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3Ðデータ、素焼き、立方体を条件とする「建築」の展覧会です。

片田友樹氏、クマタイチ氏、奈良祐希氏の3名の建築家が3Dプリンター用セラミック造形材の素材感を活かしながら200mm角の立方体内に「建築」を表現します。

[素]の景色の[ ]は立方体を、素は素材の素、建築の素(もと)の意味を込めています。

それぞれの作品名は「micelle dome」(片田友樹氏 監修)、「貫く近づく」(クマタイチ氏)「Voronoi」(奈良祐希氏)です。

200mm角の立方体の中に表現された「建築」を展覧会場でご鑑賞ください。

開催概要

出展建築家と作品名

片田 友樹氏 監修 「micelle dome」

古来より、ドームなどの球体や正方形からなる立方体などの単純な幾何形態で、空間を分け、切り取る欲求がある。

それらの幾何形態を入籠に組み合わせ、拮抗しつつも支え合う双対な形態を考えた。空中に立体の絵を描くようなbrightorbなら、可能な形態だった。

それぞれの立体は多孔質なシェルであり、ある時はクラッシックな神殿のように、ある時は多層に折り重なる仮想空間のように、単純でありながら複雑な知覚を生む。

クマ タイチ氏 「貫く近づく」

この20cm角の立方体を公共的な広場と見立てて設計をした。複数の三次元的な都市?軸で建築を貫きポーラス状の形状をつくる。

このままではただのオブジェだ。

公共的な場には人々が近づきたくなる要素が必要だ。

今回はスケールレスな提案であるため、プリントできる限界のサイズ(2mm厚)でコンター状に輪切りにした。そうすることで、階段に見えたり、ステージに見えたり、洞窟に見えたりしてくる。切断、排除のない広場の夢を表現した。

奈良 祐希氏 「Voronoi」

葉脈、蜂の巣、トンボの翅、蜘蛛の巣。これらは「ボロノイ」と呼ばれる図割で構成されている。自然界の多くに見られるこの図式を「素」に、従来のトライ&エラーを繰り返す設計スタディ手法を用いるのではなく、プログラミングによるパラメトリックスタディを用いて、緻密に計算された立体をボロノイで割り、各立体の接線をキューブに見立てる。

コンピューターと人、それぞれの長所を生かした設計によって、テクノロジーと3Dプリントによるクラフトマンシップの融合を図る。

●使用素材:3Dプリンター用セラミックス造形材「BRIGHTORB®(ブライトーブ)

●会  期:2025年2月21日(金)~ 3月2日(日)10:00~20:00

●入場料 :無料

●販売価格:1作品 50万円+消費税

●会  場:プラス株式会社 ファニチャーカンパニー・ショールーム「CREATORE with PLUS」

      東京都渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿ガーデンプレイス センタープラザB1F

●主  催:プラス株式会社 ファニチャーカンパニー

●協  賛:AGCセラミックス株式会社

●企  画:中崎 隆司(建築ジャーナリスト・生活環境プロデューサー)

●出展建築家のプロフィール

片田友樹(建築家、micelle代表)
1984年和歌山県生まれ。2009年東京大学大学院修了。2009年~2013年スキーマ計画、2013年~2014年ケース・リアル。2017年株式会社micelleを設立。

クマタイチ(建築家、TAILAND主宰。隈研吾建築都市設計事務所パートナー・隈太一)
1985年東京都生まれ。建築におけるソフトとハードの融合をコンセプトに、自らが設計から運営を行うシェアハウスや素材のやわらかさを利用した実験的な建築をつくっている。

奈良祐希(建築家・陶芸家、株式会社EARTHEN主宰)
1989年石川県金沢市生まれ。2013年東京藝術大学美術学部建築科卒業、2016年多治見陶磁器意匠研究所首席卒業、2017年東京藝術大学大学院建築専攻首席卒業。2017~2020年株式会社北川原温建築都市研究所勤務。2021年株式会社EARTHEN設立。

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