「これってうちの会社だけ?」「他社は何か工夫してる?」
他社の状況を知れば、自社の改善ポイントが見えてくる。
このコーナーでは、『職場の居心地』に関連する身近なテーマでウェブ調査を行い、
その結果をレポートしていきます。
あなたが現在働いている会社には、
「誰かに自慢できる」
と思うところはありますか?
今回は、デスクワーク中心の会社員500名を対象に、
「自慢できるポイント」
や
「改善してほしいポイント」
、
「今の会社に長く勤めたいか」
などを尋ねるアンケート調査を実施しました。
【調査結果サマリー】
■自分が働いている会社に自慢できるところが
「ある」と答えた人は46.2%、「ない」と答えた人は53.8%
。
■自慢できるポイント1位は
「休暇の取りやすさ」、改善してほしいポイント1位は
「給与」
。
■自慢できるポイントと改善してほしいポイントの両方で、
「人間関係の良さ」
と
「働きやすいオフィス環境」
が上位に挙がる。
■自慢できるところが「たくさんある」グループでは
91%が「今の会社に長く勤めたい」と答えた
のに対し、
「全くない」グループでは17.3%
に留まる。
[アンケート実施情報]
方法:インターネット調査
回収日: 2024年3月26日
対象:従業員数100名以上のオフィスで働く、デスクワークが中心の、フルリモートワークではない日本全国の会社員
サンプル数:500人
Q1.あなたが現在勤める会社には、誰かに「自慢できる」と思うところはありますか。
従業員数100名以上のオフィスで働く日本全国の会社員500名を対象に、「あなたが現在勤める会社には、誰かに自慢できると思うところはありますか」と尋ねたところ、「たくさんある」「ある」の合計が46.2%、「あまりない」「全くない」の合計が53.8%となりました。
自慢できるところが「ない」人の割合が「ある」人の割合をやや上回る形となりましたが、
ほぼ半々の結果
になりました。
次に、自慢できると思うポイントなどを訊いていきます。
Q2. 自慢できるところが「たくさんある」「ある」とお答えになった方にお伺いします。自慢できると思うポイントとして、当てはまるものをすべてお答えください。
次に、自慢できるところが「ある」「たくさんある」と回答した231名に対し『自慢できるポイント』を複数回答で尋ねたところ、「休暇の取りやすさ」「働く人の人柄、人間関係」「製品・サービスの質」「勤務先の立地」「働きやすいオフィス環境」が上位5項目となりました。
自慢できること1位は「休暇の取りやすさ」でした。仕事とプライベートとの両立を重要なポイントとして捉えている人が多いのかもしれませんね。「人間関係の良さ」や「働きやすいオフィス環境」についても、約4割の人が自慢できるポイントとして挙げているようです。
Q3. 自慢できるところが「たくさんある」「ある」とお答えになった方にお伺いします。特に自慢できると思う点を具体的に教えてください。
(n=231)
■製品やサービスの質、事業内容が良い
「地域に貢献し、地域の発展に役立っていると思う」
「世界中で使用されている食品の容器を製造していて、うちの会社が無ければその食品を美味しい状態で保存できないので、その点で役立っていること」
「人に夢を与えられる」
「自社の製品は世界各国で販売されているので、ほとんどの国で知らない人がいない事」
「サステナビリティーに配慮した環境志向の最先端の製品を世界に率先して作っている」
■企業としての歴史や安定性が自慢
「創業後90年以上たった。もっと歴史のある会社もあるが、長い部類ではないかと思う」
「企業としての安定性が自慢。給与水準は高くはないが、競合他社と比較すると企業業績圧倒的に優れているため、社員全員が未来を見据えた長期的な生活プランを立てることができる」
■働く人の人柄、人間関係が良い
「穏やか、さばさばしている人が多いので人間関係も適切な距離感で良い」
「人柄の良い人が多く、円滑なコミュニケーションを取りながら仕事を進められる。困りごとがあった時も周りや上司に相談して解決に向かうことができる」
「職場の人間関係はみんな良く、いい人が多い。あとは休憩なども取りやすく、残業も少なくなった」
