健康や仕事のパフォーマンスを左右する!
快適なオフィスチェアの選び方

仕事中、常に自分の体を預けるオフィスチェア。
快適なものを選びたいものですが、カタログをながめてもその違いがわかりにくいと感じる人もいるでしょう。
快適に、そして生産的に仕事を進めるためのオフィスチェアを選定する際のチェックポイントをご紹介します!


イラスト

業務時間の大部分を過ごすオフィスチェアは、
何よりもまず座り心地を重視して選ぶ必要があります。

仕事で使用するチェアの座り心地が重要と考えている人は全体の 60% の前後とされています。
しかし、実際に良い座り心地を実現できていると考えている人は 25% 前後にとどまっており、非常に低い水準であることが明らかになっています。
自分の体に合わないチェアを使用し続けると、無理な体勢を長時間維持してしまうことになり、慢性的な腰痛など健康にも深刻な影響を与えかねません。
もちろん、そんな状態では仕事のパフォーマンスにも影響することは言うまでもないでしょう。
オフィスチェアを選ぶ際には、正しい姿勢が保てるか、また十分なクッション性があるかなど、座り心地を重視することが何よりも大切なのです。

仕事で使用するチェアの座り心地は重要

座り心地重要

良い座り心地を実現できている

座り心地実現

出典:2017年3月にJOIFA(社団法人日本オフィス家具協会)が発表した『「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」を探るための調査の実施と、分析結果を踏まえた提言・提案』

Point 1可能なかぎり座って比べる

オフィスチェアを選ぶ際には実際に座ってみることが重要です。
チェアのやわらかさ・かたさ・重さ・大きさ・フィットしやすさなどは、実際に座ってみないとわかりません。

また、可能であれば、なるべく長い時間座ってみることをおすすめします。
短時間の試座ではフィット感やチェアの持つ放熱性能など、細かい点に気づきづらいもの。
長い人だと1日に10時間近く同じ椅子に座ることとなります。腰掛けたときの第一印象の心地よさに着目するのでなく、長時間座ったときをイメージすることが大切です。

 

  • 自分の体に合わせて調整できるか
  • 良い姿勢(=骨盤を立たせる姿勢)を保てるか
  • 身体に負荷や違和感を感じないか
office_chair03

正しい座り姿勢を知っていますか?

「正しい座り方」をすれば、疲れにくく仕事もはかどること間違いなし。
以下をチェックしておきましょう。

  • 座面の奥まで深く腰掛ける。
  • 骨盤上部をしっかり背もたれにつける。
  • 踵は床につける。
  • 太腿の上部を水平にして、ひざ下は床と直角に。

参考:一般社団法人 日本オフィス家具協会「安心・安全なイスの選び方」

office_chair04
zu-03

骨盤が立った正しい座り方を保てるか意識しましょう。
座面の角度や背もたれの当たり具合に着目してください。
正しい座り方のとき、大腿部が圧迫されていないか、背もたれが腰周りを
サポートしているかが確認のポイントです。

Point 2体格差に対応できる調節機能

オフィスではさまざまな人が働いています。
利用者のさまざまな体格に対応できるチェアを選定すると安心です
特に、長時間座ると考えられるタスクチェアの調節機能は確認しておきたいところ。

office_chair05
check

ロッキングの種類

背チルト

背あたり中心部を支点に、体の動きに合わせて背もたれが動きます。リラックスできる後傾姿勢をとることで背中の負担が軽減できます。比較的低価格な商品にも採用されています。

chair_fun01

シンクロロッキング

もたれかかった際に背もたれと座面が連動して可動するため、快適なロッキング姿勢が保てると共に、腰が前にずれ落ちる不快感がなく、快適に長時間お座りいただけます。

chair_fun02

+α性能

シートスライド機能

背もたれと座面が連動して座面が前方にスライドします。PCと手・顔の距離が保ちやすく快適に操作できます。チェアと腰に隙間ができにくいので、しっかり支えて疲労を軽減できるでしょう。

chair_fun03

くるぶし支点のシンクロロッキング

くるぶしを支点に背と座の角度が連動して傾きます。後傾時に座面が大きく後ろにスライドする機構で、通常のシンクロロッキングよりも姿勢変化の追従性に優れ、ダイナミックかつスムーズな動きが特長です。

chair_fun04

 

check

快適に座るための調節機能

ロッキング強弱調整

ロッキングの硬さをお好みの強さに調節できます。体重をかけた際のリクライニングの角度が変化します。

chair_fun01

体重感知(ロッキング自動調節)

