食のプロを育てる
当校は、パティシエ(洋菓子職人)、ブーランジェ(パン職人)、バリスタ(コーヒーソムリエ)など、外食産業や食にまつわるサービス業などで働く人材を育てる学校です。そして、洋菓子やパンの製造技術の習得はもとより、接客マナーや店舗づくり、商品のデザインなど、食を通じたサービスを企画し、プロデュースするためのセンスをトータルに身につけるということに、重点をおいています。
校舎全体が実習の場
カリキュラムも、こうした教育方針を反映し、お菓子やパンの製造を中心に、販売や接客サービスなども盛り込み、実習を主体に構成しています。そして、現実に近い環境で学ぶことができるよう、調理機材など実際の店舗で利用されているものと同じものを設置しています。
また、校舎の一部には、本物の店舗をつくりカフェの営業と洋菓子の販売をおこなっています。学生たちが自由に利用する学生ホールも、バリスタ実習室と隣接してレイアウトし、接客サービスの演習に利用できるようになっています。つまり、校舎全体が学習の場、本物の店舗とそっくりな実習、演習の場として計画されているのです。
おもてなしのこころ
カリキュラムのなかでも特徴的なのは、自分がつくったパンやケーキの販売、学内にある本物のカフェでのサービス実習です。この狙いは、商品やサービスを提供して代金をいただくとはどういうことなのかを体験的に学ぶこと、そして、お客様の反応や人に喜んでもらえる嬉しさを肌で感じてもらうことにあります。カフェやパティスリーを経営していくのは簡単なことではありません。
地域の人々に親しまれ愛される店になるためには、日々、相手の反応や評価というフィードバックを敏感に受け止めてアイデアを出し工夫する、その積み重ねが重要です。そして何よりも、人に喜んでもらいたい、幸せなひとときを過ごしてほしいという強い思いが欠かせません。当校での学びを通じて、このような「おもてなしのこころ」を芽吹かせることができればと考えます。