「これってうちの会社だけ?」「他社は何か工夫してる?」
他社の状況を知れば、自社の改善ポイントが見えてくる。
このコーナーでは、『職場の居心地』に関連する身近なテーマでウェブ調査を行い、
その結果をレポートしていきます。
年末の訪れとともに、忘年会のシーズンも到来しました。交流という観点において、我々プラスとしても忘年会がどのような役割を担っているのか注目しております。今回の調査では「忘年会の予定」や「忘年会に参加したいと思うか」を中心にアンケートを行い、1年前に行った同様の調査結果との比較を行いながら、最新の動向をご紹介します。
【調査結果サマリー】
■事業所全体、チーム毎など様々な形式はあるものの、忘年会の実施が予定されていると回答した方は全体の79%となった。これは前年の同調査と比較し、18.6ポイント上昇した結果に。
■忘年会への参加に前向きな方の割合は64.8%で半数以上を占める結果となり、こちらも19.2ポイントと大きな上昇結果となった。
■忘年会が職場のチームワークや文化に一部貢献しているかどうかという質問に対し、「とても影響がある」17.8%、「ある程度影響がある」44.2%との回答があったことから、交流の機会としての価値がある程度浸透し、その結果参加へ前向きな方の割合が上昇していることが推測できる。
[アンケート実施情報]
方法:インターネット調査
回収日: 2024年12月4日
対象:デスクワークが中心の、オフィスワークとリモートワークの両方を行っている日本全国のハイブリットワーカー。
サンプル数:500人
Q1. あなたの職場では、今年の忘年会はどのように実施されますか?(n=500/複数回答)
はじめに、「あなたの職場では、今年の忘年会はどのように実施されますか?」と尋ねました。「実施されない」「未定/わからない」を選択した場合は他の項目を選べなくなる複数回答形式で質問したところ、「実施されない」が13.6%、「未定/わからない」が7.4%という回答となりました。残りの79%の人は、職場の誰かと忘年会を行う予定があるという結果となり、前年の同調査の結果である60.4%と比較し18.6%の上昇となりました。
前年同調査と比較して忘年会を実施する方々が約20ポイント増加という驚きの結果になりました。内訳を見ると「同期や親しい同僚たちで実施」についてはほぼ前年同様であり、事業所単位や部署単位での実施が増加していることが分かります。コロナ禍を経て、今一度社内交流の場が求められた結果でしょうか。 もう少し実態を深堀していきましょう。
Q2. 今年の忘年会に参加したいと思いますか?(n=432/Q1で実施されないと回答した方を除く)
次に、Q1で忘年会が実施されないと回答した方を除く方を対象に、職場の忘年会に参加したいと思うかを尋ねたところ、「参加したい」「どちらかというと参加したい」と回答した人は64.8%、「参加したくない」「どちらかというと参加したくない」と回答した人は35.2%という結果になりました。
前年実施した同じ質問に対する回答(n=500)と比較すると「参加したい」と回答した方は+19.2%という結果となりました。
Q2では、忘年会への参加意欲を尋ねました。前年との比較で19.2ポイントの上昇となっており非常に大きな変化です。忘年会への参加意欲は、Q1で明らかとなった忘年会の実施増加と相互関係にある様に思えます。次以降でもその要因につながり得る中身についてさらに質問していきます。
Q3. 忘年会が職場のチームワークや文化にどの程度影響を与えるとお考えですか?(n=500)
続いて、「職場のチームワークや文化に対する忘年会の影響度」について尋ねました。
半数以上となる62%の方々が「とても影響がある」「ある程度影響がある」と回答する結果となりました。
忘年会に限らない話ではあると思いますが、業務外のコミュニケーションはチームワークや文化への影響があると思われているようです。そしてこの認識は忘年会の参加意欲や、開催有無に関わっていると考えられます。 参加の判断は当然個人によるべきものではありますが、どのような条件下であれば参加へのハードルが下がるのか「決め手となる要因」について最後に尋ねてみました。
Q4. 忘年会に参加するかどうかを決める要因はどれですか?(n=500/複数回答)
最後に、「忘年会に参加するかどうかを決める要因」について尋ねてみました。3割を超える回答が集まった内容としては「開催場所」「参加メンバー」「食事内容」「費用」といった内容です。一方で「コロナウィルス感染症対策」は12.4%に留まっており、以前の重要性が薄れていることが伺えます。
「場所」「食事内容」「費用」など、皆さんしっかりと情報をおしなべて現実的に判断しているようです。その中でも「場所」を重視される方が多い傾向から、オフィス内での簡易的なパーティであれば誘い合って参加しやすくなり、ひとつの手段として有効なのかもしれませんね。前年の調査では「プライベートと切り分けたい」という趣旨のコメントが多く集まりましたが、それに該当する「私生活や家庭とのバランス」という回答は、全体の中で5番目ということになりました。皆さんにとってより良い忘年会が無事に開催されることを願いたいと思います。
全体のまとめ
今回のアンケート結果により、前年と比較して職場の忘年会の重要性や実施率は高まっており、従業員間の参加意欲も増していることが確認されました。特にチームワークや職場文化への影響を考慮し、忘年会がコミュニケーションの場としての役割を果たしていることが示唆されています。
一方でこの調査結果は、リアルな交流の欲求が高まっていることの裏返しと捉えられます。コロナ禍から数年経過し「制約からの解放」が起った一方で、仕事上ではリモートワークの浸透によりコミュニケーション不足や孤独感が問題視されています。
開催内容や形式を工夫し、従業員同士が交流する為の一つの手段として参加しやすい環境を整えていくことが求められると考えます。
【引用について】
「プラス『職場の居心地WEB調査』より引用」などと明記いただければ貴社媒体や社内資料等に引用いただいて構いません。
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今回のテーマは……
【今年の忘年会、あなたはどうする?】