小柄な人や身体の大きな人など、体重に応じて背もたれの角度が自動で調整されます。手動で調整する必要がなく、座るだけで理想的な座り心地を実現します。

chair_fun05
check

体格差への対応

上下調節

座面のシート部を体格に合わせて、上下に高さを調節できます。

chair_fun06

可動肘

肘掛けの高さ、向き、左右間隔などを調節できるチェアです。肘を自然に置ける位置に調節でき、体の負担を軽減します。

chair_fun07

座奥行調節

座面または背もたれを前後にスライドして座の奥行を調節できるので、深く腰掛けることができます。

chair_fun08
zu-03

近年ではフリーアドレスを採用する企業も増えてきました。
フリーアドレスのオフィスでは、体格の異なる社員がタスクチェアを共有して利用することになります。
調節機能はオフィスで働くあらゆる人の体格差をカバーしやすくします。

Point 3使用シーンとの相性

chair_fun09
check

組み合わせるデスクとの相性

chair_fun10

見落としがちな、デスクの下肢空間サイズ

机と組み合わせて使ったときに机の「有効下肢寸法(デスク下の幅・高さ)」とチェアの脚幅・肘や座面の高さをチェックしておきましょう。組み合わせによってデスクに肘掛や脚が引っ掛かってしまい、チェアがデスクの下に正しく収まらないこともあります。チェアがしっかりとデスクに収まらないと身体とデスクの間に距離ができ、正しい姿勢を保つことが難しくなります。

ハイタイプのデスクで働く

ハイタイプの机やカウンターとオフィスチェアを組み合わせる働き方も増えてきています。ハイタイプのデスクは立ち座りがしやすいため、立ったり座ったりを繰り返す事で身体への負担が掛かりにくくなります。

chair_fun11
check

背もたれ素材の違い

chair_fun12

クロス素材

背もたれシェルがしっかりと身体を支える座り心地です。体形と合うチェアを選べば、良い姿勢を最も保ちやすい背もたれです。

chair_fun13

メッシュ素材

メッシュ素材が身体にフィットし、柔らかく身体を支えます。通気性がよく、座った時の蒸れが少ないため夏場の快適性に優れます。

chair_fun14

樹脂素材

クロスやメッシュ素材と比べメンテナンス性が高く、簡単にお手入れが可能です。不特定多数の方が座る環境にもおすすめです。

check

床材に合わせたキャスターの材質

chair_fun15

ナイロンキャスター

通常オフィス用チェアに使用されており、摩擦が少なくカーペットなど柔らかい床でもスムーズな動作が可能です。

chair_fun16

ウレタンキャスター

フローリングなど滑りやすい床に適しています。在宅ワークにお使いいただいても床を傷つけにくい素材です。

chair_fun17

ゴムキャスター

滑りやすいタイルや、コンクリート等小さな凹凸のある作業現場での使用に適しています。床の素材によっては色移りが発生しますのでご注意ください。

zu-03

情報処理から「知識創造」へと仕事の質の変化が求められるなか、
オフィスの在り方や働く場所も変化しています。
それぞれのスペースや目的にあわせたチェア選びが大切です。


快適な座り心地を追求した、PLUSのオフィスチェア

PLUSファニチャーカンパニーでは、快適な座り心地を体感いただくためのさまざまなオフィスチェアをラインアップしています。
その中から、いくつか代表的なものをご紹介しましょう。

背筋まっすぐを「楽に保つ」ために生まれたチェア
「BeneS(ベネス)」

良い姿勢を長く保つことは難しい。長時間のデスクワークの中で、多くの人は「自分にとっての楽な姿勢」で座っています。しかし、自分自身が楽だと感じていても、バランスの崩れた座り姿勢はあなたの肩や腰に負担をかけています。もし良い姿勢を「楽に保つ」ことができれば、体への負担を減らすことができる。そんな考え方からベネスは生まれました。

「ベネス」の座面はわずかに前に傾いている「前傾シート」。上半身と太ももの角度を90度より大きくすることで骨盤を立たせやすくなり、背骨のS字カーブが保たれ、楽に良い姿勢を取りやすくなります。
また、独自機構の「坐骨ポケット」により、着座すると坐骨周辺が沈みこんでお尻全体を支えます。前滑りを防ぎ、骨盤を後ろ側から支えることで、骨盤が立ちやすくなり、安定して座ることができます。

benes

プレーンな意匠と豊富なバリエーションが特徴の
「Rena(レナ)」

Renaは[refined : 洗 練された]と[nature : 本質]から生まれた新シリーズ 。
多 様 化 するオフィスシーンにマッチする、心地よく美しいデザイン。

