
プラスファニチャーカンパニーでは、従業員エンゲージメントを向上させるオフィス空間づくりの考え方として「イゴコチメイキング」(※)をご提案しています。本記事では東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」での実践を踏まえ、「イゴコチメイキング」の有効な方法をご紹介します。
※「イゴコチメイキング」とは
物理的な機能性と社会的なつながりの両面を整え、ワーカーの求めるイゴコチに寄り添うオフィス空間づくりの考え方です。家具の使い心地や空間の印象だけでなく、相手との関係性や自分の状況に応じた自然な交流を促すことで、個々のベストを引き出しみんなのシナジーを起こします。>>詳しくはコチラ
ワーカーが実感する雑談のさまざまな効果
私たちは、組織や年代を越えたつながりを生むきっかけとして、オフィスで交わされる「雑談」に着目し、さまざまな調査や検証をもとにご提案しています。「オフィスでの雑談によって役立ったこと」を調査すると、良好な人間関係の構築だけでなく、業務の気分転換・スムーズな情報共有・アイデア交換といった実務面への波及効果も高く、多くのワーカーがその価値を実感していることがわかりました。

課題は、心理的負担となる「雑談の切り上げづらさ」
一方で、気軽なはずの雑談が長引くことは心理的な負担となります。調査によれば、7割のワーカーが「雑談を切り上げたいがタイミングを掴めず、5分以上続いてしまった」経験をしています。さらに半数のワーカーは「業務に戻りたくても終われない」状況が月に数回以上発生しているという実態が判明しました。

「話に参加すると長時間拘束されるかもしれない」という不安は、雑談そのものを回避させる要因になります。「気軽に終われる」という安心感こそが、雑談を活性化させる鍵となります。
「立ち去りやすさ」を担保する動線と姿勢の設計
プラスファニチャーカンパニーの東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」では、メイン通路をあえて一本に集約し、通路沿いにソファ席やハイカウンターを設置しています。これは移動中の偶発的な出会いを誘発するだけでなく、「いつでも立ち去れる姿勢」を自然に誘導するための仕掛けです。
観察調査では、通路沿いで雑談をするワーカーには以下の特徴が見られました。
・身体を完全に向かい合わせず、通路側へ開いた状態で話す。
・コーヒーを手にしたまま、あるいはPCを抱えたまま立ち話をする。
これらは「いつでも移動を再開できる」という無意識のサインです。その場から離れるきっかけを掴みやすく、交流の心理的ハードルを下げる効果を発揮しています。


雑談から相談へ、モードを切り替えやすい「5 TSUBO CAFE(ゴツボカフェ)」
通路沿いに設置しているコミュニケーションスポット「5 TSUBO CAFE」では、雑談が自然と業務の相談へと発展する様子も確認されています。ここで興味深いのは、ワーカーの「身体の向き」が変化することです。
軽い雑談時にはいつでも離脱しやすいよう通路側(外側)を向き、雑談から相談へと発展する局面では、通路に背を向け相手と正対する姿勢をとる傾向がありました。身体の向きを変えるという物理的なアクションが、意識を雑談から業務へと切り替えるスイッチとなっているのです。


軽い雑談をする時の姿勢(いつでも離脱しやすいよう通路向き)


業務の相談に発展した時の姿勢(通路に背を向け相手と向き合う)
また、通りがかりの人がふらりと合流し、気兼ねなく抜けていく。こうした参加と離脱の自由度が高いのも、通路沿いに設置した「5 TSUBO CAFE」ならではの特徴です。従来の打合せスペースのように予定された打合せだけでなく、偶発的な協働を生み出しています。




立ち話で軽く雑談 → 業務の相談に切替 → 通りがかりに合流し、途中抜けする
(観察調査の中で、数分間に起こった一連の流れ)
オフィスの雑談に必要なのは「気軽さ」の設計
オフィスでの雑談を活性化させるには、単に会話できる場所を作るだけでなく、「切り上げやすさ」という出口の視点が不可欠です。
・通路沿いの配置: 移動という目的で立ち去りやすい動線を活用して、ソファ席やハイカウンターを設置する。
・姿勢のコントロール:「5 TSUBO CAFE」のように、身体の向きでモードチェンジを促す家具を導入する。
コミュニケーションの質を高めるために、「雑談の切り上げやすさ」という側面にも目を向けることをおすすめします。
オフィス見学ツアーがおすすめ

東京オフィス「PLUS DESIGN CROSS」では随時見学ツアーのお申込みを受け付けています。働き方や家具などに触れ、「イゴコチメイキング」のさまざまな実践方法を体感して頂ける機会です。ぜひご来場いただき、実際の働き方をご自身の目でお確かめください。>>詳しくはコチラ