「給料はかなり安い水準ではあるが、従業員の人柄の良さが際立つ。ある意味緩いところもあり、寛容である」
■意見交換がしやすく、チームで問題を解決できる
「職位によらず、正しいと考えることを主張できる」
「仕事上の問題点を誰かに押しつけるのではなく、みんなで共有し、チームとして対応できること」
「何か課題が発生すると、いろんな部署を巻き込んだ対応が取りやすい」
■オフィス環境が良い
「オフィスが綺麗」
「フリースペースがあり同僚や上司との雑談で関係を深められる」
「さまざまなオフィススペースがあること。気分にあわせて使うスペースを選べる事」
「コロナ以降、働き方改革が広がり、社内や社外にワーキングスペースがたくさん出来て働きやすくなったこと」
■休暇が取りやすい
「子育て世代が多く、突然の休暇取得にも寛容」
「職場の人間関係がみんな良く、いい人が多い。休暇や育児休暇なども取りやすい環境」
「有給休暇の取得率が高く、若い人達も働きやすい環境にある」
「休暇がとりやすく、事前に伝えていれば1週間の長期休暇もとれるところ」
■資格補助制度などが整っている
「資格取得には積極的に支援しており、場合によっては全額が会社負担してくれます」
「自己研鑽に対する補助金制度などが充実している」
「資格を取得すると毎月の給料にプラスされる」
■食事の補助が充実している
「カフェスペースがあり、自動販売機の飲み物やお菓子が飲み・食べ放題なところ」
「社内食がレストラン並みに充実しており様々な種類があって、しかも価格が安い」
Q4. 自慢できるところが「あまりない」「全くない」とお答えになった方にお伺いします。どんなポイントが改善されれば、良くなると思いますか。当てはまるものをすべてお答えください。
次に、自慢できるところが「あまりない」「全くない」と回答した269名に対し『改善してほしいポイント』を複数回答で尋ねたところ、「給与」「働きやすいオフィス環境」「働く人の人柄、人間関係の良さ」が上位3項目となりました。
改善してほしいこと1位は「給与」でした。「人間関係の良さ」と「働きやすいオフィス環境」は改善してほしいポイント・自慢できるポイントの両方で上位に挙がっており、関心の高さが伺えます。
Q5. あなたは、現在勤める会社に「長く勤めたい」と感じますか?
最後に、「現在の会社に長く勤めたいと思うか」と尋ね、「会社に自慢できるところがあるか」とのクロス集計を行いました。自慢できるところが「たくさんある」グループでは「長く勤めたい」「どちらかというと長く勤めたい」の合計が91%であったのに対し、「全くない」グループでは17.3%に留まりました。
自慢できるところがある人と、そうでない人との差が大きく開く形となりました。
前問でポイントとして挙がっていた「人間関係の良さ」は一朝一夕で改善できるものではありませんが、「働きやすいオフィス環境」など変化が目に見えてわかるものから取り組んでいくことは有効だと考えられます。
まとめ
アンケートの結果、会社に自慢できるところが「ある」と答えた人は46.2%、「ない」と答えた人は53.8%と、ほぼ半々の結果となりました。
自慢できる項目1位は「休暇の取りやすさ」、改善してほしい項目1位は「給与」でした。「人間関係の良さ」と「働きやすいオフィス環境」は両方の項目で上位に挙がっており、関心の高さが伺えます。
また、「今の会社に長く勤めたいか」と尋ねたところ、自慢できるところが「たくさんある」グループでは91%が「長く勤めたい」と答えたのに対し、「全くない」グループでは17.3%に留まっており、大きな差が見られました。
従業員に自慢できる会社だと感じてもらうために、「働きやすいオフィス環境」への改善など、変化が目に見えてわかるものから取り組んでいくことが重要かもしれませんね。
【引用について】
「プラス『職場の居心地WEB調査』より引用」などと明記いただければ貴社媒体や社内資料等に引用いただいて構いません。
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今回のテーマは……
【あなたの会社、人に自慢できる?】