働く場所が多様化しているなか、オフィスだけではなくどんな空間にもマッチするプレーンな意匠が特徴。椅子が身体にフィットする快適な座り心地です。
背もたれタイプ× 肘・脚タイプ× カラーで1 万通り以上のカスタマイズも可能。
プレーンだからこそ、豊富な組み合わせでどんな空間にも「あなたらしさ」を表現できます。また、環境面にもやさしい植物由来の原料を含む” バイオPET クロス” を使用しています

Rena

コンパクトな設計が特徴の
「Fita(フィータ)」

ポルトガル語で「リボン」を意味する「Fita」は、オフィスワークに必要とされる快適な座り心地はそのままに、上質なデザインとコンパクトさを実現したチェア。
大きく広がりやすいチェアの脚部分を、幅570mmというコンパクトなサイズに押さえており、小型の片袖机やフリーアドレスオフィスでも無理なくお使いいただけます。

設計はコンパクトですが、背幅480mm、座幅460mmとゆったりした座り心地をサポート。また、ロッキングさせた時に背もたれが後ろに行きすぎないので、PC画面から大きく遠ざかるのを防いだり、省スペースで使えたりするメリットもあります。まさに、コンパクトさと快適な座り心地を追求したオフィスチェアなのです。

メッシュの背もたれが目を引く
「Try(トライ)」

「Try」の特徴は、何と言っても背もたれがメッシュ構造になっていること。
3Dフォルムの樹脂素材にスリット穴をメッシュ状に施すことで、どんな体型の人でも快適にサポートできる柔軟性があります。

また、座面には放熱性に優れ、蓄熱を抑えるウレタンフォームを採用。長時間座っていても、蒸れたり不快感を感じたりしにくいのも大きな特徴です。そのため、不特定多数の人が同じチェアを共有するフリーアドレスオフィスにも最適。どんなシチュエーションにも、そしてどんな人にも快適に使っていただけるオフィスチェアです。

オフィスの美しさを保つ「Kaile(カイル)」

快適な座り心地だけでなく、チェアが並んだ際の美しさにもこだわりたい。
そんな人におすすめしたいのが「Kaile」です。一般的なチェアの背もたれにはハイバック、ローバックの2種類がありますが、これらがオフィス内に混在することで統一感が失われ、雑然とした印象になってしまいます。

「Kaile」はハイバック、ローバックともに背面シェルの高さを合わせたことで、並べたときに統一感を感じられる設計が特徴。もちろん、ロッキング調節機能のついた背もたれやアジャスト機能のある肘置きなど、快適な座り心地もしっかりとサポートしています。

骨盤も支えるランバーサポートが特徴の
「cople(コプレ)」

オフィスやリモートワークなど、様々なワークシーンにマッチするコンパクトな背もたれのメッシュチェア。

自分自身が楽だと感じていても、バランスの崩れた座り姿勢は肩や腰に負担をかけています。
コプレ独自の「骨盤も支えるランバーサポート」と、背中にフィットする背もたれがプラスの目指す「いい姿勢」を楽に保ちやすくします。
空間に合わせて選べる2 色のメッシュカラーと、執務空間に調和する6 色のクロスカラーはグレイッシュながら温かみのある色味が多様化するワークシーンにマッチします。

cople

人間工学に基づき座り心地を追求した
「giroflex」シリーズ

快適な座り心地のためには、人間の体型を科学的に分析し、それに合わせてチェアを設計するエルゴノミクスの視点が欠かせません。
そんな人間科学に基づく技術を集結し、正しい座り姿勢を科学的に分析して設計されたのがgiroflex社製のチェアです。

ジロフレックス社は、1962年に世界で世界初のエルゴノミクスチェアを開発するなど、業界ではパイオニアとも言える存在。以来、科学的な裏付けによる正しい座り方を追求した製品は、世界中で非常に高い評価を得ています。

giroflex

体や空間に合ったチェアで、長時間快適に

仕事のパフォーマンスや働く人の健康にまで深くかかわるオフィスチェア。
最近では座り心地の快適さだけでなく、オフィスに並べたときの美しさを意識したチェアや、フリーアドレスに適したモデルも登場してきました。
しっかりと検討して、ぜひ自分の体にあったチェアを選んでくださいね。