46万m²を超える広大な敷地を擁する産業複合施設「プラスランド」の核を成す前橋工場には、オフィス家具の開発・生産に必要なさまざまな機能が集約され、調査・分析から設計・製造、そして配送に至るまでの一連の作業が統合して行われています。日本一の生産台数に迫るスチールデスクをはじめ、チェア、パーテーション、収納用品、会議テーブルなど、さまざまなオフィス家具を市場に送り出しています。
前橋工場には1991年創業以来のコスト削減のノウハウが蓄積されています。部材の共通化を図り、多くの製品に適用するなど、クオリティを損なうことなく、細部にわたるコストダウンを実践。さらに、従業員の技術力向上にも取り組んでいます。カスタムオーダーに対応できるラインに、あらゆる加工を一台でできる二連木製天板加工複合機BIMAを導入し、カスタマイズのレベルを大きく上げるなど、品質と技術の向上に日々励んでいます。
お客様の声、営業現場の声に加えて、市場や価格の動向にも気を配り、製品企画に反映させています。試作品は、生産現場だけでなく、営業スタッフの目を通してデザイン、使い勝手にいたるまで総合的なチェックを行います。また日本工業規格(JIS)に加えて、より厳格な「PLUS品質基準」による独自評価を行い、高い品質を確保しています。更に、展示や説明会に試作品を活用後、最終的にはリユース、リサイクルしています
前橋工場では、椅子づくりに長年携わってきた職人たちが、ひとつひとつの椅子を丁寧につくりあげていきます。その仕上がりは美しく、まさに一級品。2012年よりパートナー企業であるgiroflex(ジロフレックス)社の認可を得て、一部のgiroflexチェアをライセンス生産しています。これは、プラスの長年のノウハウ、ものづくりの経験があってこそ。giroflex社から技術を継承し、正式に認められたテクニカルアドバイザーのもと、スイスのデザインを日本の繊細で正確な職人技で仕上げ、お客様にお届けしています。
「新しい価値で、新しい満足を。」これを私たちの最大の喜びとして、社会に貢献していくことがプラスグループの使命と考えています。私たちにとって大切なことは、お客様の満足。そのためには、何よりも「お客様重視」であること。常に「生活者の視点」に立って物事を考え、ものづくりをしています。そして、私たちの財産は、人です。「自由と個を尊重」し、みなが「デザインへのこだわり」を持つことで、プラスグループ全体の豊かな創造力へとつながるのです。新しい価値を創造するために、一人ひとりが「挑戦と改革」の意識を持って『ユニークネス』を追求していきます。
業務効率が重視されていた時代とは変化し、オフィス家具は単なる備品ではなく、知的生産性を生み出す環境を支える基盤として位置づけられるようになりました。そのなかで必然的にオフィス家具に対して、「こんな使い方をしたい」「こんなサイズにしたい」「こんな色が良いのではないか?」といった「想い」が生まれてきました。これは会社で働く上での想いと言えます。そのようなユーザーの「想い」をカタチにし、ニーズに応えようとしたのがXFシリーズです。
オフィスに笑顔を増やす、小さなカフェスペース。会社のほんの小さなスペースにカフェを設置することで人が集まるきっかけをつくり、そこにあるバラエティ溢れるメニューが “いい雑談” を生み出す。5 TSUBO CAFEは、自社の移転で発見したオフィスダイエットの知恵と、それにより生まれた空間の有効活用として、オフィスづくりのプロが考えだした、新しいカフェの提案です。
オフィスとリモート、必要に応じて働く場所を選択できるハイブリッドワークが定着しはじめています。 フレキシブルな働き方が歓迎される一方で、チーム活動において不都合や心の距離が生まれてしまったという声も。 これからの働き方に、プラスが提案するのはPEERence(ピアレンス)。 リモートでも仕事はできるからこそ、オフィスは、仲間が集い、空気感を共有することで、高め合う場所へ。 自然と仲間意識が高まる、引力のあるオフィスをかなえます。
これらのユニークな製品を、プラスはどのように企画・開発しているのか。「5 TSUBO CAFE」を例に、担当者よりご紹介します。
市場開発本部
企画推進部
企画推進課 課長(当時)
岡本裕介