進取の気性に富む老舗、ファントーニ。

時代の変化を前向きに捉え、進むべき路を切り拓く。
ファントーニの歴史は、<挑戦>の歴史。

ふたつの顔を持つファントーニ

ファントーニの設立は1882年。以来120年の歴史を経て現在ではイタリアでも有数の家具生産地ウーディネに拠点をおく、イタリアを代表するオフィス家具メーカーです。
創業時、家庭用のキャビネットなどクラッシックスタイルの家具工房としてスタートしたファントーニですが、工業化へと進む時代の大きな変化のなかで新しい思想、技術を積極的に吸収。住宅市場のみならず、オフィスを含むコントラクト市場へと活躍の場を求め、大きな成功を収めました。

家具のほか、家具や内装に用いられるMDF(medium density fiberboard 中質繊維板)やパーチクルボードといった合成板材のメーカーとしての顔ももち、イタリア国内生産総量の60%をファントーニの製品が占めています。

産業とデザインの育成活動を推進

創業以来、ファントーニは芸術家、建築家、デザイナーなど幅広い分野の人々との交流、協力関係を重視してきました。その伝統は今でも変わりません。

1996年に研究機関Centro Ricerche Fantoniを設立。産業、家具、デザイン、製造技術といった分野についての研究開発・啓蒙活動をおこなっています。
社外からの専門家を招いてのミーティングや、デザインを学ぶ学生を交えたワークショップなど、企業という枠組み、専門分野を超えた交流によって、産業とデザインを育成する拠点となっています。

長年にわたる研究と実績に対し、1998年の第18回ミラノトリエンナーレにて、インダストリアルデザイン協会からCompasso d’Oro alla Carrieraという名誉ある賞を贈られました。

<Compasso d’Oro コンパッソ・ドーロ賞>コンパッソ・ドーロ(金のコンパス)賞は、1954年建築家ジオ・ポンティの提唱により始まった優れたデザインに対して贈られる賞。イタリアインダストリアル協会(ADI)が主催しており、イタリア国内のみならず国際的にも権威のある賞です。対象は工業製品、グラフィック、景観と幅広く、イタリアのデザインの発展に貢献した企業やデザイナーにも贈られます。

イタリアインダストリアル協会公式サイト

http://www.adi-design.org/

工場敷地内の資材置き場。製品の材料に間伐材や建築廃材を積極的に利用。

水力発電所を運営管理し工場で使用する電力をすべて自社でまかなっています。

いち早く環境問題を認識し行動

ファントーニは、環境問題に対する意識の強い企業でもあります。
環境破壊への企業責任の追及が厳しくなるなかで、ファントーニはあえて自然豊かな地を生産拠点として選び、自然のサイクルに適った企業運営を研究し実践しています。
具体的には、製品の原料に間伐材や建築廃材を活用したり、水力発電所を自社で運営管理し工場で使用する電力を自社で賄うなど、目に見える成果をあげ社会に示す努力をしています。イタリア国内では、環境問題へのこうした取り組みや姿勢も高い評価を得ています。

ファントーニでつくる、これからのオフィス

日本のオフィスに、もっとパッションを。
イタリア生まれのオフィス家具、ファントーニが実現します。

人をアクティブにするオフィスをつくる

オフィスには、日々さまざまなシーンがあります。
一人で集中して考えたり、資料を広げて作業をしたり。相談相手を求めて突然訪ねてきた同僚との対話やプロジェクトメンバーを緊急に招集しての打合せもあります。
ファントーニは、このようなさまざまなシーンに応じてワーカー自身が自由に、スピーディーに、ワーク環境をコントロールできるようにすることが極めて重要であると考えています。
そこで、これらのパーソナルワーク、グループワークのスタイルについて徹底的に考え、テーブルやワゴン、キャビネットといったアイテム構成や、それらのレイアウトについて長年にわたり研究してきました。
その成果がファントーニの各シリーズ、特にゼネラルスペース向けのシリーズに反映されています。
自分でコントロールできる環境におかれると、人は積極的に環境をコントロールするようになります。その結果、仕事がスムーズにすすみ成果が得られるだけでなく、ワーカー自身の満足感にもつながります。

