、自席で周囲の社員とコミュニケーションを取りながら仕事をするときのメリハリを付けられるようになります。

集中ブースの選び方はこちら

集中ブース

TOOL 3フリーアドレスの座席管理システム

固定席にしないための工夫をすると同時に感染リスクを高めないようにするため、誰がどこに座っているかの管理を怠らないようにしなくてはなりません。そこで、おすすめなのがフリーアドレスの派生形ともいわれるオフィス形式、ホテリングの導入です。

ホテリングとは、基本的にはフリーアドレスと同様に固定席を設けず日によって座る場所を自由に選択するものですが、異なる点は席が予約制だという点です。

フリーアドレスは、出社したときに空いた席のなかから自分が働く席を決めますが、ホテリングはあらかじめ自分の座りたい席を予約しなくてはなりません。そのため、社員が一か所に集まってしまうリスクがなくなるうえ、万が一の際には感染経路をたどりやすくなります。

誰がいつどこに座っていたかコロナ禍で必要とされるアナログ管理では取れないフリーアドレスの座席情報も管理できるシステムの導入がおすすめです。
座席管理の最新クラウドサービスオフィスの Suwary(スワリー)は、デスクをIoT化してフリーアドレス座席の予約・履歴管理、在席確認・利用データ分析ができます。

【関連コラム】フリーアドレスで成果を上げるために欠かせない席決めのポイントを解説

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フリーアドレスデスク納入事例3

フリーアドレスの浸透は、運用イメージの共有がカギに

オフィスをフリーアドレス化することは多くのメリットがありますが、
しっかりとした運用イメージをもっていないとうまく社内に浸透しないこともあります。
メリットを最大限に引き出すためにも、最適なオフィスデザインを構築し、働き方改革を進めてみてはいかがでしょうか?

12.【フリーアドレスお役立ち資料】のご紹介。

フリーアドレス導入ガイド

このページでご説明した内容に加え、フリーアドレスを導入する際、
メリット、デメリットを把握した上でどのような点に注意したらよいのか、ポイントについてまとめた資料です。
フリーアドレスの導入を検討されている方はぜひご覧ください。

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フリーアドレスを導入したオフィスデザイン事例集

フリーアドレスを既に運用しているオフィスの事例写真をもとに紹介しているから、運用後のイメージがしやすい内容になっています。

フリーアドレスを導入したオフィスデザイン事例集

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