納入事例 お客様インタビュー
~自然と集まりたくなる空間を目指して~
森村商事株式会社 様 21階改修工事

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所在地: 東京都港区虎ノ門4丁目1-28 虎ノ門タワーズ オフィス
面 積: 約1500m²
入居人数:約200名
業 種: 商社

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お話をお伺いしました

森村商事株式会社

取締役 上席執行役員
社長室 兼 サステナビリティ推進室
総務部担当、DX推進室長

安田雪美 様

森村商事様

森村商事株式会社 様

1876年(明治9年)創業。セラミックス、電子材料、化成品、樹脂、金属、食品原料、香料などを取り扱う専門複合商社。

https://www.morimura.co.jp/

長期的な成長を見据えたリニューアル

―リニューアルを検討されたきっかけについて教えて下さい。

現在のオフィスは、2016年に一時的な移転のつもりで入居しましたが、その後の状況変化により、この場所で長く腰を据えることが決定しました。これにより、オフィスを当社の未来を形作るための長期的な拠点として捉え直し、環境を整える必要性が生まれました。

さらに、今後も規模を拡大していくという長期目標が掲げられる中、既存のワンフロアでは定員数に近づいていました。ちょうどそのタイミングで上階フロアに空きが出たため、増員を見据えた増床と長期的な成長を支えるためのオフィス全体のリニューアルを検討することになりました。

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オフィス中央のフリースペース周辺は放射状にデスクを配置。
変化を持たせたレイアウトがコミュニケーションを促す。

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オフィス全体の見通しもクリアに。 植栽(グリーン)もふんだんに取り入れリラックスできるオフィスに。

―リニューアル前のオフィスにはどのような課題がありましたか?

リニューアル前は、2016年の移転時からワンフロアのオープンレイアウトを採用しており、部門を越えたコミュニケーションがとりやすい環境でした。しかし今回の増床に伴い、オフィスが2フロアに分かれることになり、物理的な距離がコミュニケーションを分断し、これまでのような交流が難しくなるのではないかという懸念がありました。フロアが分かれてもなお、コミュニケーションをさらに活性化し、連携を強化できる環境をつくりたい――。

その思いが、今回のリニューアルの大きな出発点となりました。

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南北方向に緩やかに広がるオフィス。現状を活かしながらも
柔らかみのあるレイアウトに変更。

南北方向に緩やかに広がるオフィス。現状を活かしながらも柔らかみのあるレイアウトに変更。

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執務エリア内の「Path(小道)」は視線が移り変わり、部門を横断した自然なコミュニケーションを促す

自然と集まりたくなる空間を目指して

―社員の方々からはどのような要望や意見が出ていましたか?

具体的な要望としては、会議室からの音漏れや執務デスク間の距離、収納キャビネットの不足などの“困りごと”や“不満点”が中心でした。また現状維持を望む声も多かったので、そういった点を考慮しつつも、こちら側からは社内アンケートを実施して社員自身が気づいていない「潜在的なニーズ」を引き出すことを重視しました。

―それに対してどのような解決策や提案を取り入れましたか?

部門の垣根を越えた交流を促すため、島型の固定席スタイルをベースにしつつも、既存の円形フリースペースを活かした放射線状のデスク配置や縦横に変化を持たせた配置、執務エリアを横断する動線“path”を設けたりして、思い切ったリニューアルを取り入れました。
また、将来的な組織変更や増員にも対応できるよう余剰席を設け、全体的にゆとりを持った配置にしています。音漏れの問題のあった会議室は、執務席との間にフリースペース「Park」を設けて距離をとることで緩和をしています。また、ここでは自由に仕事や打合せなどをすることが可能です。

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打合せ室と執務エリアの間にある「PARK」は、打合せ室から漏れる音を緩和する効果がある。

まずやってみることで、新しい当たり前になる、を実感

―リニューアルを進める中でこだわった点やご苦労された点はどこでしょうか?

長年の慣習から、変化のあるレイアウトに否定的な声も多くありました。そのため社内アンケートを実施して意見を取り入れつつ、5年先10年先を見据えた働き方を見据えて新しいレイアウトを推進していきました。当初はフリーアドレスも視野に入れていましたが、やはり抵抗が強かったので最終的には固定席+ABW(*脚注)の折衷案としてこのスタイルに落ち着きました。

―リニューアル後、社員の働き方にはどのような変化がありましたか?

実際に変えてみると社員もすぐに慣れて、社員の動きや交流がより活発になりました。フリースペースも当初は無駄ではないかという声もありましたが、設置してみると打合せや食事など各々が自由に工夫して使われるようになりました。こちらである程度誘導しながらまずやってみることで、新しい当たり前になる、ということを実感しています。

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オフィスの設えにマッチする、オープンタイプのパントリー

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―リニューアル後に改めて気づいた課題や今後の改善ポイントはありますか?

別フロアに分かれた人とは、やはり顔を合わせる機会が減ってしまったので、階を横断して自然に交流できる場づくりが今後の課題です。また、ペーパーレス化を今後も推進していき、収納量削減を進めたいと思っています。

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オフィスレイアウトを変更し、フリースペースを応接室に。

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カウンター席を追加し、社員の集中と交流を促すフリースペース。

インタビューを終えて

森村商事様の21階リニューアルでは、現状を活かしながらも動きや変化を持たせたレイアウトが採用され、部門を横断したコミュニケーションが生まれる設えとなっていました。
また、社内アンケートを通じて社員の方々が必要と思う環境を汲み取り、ABW*を促進するために自由に活用できるオープンエリアを設けた点も印象的です。グリーンを多く配置することで、リラックスできるナチュラルで広がりのある空間に印象が一新されたオフィスでした。

*ABW…「Activity Based Working」の略で、単なるフリーアドレスに留まらず、“自分の仕事に合わせて働く時間と場所を自律的に選択して働く”というワークスタイル。

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別フロアにあるエントランスのウェイティングスペースでは、企業の歩みを物語るヒストリーウォールとプロジェクションマッピングを備え、アロマディフューザーによる上品な香りで上質な空間を演出し来客を迎えます。

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