ファントーニは、家具の可動性を重視しています。写真の例では、オーバルテーブルはパソコンを操作するためのキーボード台になり、時には資料を広げる場所になり、また、ミーティングの場にもなります。たった一台のテーブルのレイアウト次第で、さまざまなワークスタイルに対応できるのです。
(写真は、<メタコレクション>)。

心を動かすオフィスをつくる

ファントーニには、さらにもう一つの特徴があります。それは、感性に訴えかけるデザイン。時間の流れを超え、常にそこにありながらも人の情緒や感覚を刺激し、空間に緊張感やいきいきとした躍動感をもたらすデザインです。それはまさしくアートの領域。<シンプル>という基本的な姿勢はそのままに、多くのデザイナーを交えて心に響くオフィス家具デザインを研究し、その成果をもとに新しいシリーズを発表しています。
ファントーニは、オフィス家具デザインをとおして、機能的である以上に<豊かな>オフィス空間の創造を目指しています。それが、働く人の心に働きかけ、クリエイティブな仕事へとつながっていくと確信しているからです。

デスクの天板やキャビネットの扉など、手の触れる部分を本革で仕上げた<コリウム>。天然素材ならでは
の触感と深い色合いが、感覚を心地よく刺激します。

ロングライフなデザインでコストを低減

家具レイアウトの変更やメンテナンスなど、オフィスにかかるコストは人件費に次ぐ大きな支出であるといわれています。ファントーニは、ロングライフなデザインによりオフィスコストの低減に貢献します。
例えば用途変更への対応です。アイテムやオプションパーツが豊富にあり使い方に応じたセットアップが簡単にできるので、家具の調達が最小限で済みます。
また、汚れや損傷にも対応します。天板などの木質の部分と脚やフレームといった金属部分とでは耐久性に差があります。ファントーニは、天板や幕板など傷んだ部分だけを交換できる構造なので、新品に買い換える必要がありません。
さらにインテリアへの対応があります。シンプルで流行に左右されないデザインなので、内装の模様替えをするときにもコーディネイトが容易です。また近年、組織変更にともなうレイアウト工事を最小限にとどめるためユニバーサルプラン

(※)を導入する企業が増えていますが、ファントーニはこの手法に対応する製品もラインアップしています。
ロングライフなデザインは、天然資源の有効活用や廃棄物の削減にもつながります。ファントーニは、コスト低減だけではなくCSRの推進にも貢献します。

ユニバーサルプラン(※)に対応できるフットフリータイプのロングテーブルをラインアップした<トレシステム>。幅3.6メートルのフットフリーを実現。

大掛かりな工事をせずに個室のような空間がつくれる<オーティーシステム>。プロジェクトワークを支援します。

ラインアップ

エグゼクティブ

  • D8|ディーエイト

    風格と気品のエグゼクティブ家具
    <ディーエイト>は、厚みを抑えたパネルを用い、彫りの深い陰影のあるエグゼクティブ家具。ゆったりとした落ち着きのなかにもシャープさがあり、気品のある空間をつくります。プラス(株)の日本国内工場でのライセンス生産品です。

    詳しくはこちら

  • FA-65(MULTIPLI CEO|ムルティプリ・シーイーオー・レザー)

    ファントーニの最高級エグゼクティブ家具
    “存在”という概念を、力強く表現したファントーニの最高級モデル。建築的なスケール感があり、現実を超えた精神的なものすら感じさせます。<コリウム>と同様、テーブルトップやキャビネットの扉は本革張りです。

  • FA-63(MULTIPLI CEO Veneer|ムルティプリ・シーイーオー・ベニア)

    CEOという地位にふさわしい存在感と大胆さを備えたエグゼクティブ家具。シリーズ共有の特徴である45度のエッジによってアクセントの効いた外観がうみだされ、ダイナミックな印象を見る人に与えます。

  • FA-56(Bianco Nero|ビアンコ・ネロ)

    Bianco(ビアンコ=白)、そしてNero(ネロ=黒)。最小の装飾で最大の効果を追求するデザインから生まれた、シンプルこの上ないテーブルコレクション。テーブルトップは、白または黒のアクリル塗装、もしくはクリアーガラス、フロストガラスからお選びいただけます。それぞれ、白または黒のスチールフレームと組み合わせることができます。

  • FA-60(Corium|コリウム)

    本革仕上げのエグゼクティブ家具
    テーブルトップやキャビネットの扉など、手の触れる部分を本革で仕上げた、これまでにないエグゼクティブ家具です。熟練の技により加工された本革の手触りは格別。形はシンプルでありながらも、深い味わいのあるシリーズです。

  • FA-56(OAK|オーク)

    ビアンコ・ネロと同一のデザインながら、脚と天板の色を変えることでやさしい印象に。ミニマルなデザインは様々なインテリアに溶け込みます。天板は木の味わいを感じられる突き板仕上げ。また、ビアンコ・ネロと同じアクリル塗装仕上げの白/黒天板、及びフロストガラスの天板も選択できます。脚や収納庫本体の色は全てシルバー仕上げです。

ゼネラル

  • FA-68(WOODS|ウッヅ)

    家庭的な雰囲気をまとった現代的なデスクシリーズ。ブナまたはオーク材で構成された曲線的を活かしたデスクは、色彩もナチュラルで、視覚的にもやさしい印象を与えます。執務空間はもちろん、会議室やコラボレーション空間まで「集中」と「共有」を可能にするモジュールを展開しています。

    詳しくはこちら

  • FA-83(Quaranta5|クワランタ)

    コンセプチュアルなエグゼクティブ家具
    45°カット天板のデスクがスリムでスタイリッシュなワークスペースを生み出します。独自のスタイルで一貫した Fantoniは、単なる備え付けの家具としてではなく、そこで働く人が満足するようなオフィス空間を追求しているのです。

  • FA-67(FRAMEWORK|フレームワーク)

    サスティナブル性の高いワークスペース
    直線的で幾何学的なパーツが、新しいワークスステーションの形を創ります。最新のニーズに応えられる多機能性と、サスティナブル性の高いデザインを実現しました。

  • FA-85(HUB|ハブ)

    天井にはLEDライトが灯り、フレームはパネルやカップホルダー、フックの装着によりカスタマイズが自由自在。オプションのスクリーンで仕切れば、個人スペースとしても協働スペースとしても、使い勝手は思いのまま。文字どおりカベを作らないキュービックな空間です。

    詳しくはこちら

  • FA-64(SYSTEM28|システマ28)

    一般執務スペース向けのデスクシステム。広々としたデスクトップは、デスクワークのほかミーティングやグループワークなど、さまざまな使い方を可能にし、一時的な増員にも対応できます。デスクトップパネルやサイドキャビネット、シェルフ類など、周辺アクセサリーも充実。実用性とデザインセンスを兼ね備えたオフィス環境が実現します。

  • FA-53(META|メタ)

    1960年代に生まれ、MoMAに収蔵されたオフィス家具<Multipli>の設計思想を受け継ぎ誕生した<メタコレクション>は、天板や棚板に45度のエッジをつけた直線的なデザインが特徴。スリムでシャープな外観をつくりだしオフィスに心地よい緊張感をもたらします。「Mèta 45」「Mèta Units」「Mèta Life」「Mèta Reception」「Mèta Tools」という5つのグループで構成されています。天板や幕板、パネル類の仕上げの色は10種類。求めるグレードやインテリアにあわせてコーディネイトできます。

海外ブランド

fantoni

1882年創業のイタリアを代表するオフィス家具メーカー。時代に流されない洗練されたデザインが特徴です。家具や内装に用いられるMDF などの合成板材メーカーとしても高いシェアを誇ります。

giroflex

オフィスワーカーのニーズに応える椅子の研究・開発を重ね、エルゴノミクス(人間工学)を世界に先駆けていち早く導入したオフィスチェア専門メーカーです。1872 年創業。

Brintons

1783年創業の老舗カーペットメーカー。織りカーペットの代名詞とも呼ばれ、世界各地のビッグプロジェクトを手掛けています。当社は、日本国内唯一の代理店として、設計、施工、アフターサービスまでトータルに対応しています。

KEILHAUER

カナダのチェアが主力のオフィス家具メーカーです。座り心地やデザイン性に優れているだけでなく、さまざまなシーンに対応できる豊富なバリエーションを備えています。1981 年創業。

THONET

1819年創業。Michael Thonetによるベントウッドの発明は現代の家具の基礎を築きました。1926年にはバウハウスの思想を体現したカンティレバーチェアを生み出すなど、チェアの歴史と共に歩んできたメーカーです。